前坂俊之オフィシャルウェブサイト

地球の中の日本、世界史の中の日本人を考える

*

 日本リーダーパワー史(824)『日本は今、「第3の国難<日本沈没>の危機にある。』 ★『明治の奇跡・日露戦争を勝利のスーパープロデューサーは児玉源太郎である』★『「国難にわれ1人立たん」の決意で参謀本部をになった児玉の責任感こそ見習うべきで時であろう。』

   

 日本リーダーパワー史(824)『明治裏面史』 ★

 

   明治の奇跡・日露戦争を勝利のスーパープロデューサーは児玉源太郎である。

  児玉は軍事的な天才であるばかりか、経済、政治、外交の手腕、リーダーシップに優れたオールラウンドの「オルガナイザー」であり、数少ない天才である。

    台湾総督、陸軍大臣、内務大臣の実力大臣から2階級降下して日露戦争の全面指揮にたった児玉参謀本部次長は「この国難に対してどのようなリーダーシップ」を発揮したのか。

  日露決戦は避けられぬとみた児玉は内務大臣として、桂太郎首相と協力して、

軍備増強、財政改革、経済界の応援、協力要請、陸軍内の主戦論の統一、戦略戦術参謀面でもリーダーシップを発揮、即実行したのである。

  日本は今、「第3の国難<日本沈没>の危機にある。

ところが、危機感をもって、この国難、世界難に立ち向かっていく鉄の意志と持続力をもって国民を説得し、鼓舞する論理、哲学を兼備した本物の政治家(ステーツマン【statesman】)が必要だが、日本は二世三世の親譲りの政治屋が大半)、同じく経済人も、知識人も本物の哲学を持った人が余りにも少ない。

④今年は明治維新から150年。

今日の日本の発展の基礎を作った明治の創業者、その創業精神を今一度振り返る時期である。明治100年を迎えた昭和43年(1968)には、国民の多くから、歴史学会でも明治時代の評価は最低であった。しかし、明治の躍進は世界史的にみると、『明治の躍進は世界の奇跡』として高く評価されているのである。

「国難にわれ1人立たん」の決意で参謀本部をになった児玉のリーダーシップをいまこそ見習うべきで時であろう。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

日本リーダーパワー史(823)『明治裏面史』 ★ 『「日清、日露戦争に勝利」した明治人のリーダーパワー、 リスク管理 、 インテリジェンス㊳『日本史決定的瞬間の児玉源太郎の決断力と責任感➉』★『予は、全責任を自己一身に負担し、この責任を内閣にも、又参謀総長にも分たず、一身を国家に捧げる決心を以て熟慮考究の上、一策を案じ、着々これが実行を試みつつある。』

http://www.maesaka-toshiyuki.com/person/25286.html

 - 人物研究, 戦争報道, 現代史研究

Message

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

  関連記事

no image
『ガラパゴス国家・日本敗戦史』 (24)『大日本帝国最後の日(8月15日)「阿南陸相自決とその日の陸軍省・参謀本部」②

『ガラパゴス国家・日本敗戦史』 (24)   『大日本帝国最後の日― (1945 …

no image
日本リーダーパワー史(705) 日中韓150年史の真実(10)『日清戦争の引き金の1つとなった防穀令事件 <1889年(明治22)>とは』ー 防穀令を布いて穀物の輸出をストップし、 朝鮮地方官がワイロを貪ったのが原因』②

日本リーダーパワー史(705) 日中韓150年史の真実(10) 「福沢諭吉はなぜ …

no image
<まとめ>『日本興亡学入門』2018年は明治維新から150年目ーリーマンショック前後の日本現状レポート(10回連載)

 <まとめ>『日本興亡学入門』 5年後の2018年は明治維新から150 …

『リーダーシップの日本近現代史』(322)★「米国初代大統領・ワシントンとイタリア建国の父・ガリバルディと並ぶ世界史の英雄・西郷隆盛の国難リーダーシップに学ぶ。ー『奴隷解放』のマリア・ルス号事件を指導。「廃藩置県」(最大の行政改革)「士農工商・身分制の廃止」『廃刀令」などの主な大改革は西郷総理(実質上)の2年間に達成された』

2019/07/27  日本リーダーパワー史(858)/記事 …

no image
『F国際ビジネスマンのワールド・ウオッチ㊻』余りにスローモーで、真実にたいする不誠実な態度こそ「死に至る日本病」

   『F国際ビジネスマンのワールド・ウオッチ㊻』 …

『オンライン講座/日本興亡史の研究③』★『明治大発展の影のキーマンは誰か?②』★『インテリジェンスの父・川上操六参謀総長ー田村 怡与造ー児玉源太郎の3人の殉職 ②』★『「インテリジェンスの父・川上操六参謀総長(50) の急死とその影響➁ー田村 怡与造が後継するが、日露戦開戦4ヵ月前にこれまた過労死する。』

  2016/02/22    …

●『徳川封建時代をチェンジして、近代日本を開国した日本史最大の革命家・政治家は一体だれでしょうか講座④『西郷隆盛の即断即決のリーダーシップ➂』『山県有朋が恐る恐る相談すると、西郷は言下に「至極、結構なこと」と了解し、断固実行した」(徳富蘇峰『近世日本国民史』(明治の三傑))

2012-03-24 /日本リーダーパワー史(246)記事再録   & …

no image
★『2017年は世界大乱、アジア激震の幕開け』-『トランプ大統領誕生で『日本沈没は加速されるか』、「しぶとく生き抜くか」の瀬戸際』(上)

  トランプ大統領誕生で『日本沈没は加速されるか』「しぶとく生き抜くか」の瀬戸際 …

3年ぶり★「ANAウインドサーフィンワールドカップ横須賀・三浦大会」(11月11日―15日)歓迎動画』★『Kamakura材木座ウインドサーフィン(2021 /12/1正午)』★『国道134号上のサーフィンと白雪の富士山に向かって飛び、舞い上がれ!、エキサイティング!」

Kamakura材木座ウインドサーフィン(2021 /12/1正午) &nbsp …

no image
『日中韓500年/オンライン世界史講義②』★『世界的権威ベルツの日韓衝突の背景、歴史が一番よくわかる教科書』★『明治天皇のドイツ人主治医・ベルツ(滞日30年)の『朝鮮が日本に併合されるまでの最後の五十年間の経緯』

    2019/08/15 &nbsp …