前坂俊之オフィシャルウェブサイト

地球の中の日本、世界史の中の日本人を考える

*

『F国際ビジネスマンのワールド・ニュース・ ウオッチ(196)』★『空調トラブルで2日連続引き返す、半世紀ぶりの国産旅客機、今後の受注活動に影響も』●『テスト飛行の連続失敗の原因は?- MHI(三菱重工)組織の驚くべき硬直性ー 日本企業の中でもこれほど上意下達と その履行を強制する会社は珍しいと実感!』

   

 『F国際ビジネスマンのワールド・ニュース・

ウオッチ(196)』

『三菱MRJのテスト飛行の連続失敗の原因は?ー

MHI(三菱重工)組織の驚くべき硬直性ー

日本企業の中でもこれほど上意下達と

その履行を強制する会社は珍しいと実感!

 

<F国際ビジネスマンのコメント>

このニュースを見て、以前通っていた重工長崎の体質では有り得るな‼︎と思いました。

資材部長、設計部長等が天皇と呼ばれる存在で、今時こんな に威張っていては、組織をフラット化して顧客ニーズに柔軟かつ機敏に対応するのは難しいのでは?と当時感じていました。

上下左右の迅速かつ 果敢な討議を行い難いな?と感じておりました。

かみしを脱いだ議論が起こり難いカルチャーです。

本場の皿うどんとチャンポンを食べるのが唯一の楽しみでした。

ーーーーーーーーーーー

苦節半世紀を掛けた日の丸ジェット旅客機、三菱MRJがテスト飛行で苦労している。

直近では米国の型式を取得するための試験飛行で、空調トラブルに2回見舞われ空港に引き返している。

 

又、長崎香焼工場で建造中のクルーズ船、WiFi設備の各室装備が不備で、膨大な手戻り工事となり工期の大幅遅れと特損に拍車を掛けている。

放火を疑われる3度の船内火災の終息の矢先である。 いずれも、繰り返し発生しており、会社の経営陣を始めこれら大規模プロジェクトを遂行するP/Jマネージャー、組織、人質構造に問題が隠されていないか、強く疑われる所である。

 

筆者の毎月/数年の香焼工場詣での経験では、日本企業の中でもこれ程上意下達とその履行を強制する会社は珍しいのではと思えるほどであった。

優秀な人材が豊富でも指示待ち族が多く育っており、ハンコが無ければ動かない情景を見て、実に惜しいことと同情を禁じ得なかった。

完璧な基本設計と詳細設計の存在を前提とした製造体制と遂行能力はピカイチとお見受けしたが、受注後のスペックが顧客の要望で流動化し、P/J組織全体で上下左右の意思疎通を円滑にしながら、顧客ニーズの変化に伴うシステムの変更に柔軟に対処するのは不得手ではないかと、思われた。

今回は下からの意見具申、ボトムアップは如何なっていたのか?

一連のトラブルの発生は、MHI(三菱重工)組織の硬直性と、顧客ニーズを幅広く且つ鋭敏にキャッチし自社の組織を柔軟に使いこなして、納入システムに不備をもたらさない目利きのプロジェクト・マネジャーを欠いていたのでは?と思われる。

挑戦的な大プロジェクトを引き受けた割にはこれの完成に相応しいプロマネの育成を怠ってきたのでは?と思われる。

 

MRJ渡米中断 米で飛行試験不可欠 18年納入、認証へハードル

http://www.tokyo-np.co.jp/article/economics/list/201608/CK2016082902000111.html

空調トラブルで2日連続引き返す 半世紀ぶりの国産旅客機 今後の受注活動に影響も

http://www.newsjs.com/url.php?p=http://www.sankei.com/economy/news/160828/ecn1608280018-n1.html

http://www.sankei.com/west/news/160828/wst1608280045-n1.html

http://www.nikkei.com/article/DGXMZO86769480U5A510C1000000/?df=2

http://www.asahi.com/articles/ASJ215RH0J21TIPE02P.html

http://www.nikkei.com/article/DGXLASDZ28HRJ_Y5A720C1TJC000/

 - 現代史研究, IT・マスコミ論

Message

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

  関連記事

no image
日本リーダーパワー史(506)目からウロコの名講義『日中韓150年戦争史の背景』 前田康博国際ジャーナリストが語る

  日本リーダーパワー史(506)   &nbsp …

no image
Japan Robot Week2018(10/17),World Robot Summit での-三菱重工の「引火性ガス雰囲気内の探査ロボット」(ストレリチア)のプレゼン

            日本の最先端技術「見える化」チャンネル Jap …

no image
日本メルトダウン脱出法(805) 「 “欧州の頭脳”ジャック・アタリが世界のリスクと新秩序を大予言!」●「国際通貨って何?中国はまだ猛勉強中」 ●「日本発ロボットイノベーションの現実味」●「日本の100億円緑化事業が遊牧民の自然を破壊する」

 日本メルトダウン脱出法(805)   “欧州の頭脳”ジャック・アタリ …

no image
日中北朝鮮150年戦争史(40)『北朝鮮が崩壊すると難民が日本に押し寄せる 「巨大なテロリスト」への臨戦態勢が必要だ(池田信夫)』●『北朝鮮の暴走は第二次朝鮮戦争の前触れだ 潮 匡人』●『アメリカ側の専門家5人が語る中国の覇権に向けた新展開』(古森義久)『 ポスト習近平」を巡る中国権力闘争は今が佳境(金子秀敏)』●『 中国がピリピリ、「花夫人」とは何者なのか 習近平政権下で強まる言論への規制』

日中北朝鮮150年戦争史(40)   北朝鮮が崩壊すると難民が日本に押 …

「Z世代のための日中外交敗戦10年史の研究(上)」★「2010年9月の尖閣諸島周辺での中国漁船衝突をめぐる日中対立問題で、中国側が繰り出すジャブに日本側はノックアウトされた。」★「 明治のリーダー養成法とは ーリーダーは優秀な若手を抜擢し、10年、20年かけて長期的に育てよ」

日本リーダーパワー史(96)名将・川上操六⑭日露戦争勝利の忘れられた最大の功労者 …

no image
日本メルトダウン脱出法(740)シリア難民問題はヨーロッパの「原罪」ー「人のグローバリゼーション」の時代がやってくる【池田信夫)」●フォルクスワーゲンの不祥事:汚いビジネスー組織的な不正の衝撃、 自動車業界の再編をもたらす可能性も』(英エコノミスト)

                                        …

no image
『オンライン/真珠湾攻撃(1941)から80年目講座➂』★『日米インテリジェンスの絶望的落差』★『ルーズベルト米大統領は、カントリーリスクマネージメントの失敗を是正するため新しい情報機関(CIA)の設置を命じた』★『一方、日本は未だに情報統合本部がな<<3・11日本敗戦>を招いた』★『2021年、新型コロナ/デジタル/経済全面敗戦を喫して、後進国に転落中だ』(下)』』

    2011/09/17  日本リー …

『Z世代への戦後80年の研究講座』★「再録・終戦70年・日本敗戦史(83)記事』★「空襲はない、疎開は卑怯者のすること」と頑迷な東條首相は主張ー田中隆吉の証言➂』

   2015/06/02終戦70年・日本敗戦史( …

『Z世代のための昭和史・日本最大のクーデター2・26事件(1936年/昭和11年)の研究』★『戦争の足音迫る阿部定事件当時の社会農村の飢餓の惨状』★『東北大凶作が1931年(昭和6)ー34年(同9)と連続し、約100万人が食糧難・飢餓に苦しみ、2・26事件の引き金となった』(谷川健一(民俗学者))』★『娘売る山形の寒村を行く』

   2020/10/24 2・26事件の原因について谷川健 …

『オンライン講座/さらばトランプ政権4年間の暴走・犯罪・没落を回顧する』★『読書カフェ動画『世界で最も危険な男ー「トランプ家の暗部」を姪が告発ー』(メアリー・トランプ著)、三室勇さんの動画解説』★『歴史上、重大な役割を演じてきたのは妄想家、幻覚者、精神病者である。瞬時にして権力の絶頂に登りつめた神経症患者や偏執狂者たちは登りついたスピードと同じ速度で没落した』(「現代史を支配する病人たち」(新潮社、1978年刊)

大阪自由大学講座 ★『読書カフェ動画『世界で最も危険な男ー「トランプ家の暗部」を …