前坂俊之オフィシャルウェブサイト

地球の中の日本、世界史の中の日本人を考える

*

日本リーダーパワー史(844)ー『デービッド・アトキンソン氏の『新・観光立国論』を100年以上前にすでに唱えていた日本の総理大臣は誰だ!』『訪日客、2割増の1375万人=消費は初の2兆円超え-上半期』★『『外国人が心底うらやむ「最強観光資源」とは?日本は「最も稼げる武器」が宝の持ち腐れに』(アトキンソン氏)

      2017/09/23

日本リーダーパワー史(844)

 

●観光庁は20日、訪日外国人旅行者が、今年1月から今月15日までで2000万人を突破したと発表。年間で過去最高の2404万人だった去年より45日早く、過去最速のペース。2020年に外国人旅行者4000万人を達成することを目標にしている。

「北朝鮮ミサイルの影響も薄く、訪日外国人旅行者数記録更新—出国税どうなる?」「訪日客、2割増の1375万人=消費は初の2兆円超え-上半期」など、インバウンドの記事が毎日のように報道されている。

 

そんな中で、心配なニュースもある。

『中国当局、旅行会社に日本行き観光ツアー制限を通達』

でTBSの報道では、北京、山東省などの当局は旅行会社に対して、日本行のツアーを制限するように口頭で通知したという。外貨の流出をとめるための措置という。

――――――――――――――――

●7月の観光庁の発表では今年4~6月に日本を訪れた外国人の中で、1人当たり最もおカネを使ったのは、中国人ではなく、英国人だったという。英国人1人当たりの支出額は、25万1171円と、前年同期比36%も上昇。イタリア人の支出額(23万3110円、同25%増)、中国人の支出額(22万5485万円、同2.5%増)の順で、ひところの中国人観光客の『爆買い』はすっかり影を潜めている。

―――――――――――――

『新・観光立国論』(6万部のベストセラー)の著者・デービッド・アトキンソン氏は「日本政府観光局」特別顧問としても活躍しているが、日本では観光客への『おもてなし』のサービスとか「日本文化や日本食」をアピールしているが、欧米人へのアピールは『世界一の多様性に富んだ自然環境』が売りだと唱えている。

日本最強の観光資源は「自然」であり、「観光大国」というのは、自然・気候・文化・食という4条件を満たしている。

なぜなら、

1.「客層の幅」が広い

2.長期滞在が期待できる

3.日本の「自然」は、世界がうらやむ多様性に満ちている

その日本の自然は「宝の持ち腐れ」になっている、と指摘している。

『外国人が心底うらやむ「最強観光資源」とは?日本は「最も稼げる武器」が宝の持ち腐れに』(アトキンソン氏)

http://toyokeizai.net/articles/-/182174

 

また、アトキンソン氏は、東洋経済ネット記事で

「外国人が心底失望する「日本のホテル事情」ー日本には「高級ホテル」が足りなすぎる」『英国人、「おもてなし至上主義」日本に違和感ーわざわざ海外に「もてなされ」に行きますか?』などの日本の観光政策に異論を唱えている。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 

このデービッド・アトキンソン氏の『日本観光立国』と同じ構想を、日本ですでに100年以上も前に唱えていた総理大臣がいたのです。アッと驚くなかれ、それは日本最初の総理大臣・伊藤博文のなのです。

つづく

 - 人物研究, 現代史研究, 湘南海山ぶらぶら日記 , , , , , , , ,

Message

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

  関連記事

no image
鎌倉カヤック釣りバカ日記ー夏は終わり、今はもう秋、誰もいない海―回遊魚は不発だが、カワハギ、根魚は爆釣

<毎日が夏休み!ハッピー・リタイアメント>   鎌倉カヤック釣りバカ日 …

no image
『F国際ビジネスマンのワールド・ニュース・ウオッチ(64)』「ワールドカップ初戦、ネイマールは 一発退場させるべきであった」

     『F国際ビジネスマン …

『オンライン講座・習近平中国の研究②』★『強中国夢』③(中華思想単独覇権主義)をめざす習近平共産党政権はー孫文の「覇道」「王道」 の認識を間違えており、習近平も 同じ誤りの道を暴走している。<孫文「大アジア主義」の演説全文を再録>③『 100年前に孫文は『今後日本が世界の文化に対して、西洋覇道の犬となるか、あるいは東洋王道の干城となるかは、日本国民の慎重に考慮すべき」と警告した。』

   2016/07/31日本リーダーパワー史(722) ★ …

no image
速報「日本のメルトダウン」(516)2014年、安倍首相の「日本丸」の正念場ー靖国参拝は対立軸を固定化する不毛』

  速報「日本のメルトダウン」(516) 2014年、安倍首 …

no image
日本リーダーパワー史(707) 安倍首相の<多動性外交症候群>『日露領土交渉』で再び失敗を繰り返し てはならない②『日露首脳会談】プーチン氏、北方領土で日本マネー取り込み「愛国機運」背景に軟化の余地なし』●『北方領土「新たな発想」、局面打開の具体策は見えず「この3年、何も動かず」露ペースに懸念』●『なぜ今、日露首脳会談? 実現に意欲の安倍首相、大局的な狙いを海外メディアが考察 』

日本リーダーパワー史(707) 安倍首相は『日露領土交渉』で再び失敗を繰り返し …

no image
『池田知隆の原発事故ウオッチ⑬』ー『最悪のシナリオから考えるー小出裕章非公式ブログ』

  『池田知隆の原発事故ウオッチ⑬』 『最悪のシナリオから考えるー小出 …

no image
『2018年、米朝戦争はあるのか➈』-『トランプ大統領の「認知症騒動の顛末」★『銃乱射の被害者を訪問したトランプ、ご機嫌で大顰蹙(ひんしゅく)。この男に心はあるのか?』★『米副大統領、平昌五輪で北朝鮮と会談予定だった 北朝鮮がドタキャン』

トランプ大統領の「認知症騒動の顛末」 前坂 俊之(ジャーナリスト) CNNは1月 …

no image
知的巨人たちの百歳学(183)/記事再録/『中国の沙漠を甦らせた奇跡の男・遠山正瑛(97歳)』★『やればできる、やらなきやできない。それだけのことですよ。世の中、口ばかりで行動に移さない人間が多すぎるんだねえ』

    2013/09/26 &nbsp …

<F国際ビジネスマンのワールド・ITニュース・ウオッチ(218)>『HUAWEIのメデイア パッドを買って実力テストしてみました。タブレットで今一番人気の商品です。』★『映像、音声、処理スピード、液晶のタッチ処理の快適性、ネットとの接続スピード 今の所ところ 全て良しです。見事な出来で感心。』

<F国際ビジネスマンのワールド・ITニュース・ウオッチ(218)> <F氏 …

『オンライン講座・帝王学の研究』★『英国・エリザべス女王の国葬に慣例をやぶり天皇、皇后両陛下が参列された』★『国葬の中継を見ながら、ちょうど100年前の昭和天皇の皇太子時代の『ヨーロッパ青春旅行』を思い出した。』

    2018/12/20の記事再録  知的巨人 …