『F国際ビジネスマンのワールド・ウオッチ⑲』「IIJ社長に勝・前財務次官 消費増税で手腕 」◎「知らない無人機攻撃の怖さ」
◎「IIJ社長に勝・前財務次官 消費増税で手腕 」
◎『知ってるようで知らない無人機攻撃の怖さ」
◎『日本、中国の動きを警戒―アジア開発銀総裁選
◎「IIJ社長に勝・前財務次官 消費増税で手腕 」
http://www.nikkei.com/article/DGXNASDD010MF_R00C13A3MM8000/?dg=1
<Fさんのコメント>
30年前、小生がネットワーク事業をスタートさせた時、IIJの鈴木
社長は、まだ小規模なベンチャー会社でしたが、インターネット業
界の先駆者として、大御所の様な、別格の存在でした。
通信技術としてのインターネットの品質に問題の多かった当時、優秀
なエンジニアを集めて技術改良に昼夜兼行で励み、品質のIIJの名声を
恣にしていました。トヨタ、ソニーが主要顧客でした。
通信キャリアとしてのメーカー選別、業者選別の目利きは厳しく、
我々外部業者にとって、IIJのサプライヤーになることが夢であり、
ステイタスでした。毎週の様に、神田の本社に通い、スイッチング
ハブや光ファイバーをPRしたものです。
鈴木社長の姿勢は、日本インターネット協会を中心としてネットワー
クバブルの際に一儲けした連中とは常に一線を画し、純粋にインター
ネット技術、業界の発展に貢献するものでした。
コンピューターネットワークのIP技術を中核とした通信技術か
ら出発し、今もそれで勝負し続けている通信キャリアとしては、
IIJのみではないでしょうか。
戦前戦後を通じ、日本の通信事業は郵政省、電電公社、NTT, KDD,
が終始支配しておりました。
今日ではインターネットプロトコル(IP)を通信の中核技術の一つ
として使用しないと、通信コストの低減は出来ない事は常識で、
NTT, KDDI,ソフトバンクいずれもこのインターネット技術を広範囲
に採用しております。中でも、巨大な携帯通信ネットワークのバッ
クボーンは、大規模なIPネットワークで構築されております。
IP技術の未熟さを指摘し、採用を最後迄拒否して来たNTTに対し、
インターネットベンチャーの雄としての鈴木社長の存在が扉をこじ
開けて来たと言っても過言ではありません。
さて、このような歴史を持つIIJの社長に元財務省事務次官が就任す
る、インターネットの存在の大きさを象徴する出来事であり、隔世
の感があります。
勝氏がインタネット事業経営の中核を経験する事は、日本のICT
(情報通信技術)業界にとって、ICT支援の為の国費の将来の使い方
に大きく貢献し、影響を与え、その意味は極めて大きいと考えられ
る。鈴木氏,勝氏の二人三脚はこれから何を生み出すのだろうか、
非常に楽しみです。
<第2信>
蛇足ではありますが、過去、財務省系の大物官僚で
IT系の民間会社に再就職したケースを調べましたが、
見つかりません。
職務経験と行政利権から、幹部人事としては金融、
証券系、行政法人、国際機関がほとんどです。
ご承知の様に、霞ヶ関退職後の余生を多額の退職金
つきで巡回する訳です。
今回の 勝栄二郎氏 のケースはそのどれにも当て
はまらない画期的な再就職ではないかと思います?
1)IIJは、技術変化の激しい、全ての動きが速い
ネットワーク業界を代表する企業であり、就労環境
には覚悟が求められます。海外交流も極めて盛んです。
彼は、そこの責任の無い顧問から、経営責任が集中
する社長をやる訳です。IPキャリアで1000億円
の売り上げ、2000人の社員です。
恐らく鈴木幸一氏が掻き口説いたものと思われます
が、勝氏自身で新たな挑戦を選択したと思われます。
この方は以前から、中々の侍で従来の官僚気質
、単純な出世主義者とは異なると聞いております。
2)彼の転身は、今後の財務省 後輩のキャリア
選択に新たな指針と影響を与えて行くのではないで
しょうか?(これを期待したいですね)
持てる才能を有効に活用し、従来の様な才能の小
利口な浪費を戒め、民間に奉仕して渦中の栗を拾う
姿勢の大切さを示しているのでは?と思いたいです。
3)今一つ、次期選挙より、Eメール、 Twitter,
Facebookを解禁したネットワーク選挙が始まります。
システムの設計、セキュリティ対策などIIJは重要な
役割を果たすと思います。失敗が許されないだけに
業者側に官僚OBのエースがいる事は霞ヶ関にとって
心強い味方となります。これからネット選挙関連省庁
の勝氏詣でが始まるのではないでしょうか。
何れにしましても「二人の侍」がこれから何をする
か? 見物(みもの)です。
http://www.nikkei.com/article/DGXNASDD010MF_R00C13A3MM8000/?dg=1
◎「知ってるようで知らない無人機攻撃の怖さ」
http://www.newsweekjapan.jp/stories/us/2013/02/post-2853.php
◎「韓国の高齢者に忍び寄る貧困
http://jp.wsj.com/article/SB10001424127887324432404578331053826972548.html?mod=WSJ_hp_mostpop_read
◎「日本、中国の動きを警戒―アジア開発銀総裁選
◎「黒田氏の日銀総裁指名は市場との対話能力が決め手
関連記事
-
-
日本の最先端技術「見える化」チャンネル『世界の産業用ロボット市場は日本が独占、トップ10に6社』ー『川崎重工業の人協働型/小型/双腕型ロボット「duAro(デュアロ)」のプレゼン(動画)
日本の最先端技術「見える化」チャンネル (6/6、東京ビッグサイト) 『電子機器 …
-
-
速報(46)『福島原発事故2ヵ月、100年廃炉戦争へ②』悲惨を極める原子力発電所事故』(小出裕章講演)
速報(46)『福島原発事故2ヵ月、100年廃炉戦争へ②』 悲惨を極める原子力発電 …
-
-
連載「エンゼルス・大谷選手の大活躍ー<巨人の星>から<メジャーの星>になれるか」② 『大谷メジャー初本塁打 本拠地で右中間へ3ラン』★『大谷翔平は「天才」米メディアも連日の大絶賛』★『全米が大谷フィーバー!「カネではない」純粋な野球愛に感動』
連載「エンゼルス・大谷選手の大活躍ー <巨人の星>から<メジャーの星>になれるか …
-
-
日本一の「徳川時代の日本史」授業ー福沢諭吉が語る「中津藩で体験した封建日本の差別構造の実態」(旧藩情)を読み解く①
日本一の「徳川時代の日本史」授業① 「門閥制度は親の …
-
-
『F国際ビジネスマンのワールド・メディア・ウオッチ(199)』-「劇場アニメ『この世界の片隅に』を感銘、庶民には大変説得力のある反戦映画です」●『『この世界の片隅に』監督が語る、映画に仕込んだ“パズル”(上) 片渕須直・『この世界の片隅に』監督インタビュー』●『映画「君の名は。」が中国でも支持される秘訣 作品力だけでなく、数多くの仕掛けがあった』
『F国際ビジネスマンのワールド・メディア・ウオッチ(199)』 < F氏のコ …
-
-
池田龍夫のマスコミ時評(122)『メルケル訪日、安倍首相の度量の無さ・独新聞が論評』(3/20)『中国首相「歴史の責任負うべきだ」安倍首相を牽制』(3/16)
池田龍夫のマスコミ時評(122) 『メルケル訪日、安倍首相の度量の無さ・独新聞が …
-
-
世界/日本リーダーパワー史(956)-「桜田義孝五輪相のお笑い国会答弁とゾッとするサイバーセキュリティーリスク』★『国家も企業も個人も死命を分けるのは経済力、軍事力、ソフトパワーではなく『情報力』である』★『サイバー戦争で勝利した日露戦争、逆にサイバー戦争で完敗した日米戦争』
世界/日本リーダーパワー史(956) ★『サイバー戦争で勝利した日露戦争、逆にサ …
-
-
高杉晋吾レポート⑱ルポ ダム難民②超集中豪雨の時代のダム災害②森林保水、河川整備、住民力こそが洪水防止力
高杉晋吾レポート⑱ ルポ ダム難民② 超集中豪雨の時代のダム災害② …
-
-
『Z世代のためのオープン講座』★『2022年の世界情勢はどう変化したのか(下)』★『習近平氏、異例の3期目で強権独裁時代を確立』★『「三重苦」の中国経済の失敗・低迷』★『●ウクライナ戦争、ロシアは敗北中へ』★『ロシア軍はクライナ南部の要衝ヘルソンから撤退』
前坂俊之(静岡県立大学国際関係学部名誉教授) ●『習近平氏、異例の3期目で強権独 …
-
-
2014年ー世界経済トレンド・ウオッチ⑤』「揺らぐ世界経済:景気回復はどれほど脆弱か」「問題山積なのに米ドルが安定の理由( 英FT紙)
「2014年ー世界経済トレンド …