日本リーダーパワー史(751)ー歴史の復習問題『世界史の視点から見ないと日本人、日本史はわからない』●『 真田丸で人気の真田幸村や徳川家康よりも、世界史で最高に評価された 空前絶後の名将は「児玉源太郎」なのである。』『世界史の中の『日露戦争』ー <まとめ>日露戦争勝利の立役者―児玉源太郎伝(8回連載)
2016/12/15
日本リーダーパワー史(751)
『歴史の復習問題『世界史の視点から見ないと日本史はわからない』
「真田丸で人気の真田幸村や徳川家康よりも、世界史で最高に評価された
日本の名将は「児玉源太郎」なのである。
① 来年(2017)は明治維新(狭義では明治改元は1868年10月23日(旧9月8日、広義では大政奉還1867年12月 王政復古の大号令1868年1月をスタートとする諸説がある、ここでは大政奉還の年月をとる)から150年を迎える。
② 18,19世紀の欧米列強のよるグローバリズム(帝国主義、植民地主義)に対して、軒並み植民地化されたアジア、中東、アフリカの有色人種各国の中で、唯一独立を守り通したのが<明治日本の奇跡>なのである。
③ 世界的歴史家のH・G・ウエルズやアーノルド・トインビーは『明治日本の躍進は世界史の奇跡である』として賞賛しているが、肝心の日本は明治の歴史を知らず、勉強もせず、未だに明治人の『臥薪嘗胆』による大逆転勝利(日清、日露戦争)を自己否定している思考停止が続いている。
④ 昨今のNHK大河ドラマ『真田丸』のヒットによって、日本史の中で真田幸村が空前絶後の名将、智将、戦略家と持ち上げられている。ここでも歴史無知が露呈している。日本史における最高の武将は誰かという質問設定に、国内戦争、戦国武将に限って論じるのは視野狭窄である。国内戦争よりも、対外戦争こそが国の運命をかけた興廃をかけた1戦であり、これに勝利した武将(軍人、政治家)こそ真の名将、智将、英雄と言っていい。
⑤ この意味からいえば、 真田幸村や徳川家康は国内名将であるとしても、世界史で初めて、しかも最高に評価された日本の名将、参謀総長は日露戦争に勝利した「児玉源太郎」なのである。
⑥ 『明治の奇跡をプロデュースした児玉源太郎』らの軍人、政治家の努力によって100年前にすでに世界の先進国の仲間入りを果たした日本が、その後に<無能、無知の昭和の軍人、政治家リーダーによって日本敗戦>に転落、没落していく<日本興亡150年史>のダイナミズムを徹底検証、改革、戦略長期立案、実行することなくして、明日の日本は見えてこない。
(記事再録)日本リーダーパワー史(683)
日本国難史にみる『戦略思考の欠落』(62)
『世界史の中の『日露戦争』ー
<まとめ>日露戦争勝利の立役者―児玉源太郎伝(8回連載)
前坂俊之(静岡県立大学名誉教授)
http://www.maesaka-toshiyuki.com/person/15165.html
★読み得く本<電子書籍ライブラリー>『児玉大将伝』森山守次/ 倉辻明義著 太平洋通信社
1908(明治41)年刊
http://book.maesaka-toshiyuki.com/book/detail?book_id=51
日本リーダーパワー史(386)児玉源太郎伝(8)川上、田村、児玉と 歴代参謀総長はそろって日本救国のために殉職した。
http://www.maesaka-toshiyuki.com/person/1654.html
日本リーダーパワー史(385)児玉源太郎伝(7)「インテリジェンス から見た日露戦争ー膨張・南進・侵略国家ロシア」
http://www.maesaka-toshiyuki.com/person/1657.html
日本リーダーパワー史(384)児玉源太郎伝(6)インテリジェンスから見た 日露戦争ー川上操六の活躍」
http://www.maesaka-toshiyuki.com/person/1664.html
日本リーダーパワー史(383)児玉源太郎伝(5)明治日本の奇跡を興した 「インテリジェンスから見た日露戦争」
http://www.maesaka-toshiyuki.com/person/1666.html
日本リーダーパワー史(381)児玉源太郎伝(4)『日露戦争<黄禍論>
に対し日本を高く評価した英国タイムズ紙
http://www.maesaka-toshiyuki.com/person/1713.html
日本リーダーパワー史(380)児玉源太郎伝(3)『黄禍論に対し 国際正義で反論した明治トップリーダーの外交戦に学ぶ』
http://www.maesaka-toshiyuki.com/person/1714.html
日本リーダーパワー史(379)児玉源太郎伝(2)●『国難に対してトップリーダーは いかに行動すべきかー』
http://www.maesaka-toshiyuki.com/person/1718.html
児玉源太郎伝(1)●死亡記事ー『知謀の参謀総長、脳溢血で急死』● 『児玉大将の死を痛惜す』〔時事新報〕 http://www.maesaka-toshiyuki.com/person/1722.html
児玉源太郎大将伝
http://book.maesaka-toshiyuki.com/book/detail?book_id=30&article_id=538
関連記事
-
-
『Z世代のための百歳女性学入門⑥」★『天女・最後の長岡瞽女(ごぜ、105歳)の応援メッセージ』★『百歳名言ーすべては神様、仏様のお導き、すべてを受け入れ許すことで、自分も救われる』
105歳 (小林ハル1900年1月24日~2005年4月25日、105歳) 最後 …
-
-
『ガラパゴス国家・日本敗戦史』⑬『 戦争も平和も「流行語」とともにやってくる』(上) 月刊『公評』(2011年11月号掲載)
『ガラパゴス国家・日本敗戦史』⑬ 『アジア太平洋戦争 …
-
-
百歳学入門(182)-山田恵諦(98歳)の座右銘「勤めは堅く、気は長く、大欲にして心安かれ」
山田恵諦(98歳)の座右銘・ 勤めは堅く、気は長く、大欲にして心安かれ …
-
-
☆(お勧め記事)渡辺幸重の原発レポート④-『最悪のシナリオから考えるー日本海溝投棄の疑問・提言(2)』
渡辺幸重の原発事故レポート④ 『最悪のシナリオから考えるー日本海溝 …
-
-
『世界サッカー戦国史』⑥『日本対ベルギー戦は3日(火)午前3時キックオフ!』★『日本が勝てば、今大会最大の衝撃!? 海外メディア「ドイツ敗退よりも驚くべきこと」
『世界サッカー戦国史』⑥ 日本が勝てば、今大会最大の衝撃!? 海外 …
-
-
『オンライン/米中日アジア現代ing講座』★『米国の香港国保法への対中制裁<経済金融為替封鎖・5Gファーウェイ締め出し>は戦争に発展するのか』★『2018/12/25 記事転載」歴史は繰り返すのか!『現在の世界情勢は1937年8月の「米欧情勢は複雑怪奇なり」(1939年=昭和14年)と類似』★『この1週間後にドイツ・ソ連のポーランドの侵攻により第2次世界大戦が勃発した★『日本は<バスに乗り遅れるな>とばかり日独伊三国同盟を締結、1941年12月、太平洋戦争に突入する』
2018/12/25   …
-
-
「Z世代のための日本宰相論」★「桂太郎首相の日露戦争、外交論の研究①」★『孫文の秘書通訳・戴李陶の『日本論』(1928年)を読む』★『桂太郎と孫文は秘密会談で、日清外交、日英同盟、日露協商ついて本音で協議した①』
2011/08/29 日本リーダーパワー史(187)記事再編集 以下に紹介するの …
-
-
『百歳学入門(203)』-記事再録『 文化勲章のもらい方ー文化勲章は大嫌いの「超俗の画家」熊谷守一(97歳)と〝お金がもらえますからね″といって笑った永井荷風〈当時72歳〉の『人間の品性について』
記事再録/百歳学入門(155) 「超俗の画家」の熊谷守一(97歳)と永井荷風〈当 …
-
-
日本リーダーパワー史(311)この国家非常時に最強のトップリーダー、山本五十六の不決断と勇気のなさ、失敗から学ぶ①
日本リーダーパワー史(311) 【世界最速の超老人国 …
-
-
日本リーダーパワー史(242)『150年かわらぬ日本の弱力内閣制度の矛盾』(日本議会政治の父・尾崎咢堂のリーダーシップ)
日本リーダーパワー史(242) <日本議会政治の父・尾崎咢堂 …
- PREV
- 日本メルトダウン(1000)ー『1人あたり」は最低な日本経済の悲しい現実/日本の生産性は、先進国でいちばん低い』●『日本人は「人口急減の恐怖」を知らなすぎる 今後はフリーフォールのように急減していく』●『原発廃炉費用の転嫁で電気料金はどれだけ増えるのか 賠償費用も転嫁されると家庭の負担はさらに増加』●『 カジノを合法化してパチンコに課税せよ『 日本は世界最大の「脱法ギャンブル大国」(池田信夫)』★『「日本を殺せ」が米国で大ヒット、東京だった次の原爆 オライリーが描く「逆説の日米戦争」』
- NEXT
- 「20世紀/世界史を変えた『日露戦争』の研究」- 「日露開戦までのいきさつ」①★『ロシアは再三再四の遅延、引き延ばし、恫喝外交を展開、 日本側は妥協し、忍耐して交渉を続けるが、ロシア軍が鴨緑江岸 に侵攻した時点で、ついに堪忍袋の緒をきって開戦に踏み切った。』●『安倍プーチン会談の外交交渉の参考にせよ』
