前坂俊之オフィシャルウェブサイト

地球の中の日本、世界史の中の日本人を考える

*

新著刊行しました !★『人生、晩節に輝く(長寿逆転突破力)』(日経新聞出版社 2022年6月刊 1700円+税)★『渋沢栄一は「人の生涯を重くするか、軽くするかは、一にその晩年にある。人は晩年が立派でありさえすれば、世間はこれを許してくれる』  

   

 

 前坂俊之著『人生、晩節に輝く(長寿逆転突破力)』(日経新聞出版 2022年6月刊 1700円+税)

まえがき

 日本の全人口の平均年齢は約50歳、「世界一の長寿高齢者社会」です。

 今、人生九十、百年時代を目前にして、日本人の過半数を占める五十歳以上の人たちの最大の課題といえば、人生折り返し地点からの後半生のライフスタイルをどうするか、

つまり、定年退職後の六十、七十、八十歳のライフステージや生活設計、自らの生き方、死に方の描き方ではないでしょうか。

七十八歳となり果てた私も、八十歳からの生き方に大いに悩んでいる。

渋沢栄一は「人の生涯を重くするか、軽くするかは、一にその晩年にある。人は晩年が立派でありさえすれば、若いうちに多少の欠点があっても、世間はこれを許してくれる。私は輝かしい晩年を社会貢献をもって締めくくりたい」と書き残している。

 渋沢翁のように、凛々しく、清々しく、世のため、人のために尽くし、年齢を重ねるごとに、輝きを増すような生き方とは一体どのようなものかと思い、そうした「晩年の達人」たちの足跡をたどる旅を長年、続けてきた。そこで出会った、晩節を全うした人たちの奇跡の逆転物語を紹介したいと思います。

 

 定年なし、年齢差別なしの米国では、日本の高齢者の定義である、六十五~七十四歳をベビー・オールド(赤ちゃん老人)、七十五~八十四歳までをリトル・オールド(小さい老人)、八十四~九十四歳をヤング・オールド(若い年寄り)、九十五歳以上をリアル・オールド(真の高齢者)と呼んでいる。

 

 思い立ったら百年目-50,60,70,80歳、何歳になっても出発はできる。マインドセットして、老害ではなく「老益シニア」として、後半生の長距離マラソンレースに参加してみませんか!

 目次

・御木本幸吉(96)-エジソンも絶賛した日本の元祖べンチャー起業家

・渋沢栄一(91)-社会事業を無上の楽しみにした「日本資本主義の父」

・出光佐三(95)―順境で悲観し、逆境で楽観した「石油王」

・鈴木貫太郎(78)―「玄黙戦略」で昭和天皇の「聖断」を演出した「阿吽の呼吸」

・山本玄峰(95)―終戦を陰で実現させた昭和の傑僧

・吉田茂(89)-「戦争で負けて、外交で勝った歴史はある」とマッカーサーと渡り合った

・憲政の神様・尾崎行雄(96)-マイナスをプラスにする発想転換法で逆転人生

・岩谷産業創業者・岩谷直治(102)―ヒトマネせず、マネされる仕事をした「プロパンの父」

・葛飾北斎(88)-創造の神を目指し森羅万象を描き出す

・南光坊天海(107)-謎に包まれた徳川三代の守護神

・鈴木大拙(95)-「ZEN」の普及で東西文明の懸け橋をなった仙人

・松永安左工門(96)-七十五歳で復活、経済大国の礎を築いた電力の鬼

・「家電王」・松下幸之助(94)-病気と仲よくつき合い、感謝と努力で経営の神様に

・日清食品創業者・安藤百福(96)人類を飢餓から救ったミスター・ヌードル

・カゴメ創業者・蟹江一太郎(96)-八十代でも陣頭指揮をとった「トマトの父」

・彫刻家・平櫛田中(107)-六十、七十歳、洟垂れ小僧、人間盛りは百から、百からー」

 

以上の16人です。

 

人生100年時代を元気に生きぬく「長寿逆転突破力」のサプリメントの1冊となれば望外の喜びです。

 - 人物研究, 健康長寿, 現代史研究

Message

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

  関連記事

no image
日本リーダーパワー史(335) 『リーダーをどうやって子供の時から育てるかー福沢諭吉の教えー『英才教育は必要なし』

日本リーダーパワー史(335) 『リーダーをどうやって子供の時から育てるかー 福 …

no image
★『オンライン/独学のすすめ』★福沢諭吉のリーダー教育論は「子供は自然と遊ばせて、勉強などさせるな」★『日本の知の極限値』の南方熊楠のー世界一周し十数ヵ国語をマスターし、マルクスが『資本論』を書いた『大英博物物館』にこもって世界民俗学、エコロジー(環境)学を切り開いた』

ー福沢諭吉の教育論は『英才教育は必要なし』★『勉強、勉強といって、子供が静かにし …

『Z世代のための<日本政治がなぜダメになったのか、真の民主主義国家になれないのか>の講義③<日本議会政治の父・尾崎咢堂が政治家を叱るー『明治、大正、昭和史での敗戦の理由』は① 政治の貧困、立憲政治の運用失敗 ② 日清・日露戦争に勝って、急に世界の1等国の仲間入り果たしたとおごり昂った。 ③ 日本人の心の底にある封建思想と奴隷根性」 

2010/08/06  日本リーダーパワー史(82)記事再録 &nbs …

『『ウクライナ戦争に見る ロシアの恫喝・陰謀外交、日露戦争の研究⑨』』「1903(明治36)年1月3日 付『英タイムズ』『満州とロシア鉄道』(下)『ロシアが軍事占領した満州の都市建設の全容』★『義和団の乱の報復のため阿什河は満州で最大の被害を被った町だ。』●『満州人は誇り高く,経済観念が乏しく,アへン中毒者が多く反キリスト教で.貧乏だ。』

    2016/12/21  『日本戦 …

★『日本経済外交150年史で、最も独創的,戦闘的な国際経営者は一体誰でしょうか講座①(❓) <答え>『出光興産創業者・出光佐三(95歳)』ではないかと思う。そのインテリジェンス(叡智)、独創力、決断力、勝負力、国難逆転突破力で、「日本株式会社の父・渋沢栄一翁」は別格として、他には見当たらない』

  『戦略的経営者・出光佐三(95歳)の国難・長寿逆転突破力①     …

no image
『知的巨人の百歳学(158)記事再録/吉川英治創作の宮本武蔵の師・沢庵禅師(73)の『剣禅一致』 <打とうと思わず、打たじとも思わず、心海持平(しんかじへい) なる時、前に敵なく、後ろに物なし。ここが無の境地じゃ>

百歳学入門(73)   前坂 俊之 (ジャーナリスト)   …

no image
『5年前の記事を再録して、時代のスピード変化と分析ミスをチェックする』-『2018年「日本の死」を避ける道はあるのかー 日本興亡150年史』(1)

 2012年12月17日執筆 ★『2018年「日本の死」を避ける道はあるのかー …

no image
昭和外交史①大日本帝国最期の日①(03,10)

1 昭和外交史① 日本で最も長い日 1945年8月15日の攻防 ―――<和平か、 …

no image
「4K動画撮影」外国人観光客のための新幹線からの富士山撮影法(2018/12/25,28)-東京から下り新幹線は右側座席、逆の上りでは左座席からなら撮影できる、また、出入り口ドアからも撮影できるよ。冬場(11月―4月)は晴れの日が多くベスト・ビューティフル・MT Fujiを堪能できる。

 外国人観光客への新幹線スピード富士山観賞法(12/25am10)ー三 …

no image
日本リーダーパワー史(419)まとめ 『「海賊とよばれた男」のモデル・出光佐三-石油メジャーと1人で戦った男』

  日本リーダーパワー史(419) 『百田尚樹の「海賊とよば …