『Z世代のための国難突破法の研究・鈴木大拙(96歳)一喝!①」★『日本はなぜ亡んだか、その原因を明らかにしなければ新日本建設はできない』★『3つの日本病とは「世界観」「人道主義」「無思想」である』
2024/06/04
日本リーダーパワー史(271)記事再録
昭和敗戦(1945)から70年後、この『日本病』を克服できなかったために、 2011年の3/11福島原発事故を引き起こし、日本は再び沈没中である。
『日本沈没・崩壊は不可避なのか』-鈴木大拙の一喝!
近頃,米国の新聞を見ると、ドイツの大文豪、トーマス・マン(今は逃れてアメリカに隠棲中)は、ドイツ人の思想の根底に「騎慢な地方気質」(アロガント・プロヴイソシアリズム)と云うべきものがあるといっておる。このプロヴィソシアリズムというのは、自分のいう『島国性心理根性』(イソシユラリスチツク・メソタリテイ)である。日本だから島国性である、ドイツではヨーロッパ大陸の一部なので、島国性とはいわずに、「地方割拠的心理態度」である、そういうものが、そのドイツ人の生活意識を裏付けておると、ドイツ人その人がいうのである。
日本もドイツの通りである。「二千六百年」の島国性心理態は、どうしても世界不適応性と世界隔離性とを根強く国民の間に植え付けずには已まなかった。皇国主義とか八紘一宇主義とか云つて居る限りは、世界の国々と一緒に暮して行けるわけはない。日本は明らかに世界から隔離して、世界と共に生活するには不適応なのであった。
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第三に、日本人の最短所である知性的・自主的思索力の向上がない限り、新日本の基礎は固まらない。此事は今まで機会あるごとに自分が強く主張したところである。如何に多くの吾等の同胞が、戦時中は当局の頤使で、一億敢闘を叫んだことを顧みるとよい。彼等の記憶は、ドイツにおける主なる戦争犯罪人の一人であるヘスのように、アムネジアにはかかって居ないはずだ。
先にも云ったやうに、彼等の行動は殆んど本能的・機械的・他律的なのである。自分から考へ出した思想が皆無であるので、どこからか輸入せぬといけなくなる。それで昨日まで軍国主義・侵略主義で咄し立て、今日からは平和主義・民主主義の太鼓を叩く。思想的ぎょう持なるものが微塵でもあれば、このやうな芸当を眞似るわけに行かないのである。実際を 云うと、自主的に考へることの出来る人々の集団生活が民主主義なるものなのである。民主の主、自主の主の字に注意しなくてはならない。思想的に操持のあるもののみが民主的政経を形成して、これを生かして行くことが出来るのである。それ故、論理の順序は実にまづ自主的に考へると云うことから始まらなくてはならぬ。
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