前坂俊之オフィシャルウェブサイト

地球の中の日本、世界史の中の日本人を考える

*

「英タイムズ」「ニューヨーク・タイムズ」など 外国紙は「日韓併合への道』をどう報道したか⑬「朝鮮王子,死の宣告について当地で語る(ニューヨーク・タイムズ」(1907年8月2日付)

      2015/09/04

  

「英タイムズ」「ニューヨーク・タイムズ」など外国紙は「日韓併合への道』をどう報道したか⑬   

  「ニューヨーク・タイムズ」(1907年8月2日付)

「朝鮮王子,死の宣告について当地で語る」

李相スルと●(王へんに奇)鐘,母国への虐待を正すためにわが国の協力を要請生命は没収されたと語る

日本は彼らの暗殺を狙うと皇帝の親族が語る-ルーズヴェルトとの会見を試みる予定

=〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

自分の国を日本の支配から解放するためにァメリカの介入を求めて,元総理大臣・李相スルと●(王へんに奇)鐘が,ホワイト・スター客船マジェスティック号で昨日当市に到着した。

2人は平和会議で朝鮮を代表するためにハーグへ赴いていた。元ペテルプルグ駐在公使の子息である王子とその同行者によれば,2人は,朝鮮の受けた不当な仕打ちの経緯を世界に知らせるのに関与したため,日本によって死を宣告されているという。

王子は,暗殺を恐れていないが、自分の立場をこう説明した。「この国へ来る人間は死人も同然です。私はそれが分かっているので,襲撃が今行われるか,後に行われるかは問題ではありません。これは避けられません」

王子は非常に聡明で.落ち着いた身なりのよい23歳の若者だ。彼の父は故韓国皇帝の甥にあたる。彼は,父親の李範晋イチンボンがわが国で公使だったとき,ワシントンで4年間を過ごした。その後,フランスのサン.シエで2学期を過ごした。

朝鮮への虐待を語る

昨日午後.この若者は,ブロードウエ.セントラル.ホテルの閲覧室で,‘朝鮮への虐待,彼の希望.将来の抱負を語った。

彼の言明によれば,日本は,彼らのオランダへの使節派遣正式なものではなかったと主張しているが,彼の同行者で皇帝の廃位の知らせに接した後ハーグで自殺した

李●(イチュン)が皇帝によりハーグに派遣されたことを証明する信任状を,彼は持っているという。

彼はこう語った。

「会議からは締め出されましたが,われわれの使命は失敗でりませんでした。われわれは日本の不誠実な行為に対して世界の注意を喚起したからです。われわれは世界の共感をかち得たと言っても,言い過ぎではないでしょう。

われわれは,そのことの非公式な保証を得ました。われわれがアメリカ・イギリス,ドィッ,フランスの共感を得ているのが私には分かっています。

文明諸国は,昨年11月の条約がどのよぅにして獲得されたかを知ったら,それを承認しないでしょう。

それは,皇帝の同意も国民の同意もなしに獲得されたのです。それには5人の大臣が署名しましたが、彼らは日本に買収された売国奴でした。

日本にのど元を押さえられた朝鮮は強い国が弱い国を保護し,朝鮮はスイスのよぅな中立国にしてもらえるだろうと希望して,われわれをハーグへ派遣しました」

「使節の資金はどうやって手に入れましたか」と,王子は聞かれた。 彼はこう答ぇた。

「皇帝と同様,朝鮮の国民も資金を寄付しました。われわれはわが国とわが国民のために働いています。できるだけ倹約しています。国民が資金を送ってくるよう希望しています。

われわれは死を宣告されています。しかし,私は朝鮮の外にいて働くのが最善だと考えてはいますが,私の死がわが国の目的に貢献すると考えれば、私は明日にも帰国します」

日本に対する憎しみ

●鐘【原文OuiYi】王子は,日本人を深く憎んでいる。彼は日本人の性格を要約て,彼らは聡明だが,その主な性格は狡猾さと不実だと述べた。

彼は続けた。「彼らは極東の門戸を閉じょぅとします。とりわけ,アメリカとイギリスを締め出そうとしています。彼らの野心は際限がなく,彼らはわが国を併合したように,中国も併合しようとしています」

「ァメリカが介入への第1歩を踏み出したら,それは戦争につながりませんか」

「アメリカは戦争を起こすことなくそれを実行できます。私は平和主義者です、戦争を望みません。しかし,戦争になったらアメリカが勝ちます。日本はそれをよく知っています。日本は,資金が足りないので,短期間しか戦えません。イギリスは・対日と日米対立条約のもとでも介入できません。介入すれば世界戦争になりますから」

王子は日本の現状を説明して・日本は陸軍と海軍をっているが,それは身なりがよくてポケットには1セントも持っていない人間のようなものだと言った。

彼は両手で身振りを加えながら叫んだ。「わが国は滅ぼされ,踏みにじられようとしています。支配者は謀反人と他国の軍隊に包囲されています。国民の権利は侵害され,世界は傍観しています。朝鮮は戦えません。軍隊すら奪い去られていますから。世界はFやめろ」と言うべきですが世界は眠っています」

「なぜ朝鮮はアメリカに助けを求めるのですか」

友人と見なされたアメリカ

 

「なぜならアメリカは朝鮮から友人と見なされているからです。この国は昔から利己心がありませんでした。朝鮮人は,この国が私欲を求めることはないだろうと考えています。独立のために戦う州が13しかなかったときにフランスがアメリカのためにしたことを、朝鮮のためアメリカにしてもらいたいのです」

「イギリスも極東から締め出されようとしているのなら,なぜイギリスに助けを求めないんですか」「イギリスは日本人の正体を見抜いていません。しかしそれを見抜いたら,得ることが多いでしょう。

イギリスはまた,私欲を求め過ぎます。あそこではビジネスはビジネスなのです」

話題を再び日本人へ戻して,王子は,伊藤侯爵の受入れについて語り,侯爵が直ちに外交攻勢に出て,それが最後には日本軍による朝鮮の蹂躙で皇帝の廃位,そして日本への事実上の権力委譲に至った次第を述べた。彼によると,反日感情が本格的にきざしたのは,閔妃が殺害された1896年だという。

彼はこう付け加えた。「日本は兄のようにわれわれを助けるのではなく、われわれに毒を盛りました。日本の商会と提携したわが国の商人すら大金を失いました。なぜなら日本は義務を履行しなかったからです。これは日本人の性格を端的に示すものです」

この朝鮮人たちの努力は,まずルーズヴェルト大統領に謁見し,彼に自分たちの言い分を捏示することに向けられるだろう。

しかし,彼らに対する不当な仕打ちの話を聞いて世界中が憤激し,わが国またはどこか他の国が朝鮮での日本の企てに待ったをかけざるを得なくなることも彼らは当てにしている。

王子とその同行者は当地に1日,2日滞在してから,ワシントンへ行くことにっている。

の大都会を回り,国民の共感を得ようと努めるだろう。彼らの求めるのは政治的援助であって金銭的援助ではないことが理解されるよう彼らは望んでいる。

王子の言明によれば,日本は朝鮮よりも文明化されているが,その理由は,日本が30年間にわたって文明化に努力してきたのに対し,朝鮮の進歩は過去10年間のことに過ぎないからだという。

 - 現代史研究 , , , ,

Message

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

  関連記事

『オンライン講座・日本戦争外交史➄』★『国家戦略・リーダーシップ・インテリジェンスの日露戦争と現在の比較論―児玉源太郎・満洲軍総参謀長の「懐刀」の長岡外史参謀次長のについて②

    2010/05/14  日本リー …

no image
日本メルトダウン脱出法(594)『任務を負った安倍首相―行先は不明』(英FT紙)『吉と出るか凶と出るか?解散総選挙」

 日本メルトダウン脱出法(594)     ●『任 …

no image
日本メルトダウン脱出法(605)【ソニー・ピクチャーズは過ち犯した=上映中止でオバマ大統領】[受精卵1615個、万能性不確認 別の発光現象を誤認?]

   日本メルトダウン脱出法(605) &nbsp …

no image
『リーダーシップの世界日本近現代史』(293)★『安倍・歴史外交への教訓(5)』「大東亜戦争中の沢本頼雄海軍次官の<敗戦の原因>」を読む―鳩山元首相の「従軍慰安婦」発言、国益、国民益無視、党利党略、 各省益のみ、市民、個人無視の思考、行動パターンは変わらず

    2015/11/08 &nbsp …

no image
『リーダーシップの日本近現代史』(252)/★『敗戦直後の1946年に「敗因を衝くー軍閥専横の実相』で陸軍の内幕を暴露し東京裁判で検事側の 証人に立った陸軍反逆児・田中隆吉の証言➂『「米軍の本土空襲はあり得ない、疎開は卑法者の行為」と主張した東條首相』★『AI(人口頭脳),IoT,ロボット,5G、デジタル社会にシフトできなければ<ガラパゴスジャパン>は沈没あるのみ』

     2015/05/23 /終戦70年・日本 …

「今、日本が最も必要とする人物史研究④」★『日本の007は一体だれか』★『日露戦争での戦略情報の開祖」福島安正中佐➄』★『三国干渉』後に川上操六はスパイ大作戦をどう組み立てたか『日英同盟締結に向けての情報収集にエース福島安正大佐 をアジア、中近東、アフリカに1年半に及ぶ秘密偵察旅行に派遣した』

2019/09/29  日本リーダーパワー史(673) 『三国干渉』と …

no image
 『百歳学入門』(168)ー『耳石が老化現象の原因に!? 注意したい身近な耳の病について《ガッテン!》』●『【ガッテン】耳石の刺激で若返る!? NASAの宇宙開発で生まれた究極のアンチエイジング5選』●『究極の老化予防は「立ち上がるだけ」 歩くよりも病気になりにくい不思議』

 『百歳学入門』(168) 11月16日、NHK「ガッテン」で『NASA直伝! …

no image
日本メルトダウン脱出法(884)『日銀の苦悩:金融緩和が壁に突き当たるとき』 (英エコノミスト誌)●『注目のトランプ「外交政策」、やはり中身はなかった 粗雑な孤立主義を米国の識者が厳しく批判(古森義久)』●『[FT]中国は「トランプ大統領」を望んでいる』●『AlphaGoは人間を超えたのか~脳科学者・茂木健一郎氏×ドワンゴ会長・川上量生氏』

   日本メルトダウン脱出法(884)   日銀の苦悩:金融緩和が壁に …

no image
日本リーダーパワー史(306)ベルツの「日中韓500年史②」『朝鮮が日本に併合されるまでの最後の五十年間の経緯』

日本リーダーパワー史(306)   『日韓外交衝突の歴史を検証する③』 …

「75年たっても自衛権憲法を全く変えられない<極東のウクライナ日本>」★「ウクライナ戦争勃発3日後に<敗戦国ドイツ連邦議会>は防衛費を1,5%から2%に増額した」★『よくわかる/日本国憲法制定真相史③』★『わずか1週間でGHQが作った憲法草案 』★『30時間の憲法草案の日米翻訳戦争』★『米英ソの対立が決定的となり、2月4日にはチャーチル英首相が「鉄のカーテン」演説を初めておこなった』★『冷戦勃発で、日本の憲法改正問題はこの代理戦争の色彩を帯びた」

日本リーダーパワー史(357)●『東西冷戦の産物の現行憲法』『わずか1週間でGH …