前坂俊之オフィシャルウェブサイト

地球の中の日本、世界史の中の日本人を考える

*

速報(252)★『日本の放射線研究の第一人者・岡野眞治氏による『生活環境と放射線』講演会から学ぶ』

   

速報(252)『日本のメルトダウン』
 
日本の放射線研究の第一人者・岡野眞治氏に
よる『生活環境と放射線』講演会から学ぶ
 
            前坂俊之(ジャーナリスト)
 
2月25日、日本における放射線研究の第一人者である岡野眞治氏(85歳)による『生活環境と放射線』についての講演会が逗子市防災課の主催で同市役所内で開催され、乳幼児、子供を持つ母親、市民ら約50人が集まり、熱心に耳を傾けた。
岡野 眞治氏は1945年、理化学研究所に入所、1954年の第5福竜丸のビキニ水爆事件では日本政府調査団としてビキニ環礁を調査、1868年のチェルノブイリ事故でもウクライナ周辺の現地に赴いて放射線の研究、測定、調査に当たった。放射線研究の第1人者で科学技術庁長官賞を2度受賞。
今回の福島原発事故でもいち早く、現地に乗り込んで放射線の測定を行いNHKETV特集「ネットワークで作る放射能汚染地図」で、ホットスポットの位置をつきとめ大きな反響を呼んだ。
現在でも鎌倉市の自宅にで、24時間365日、シンチレーションスペクトロ―タ―の測定機によって放射線を常時測定、モニタリングしている。
今回の福島事故により、放射線の影響への市民の関心が高まっている。
岡野氏は講演会では放射線発見の歴史から、その生活環境への利用、核兵器の開発とその問題点、弊害など専門的な立場にありながら、わかりやすく平易に放射線と付き合い方を話した。
岡野氏は「放射線測定器を手にして、実際に計ることで生活環境の放射線の認識を高めると同時に、生活環境の放射線の中身を捉える測定を紹介し,生活環境の放射線の内容、放射線による被曝への影響」など次の10項目について講演した。

 
①  放射線測定の目的として藻境放射線の内容と放射線による外部被曝と内部被曝の影響を把握する。
②  放射線とのつきあいは発見から現状の経過と測定による認識と現状を踏まえる。
③ ・生活環境の放射線の紹介と測定―放射線測定の柱として3つをあげ,時系列の測定・場所による違い・放射線の中身を把握すること。
④ 計るための測定器の説明とその特徴ならびに測定対象の適用。
⑤ 環境放射線の特性として放射性物質(放射性核種)からの放射線(単色ガンマ線)と環境での散乱による内容(エネルギースペクトル)の途中と環境での放射線の振る舞いの説明。
⑥ 測定した測定内容の表現の仕方
 これらの基本的内容の説明と、関連する惰報を絡介し,これらを踏まえ私がかきました出版書(放射線とのつきあい)を参考に絡介します。
⑦ 今回の事故の開連し、福島原子力発電所事故対応が、25年前のチェルノブイリの旧ソ連の事故と比較して、環境放射能の影響の対応に関し、20年前現地を調査した経験から説明します。
⑧ 放射線事故に関連し、緊急時の対応に関し、放射線測定の説明ならびに地方自治体・住民に対しどのような助言があるかについて示すことにしています。
⑨ 今回の事故に関連し、依頼されて測定した鎌倉での測定や、現地での環境の放射線測定に関する内容や測定結果について紹介できればしたい。
 
 
この講演会の内容を岡野氏と逗子市防災課の許諾をえて、約1時間で公開することになりました。(文責 前坂俊之)
 
 
 

 - 現代史研究 , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , ,

Message

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

  関連記事

no image
『リーダーシップの日本世界近現代史』(299)★『国家危機管理としての新型コロナウイルス対策、東京オリンピック開催中止問題を考える➂」★『歴史的教訓①ー約100年前の関東大震災直撃の際には「総理大臣」はいなかった』★『昭和史の教訓②国大といえども戦いを好む時は必ず滅び、(令和)天下安しといえども戦を忘るる時は必ず危うし(水野広徳)』』

 2011/04/06 / 日本リーダーパワー史(137)記 …

no image
速報(86)『日本のメルトダウン』☆『”原発安全神話 が福島原子力危機を招き寄せる時間を与えた(ニューヨークタイムズ6/26)』

  速報(86)『日本のメルトダウン』 ☆『”原発安全神話 …

『Z世代のための大谷イズムの研究』★『「神様、仏様、大谷様」―大谷が世界を変える』★『大谷の市場価値は「世界のトップへ」「MLBでは1位』★『真田広之の「SHOGUN 将軍」がエミー賞18部門を独占1』

10月には80歳(傘寿(さんじゅ)を超える私の「生きがい」と「元気」「やる気」の …

『Z世代のための昭和史・日本最大のクーデター2・26事件(1936年/昭和11年)の研究』★『戦争の足音迫る阿部定事件当時の社会農村の飢餓の惨状』★『東北大凶作が1931年(昭和6)ー34年(同9)と連続し、約100万人が食糧難・飢餓に苦しみ、2・26事件の引き金となった』(谷川健一(民俗学者))』★『娘売る山形の寒村を行く』

   2020/10/24 2・26事件の原因について谷川健 …

no image
世界史の中の『日露戦争』③『戦争迫るロシアと日本』(戦争勃発3ヶ月前)『ニューヨーク・タイムズ』(明治36年12月20日付)

 『日本世界史』シリーズ   世界史の中の『日露戦争』③- 英国『タイムズ』米国 …

no image
★5日中韓外交の教科書―英国タイムズが報道「日清戦争の真実」➁日本は故意に戦争を選んでいないが,準備は怠らなかった」

     日中韓外交の教科書―英国タイムズが報道の …

『Z世代への昭和史・国難突破力講座⑲』★『アジア・太平洋戦争下」での唯一の新聞言論抵抗事件・毎日新聞の竹ヤリ事件の真相④」★『この事件のまきぞえの250名は硫黄島に送られ、全員玉砕した。』

大東亜戦争下の毎日新聞の言論抵抗・竹ヤリ事件④ 以下は新名記者が自ら語る『竹槍事 …

no image
日中韓150年三国志―尖閣問題ル―ツの研究(パーセプション(認識)・ギャップ―憲政の神様・尾崎咢堂の「対中国・韓国論」①

<日中韓150年三国志―尖閣問題ル―ツの研究> 『日清戦争勃発に至る<日中思い違 …

no image
★『リーダーシップの日本近現代史』(74)記事再録/「日本の歴史をかえた『同盟』の研究」-「日英同盟はなぜ結ばれたのか⑤」★『1902年2月19日付『ノース・チヤイナ・ヘラルド』『 日英同盟の成立ー『日本は地理的位置の問題を除けば,完全に西洋の国家であるということができる』

    2016/12/01/「日本の歴史をかえた …

no image
2016年最高にエキサイトしたサッカー試合ー『スペイン紙、柴崎の2発の左足弾を称賛「世界のスカウトが興味を持った』『「チームを勝利に導けなかった」。柴崎、世界を驚かせる2ゴールにも笑顔なし』●『スペインメディアが早くも柴崎岳に注目!「たった2億5000万円!?」と報道』●『苦戦を強いられたレアル・マドリーとジダン監督、試合後の会見では日本の雄を評価する発言も』

 2016年最高にエキサイトしたサッカー試合ー   スペイン紙、柴崎の2発の左足 …