前坂俊之オフィシャルウェブサイト

地球の中の日本、世界史の中の日本人を考える

*

『First day of Spring in KAMAKURA SEA』の『鎌倉材木座海岸沖での老人と海』=『春近し』『目玉パっちりの大メバルの歓迎会じゃ』★『2011/02/05の「3,11福島原発事故の約1ゕ月前の鎌倉湾のメバル釣りの思い出』

   

 前坂 俊之
    (カヌーイスト)
 
正月以来、連日大寒波もやっとおわったのか。
2月3日、東京・湘南は一挙に5度ほど上がり、寒波は一段落、最低3度から最高15度のポカポカ陽気になったね。

超、ウレシイー。早速、鎌倉材木座、由比ヶ浜の海岸を散歩したのじゃ。        

暖かい、海はキラキラ輝くき、ワカメが砂浜に打ち上げられている。

『春近し』-『立春』-

海岸には養殖ワカメが太陽をいっぱい受けて干してある。思わず「春-るがきた、春―が来た。
どこに来きた、海に来た、浜にきた、鎌倉にいち早くきた」        

と大声で口ずさんだのじゃ-年取ると子供にかえる。童謡、唱歌がよく出てくる。

春が近いのじゃ。子供のように心ウキウキうれしいね。 

 

テナワケデ、5日は鉄人・川越ちゃんと1ヵ月ぶりにゆっくり午前9時から、

いつものように鎌倉材木座から『カヌーフィッシング』にお出ましじゃ。

2月1日からこのあたり湘南の海はイワシメバルの解禁よね。

 

昔、といっても10年ほど前にはドングリ目の可愛い黒メバルちゃんが、葉山、逗子、鎌倉の岩礁、海藻の茂った浅場のうみで、よく上がったものじゃ。

イワシなどなくてもジャリメ、アオイソで十分なのよ。「ガツガツーー、ググー」

と一挙にやわらかいキス竿先を絞り込む。この強烈な引きは全く応えられないね。

やみつきになるよ。メバルちゃんに感謝じゃ。お前さんは食べても最高に旨いしね。

 

ところがじゃ、この春告魚のメバル君もこの5年ほどはめっきり減ってしまった。

第一、メバル、カサゴなどのすみかの海藻、岩場が目に見えて、

減っており、磯焼けがひどい。海の砂漠化、カヌーから見える

水深5-10mほどの海底も砂地になって、白く見えるところが

大幅に増えた。

 
 

小坪沖で川越ちゃんは係留して、カワハギをねらう。エサが毎回なくなるのでカワハギの残留部隊がいることは間違いない。

「においはすれでも姿は見えぬ、ほんにお前は屁のような」―全く当たりが分からぬ。上げたら餌取り。この忍者のカワハギを、

 
さすがカワハギ名人の川越ちゃんは次々にひっかける。
 

こちらは鎌倉沖の岩場をゆっくりメバルをキビナゴ、アオイソのエサでながすが、全く反応なし、釣れたのはタケノハベラ1匹のみ。

仕方ない。

沖にいって、砂地をながしてホウボウ、サバ、ヒラメ狙いに転向する。海はなぎ、風もなし、暖かい。春の太陽がキラキラ海に反射してユリカゴじゃね。

「釣れなくてもよし」「釣れればなおよし」

「春の海でうつらうつらじゃ」-

カヌーで身体を伸ばして、お天とうさまよありがとうよ、と紫外線を顔いっぱいに受けて、ワシの美顔が破壊されようと、

シミができようとどうでもよいのじゃ、アランドロンの『太陽がいっぱい』状態で、そのうち昼寝してグウグウじゃ。

 
30分音沙汰なし。よいのじゃよいのじゃ・

逗子マリーナ沖約1キロをゆっくり流す。5本バリのサビキ竿でオキアミのコマセをまいて、キビナゴ、アオイソのエサ。

今日もダメだね。釣れなくてよし。『海上散手』5000手、腕ふり、腹筋トレーニングに切り替える。

 

99歳の可愛い詩人おばあちゃんの『心に貯金するの・・』とかなんとかのベストセラーの詩があったな。

これと同じ、

『海上でパドルをこいで腕と、腹筋の筋肉貯金1万回するのじゃ、

そうすれば1年は長生きするといわけよ。

テナコトをあれこれ、ムニャムニャア、ガムをクチャクチャ、

青空をウトウト眺めていると、いきなりサオが90度に曲がり、

海中に突っ込んだ。オイオイなんじゃ。「ヒラメくんかよ・・」とゆっくり巻くが、強烈に突っ込む。

胸わくわく、白いものが10メートルほどでキラットみえたが、サバじゃ。横になった大サバ30㎝をこえておった。

寒サバは旨いし、これでよいのじゃ。
 

12時半となる。風が出てくる。きょうはこれで終わり、川越ちゃんの所に引っ返すと、なんとカワハギを5匹も釣っておった。

さすがじゃね。カワハギもいるところにはこのようにかたまっているのよ。

 

帰りがけに最後のアオイソを3本はりにつけて流しておったのじゃ。すると、

海はやさしいね。最後には決まって何かおみやげをくれる。

それもビッグプレゼント、今年は春から縁起がいいよ。

竿がガガタガタなって、

待望の黒メバルがいい引きでご対面よ。上がったのは、お目

目ぱっちりのでっぷり太った黒メバル27センチもあった。

 
夜は早速、おいしい黒メバルの煮つけを食べたのよ。この秘伝を伝授するよ。
 

何といっても釣りたての新鮮なメバルが一番、

これに、しょうゆに、みりん、酒を準備。

お湯ではらわたの中、血のりがないようにきれいにとって

おく。これをしていないと、魚臭さがとれない。

最初は中火で、15分はフタを絶対に開けないことだね。この煮汁をご飯にかけて、

メバルの身をご飯の上にかけて、

『メバル丼』にすると、これまた絶品だよ、天丼の比ではない。

釣り人には最高のぜいたくだよ、一度やってみなはれ!。

 
 
 
 
 

 – 湘南海山ぶらぶら日記 

 

 

 - 人物研究, 健康長寿, 湘南海山ぶらぶら日記

Message

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

  関連記事

no image
日本の「戦略思想不在の歴史」⑸『日本最初の対外戦争「元寇の役」はなぜ勝てたのか⑸』★『当時の日本は今と同じ『一国平和主義ガラパゴスジャパン』★『一方、史上最大のモンゴル帝国は帝国主義/軍国主義/侵略主義の戦争国家』★『中国の『中華思想』『中国の夢』(習近平主義),北朝鮮の『核戦略』に共通する』

 日本の「戦略思想不在の歴史」⑤「元寇の役」はなぜ勝ったのか』 クビライは第一回 …

no image
知的巨人たちの百歳学(136)『一億総活躍社会』『超高齢社会日本』のシンボルー 日本画家・小倉遊亀(105)、片岡球子(103)に学ぶ

 知的巨人たちの百歳学(136) 『一億総活躍社会』『超高齢社会日本』 …

『オンライン講座・習近平中国の研究②』★『強中国夢』③(中華思想単独覇権主義)をめざす習近平共産党政権はー孫文の「覇道」「王道」 の認識を間違えており、習近平も 同じ誤りの道を暴走している。<孫文「大アジア主義」の演説全文を再録>③『 100年前に孫文は『今後日本が世界の文化に対して、西洋覇道の犬となるか、あるいは東洋王道の干城となるかは、日本国民の慎重に考慮すべき」と警告した。』

   2016/07/31日本リーダーパワー史(722) ★ …

no image
『オンライン講座/真珠湾攻撃から80年⑩』★『 国難突破法の研究⑩』★『今から90年前に日本は中国と満州事変(1931年)を起し、その10年後の1941年に太平洋戦争(真珠湾攻撃)に突入した』★『その当事者の東條英機開戦内閣の嶋田繁太郎海相が戦争の原因、陸軍の下剋上の内幕、主要な禍根、過誤の反省と弁明を語る』

2011/09/05  日本リーダーパワー史(188)記事再 …

no image
『日本戦争外交史の研究』/『世界史の中の日露戦争カウントダウン』㉝『開戦2週間前の「英タイムズ」の報道/★★『ロシアが極東全体を独占したいと思っており、一方、日本は,ロシアの熊をアムール川の向こうの自分のすみかに送り返して,極東における平和と安全を,中国人、朝鮮人,そして日本人のために望んでいるだけだ』

    『日本戦争外交史の研究』/ 『世界史の中の日露戦争カウントダウン』㉝ 『 …

no image
日韓コミュニケーションギャップの研究(2003/11/27)-「一番近くて遠い国・韓国」★『日韓両国、国民のスレ違いを生む歴史、宗教、国民性、民族的、文化的な背景の違いを考える』

日韓コミュニケーションギャッについて(2003、11、27)           …

no image
『リーダーシップの日本近現代史』(4 )記事再録/日本国難史にみる『戦略思考の欠落』④ 『明治維新後、世界に初船出した日本丸はどこを目ざすべきか』― 明治のトップリーダーの『インテリジェンス』 長期国家戦略「富国強兵」政策はビスマルクの忠告から決まった。

     2015/11/24日本リーダ …

no image
日中北朝鮮150年戦争史(2)『金玉均暗殺事件が日清戦争の発火点の1つ』清国、朝鮮共謀で金玉均を上海に誘い出して暗殺、金の遺体 を清国軍艦で送り届けて、遺体をバラバラにして晒した。これに憤激した日本政府と対立がエスカレートした②

   日中北朝鮮150年戦争史(2) 『金玉均暗殺事件が日清戦争の発火 …

『中国近代史100年講座』★『辛亥革命で孫文を助け革命を成功させ革命家・宮崎滔天兄弟はスゴイ!、宮崎家は稀有な「自由民権一家」であった。(下)』★『1905年(明治38)8月20日、東京赤坂の政治家・坂本金弥宅(山陽新聞社長)で孫文の興中会、黄興の華興会、光復会の革命三派が合同で「中国同盟会」の創立総会が開催され、これが『辛亥革命の母体となった。』

  2011/10/22 『辛亥革命100年』・今後の日中関 …

『オンライン/日本宰相論/講座』★『大宰相・原敬の「観光立国論」-『観光政策の根本的誤解/『観光』の意味とは・『皇太子(昭和天皇)を欧州観光に旅立たせた原敬の見識と決断力』★『日本帝王学の要諦は ①可愛い子には旅をさせよ ②獅子は我が子を千尋の谷に突き落とす ③昔の武士の子は元服(14、15歳)で武者修行に出した』

2017/09/23  日本リーダーパワー史(221)記事再録 。前坂 …