知的巨人の百歳学(163 )記事再録/『京都清水寺の貫主・大西良慶(107歳)』★『人生は諸行無常や。いつまでも若いと思うてると大まちがい。年寄りとは意見が合わんというてる間に、自分自身がその年寄りになるのじゃ』
百歳学入門(191)
人生は諸行無常や。いつまでも若いと思うてると大まちがい。年寄りとは意見が合わんというてる間に、自分自身がその年寄りになるのじゃ。
「一〇〇年に一度の大和尚」と慕われた良慶の説法のおはこは「心に愛、世に和」であった。
激動の戦前も核兵器を巡る危機が懸念された戦後も、宗教者の良心に従って反戦、平和の道を一筋に歩んできた。
出身は奈良県、法相宗勧学院を卒業後、二五歳で興福寺の住職となり、三九歳で清水寺の住職になり、以来、亡くなるまでこの寺で過ごした。
良慶は1904年(明治37)の日露戦争では従軍僧を務め、二〇三高地
https://ja.wikipedia.org/wiki/203%E9%AB%98%E5%9C%B0
で頂上に造られた難攻不落のロシア要塞めがけて、下から数万人の日本軍の歩兵が三八歩兵銃を片手に死んでも死んでも突撃を繰り返し、機関銃で数万人が皆殺しにされた凄惨な死屍累々の地獄絵を見てきた。
日本兵の遺体から流れ出た血が川とように流れ「三途の川」と化しあちこちのくぼ地に「血の池」地獄ができ、203高地の攻撃ルートの広い斜面地一帯の崖、砂地は真紅の鮮血で染まりこの世の地獄と化した。
1923年(大正12年)9月1日の関東大震災≪10万人以上が死亡、行方不明)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%96%A2%E6%9D%B1%E5%A4%A7%E9%9C%87%E7%81%BD
の時は上京して救済活動にあたっている。
後年、目をわずらったのはこの時の灰塵が原因と言われ
ているが、こうした体験とこの人が熱心に展開した社会事業やベトナム反戦平和運動とは無縁ではなく、一九六〇年の安保闘争では、条約改定反対の署名集めに自ら街頭に立った。
「心に愛、世に和」の実践である。人生を達観していた。慈悲の心にあふれ、食事などはお粥、豆腐、梅干という質素なもの、すっかり悟りの境地にあった。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
百歳学入門(53)清水寺貫主・大西良慶(107歳)の『生死一如』10訓-人問いつか死によるんやから、死ぬことなんか考えてないの』
2012/11/04
百歳学入門(53)
清水寺貫主・大西良慶(107歳)の『生死一如』10訓-
『ほっといたって、人問いつか死によるんやから、死ぬこ
となんか考えてないの!』
http://www.maesaka-toshiyuki.com/longlife/2093.html
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A4%A7%E8%A5%BF%E8%89%AF%E6%85%B6」
① 人間おおむね「漸機」と「頓知)」ー近道を考えると 大けがする。
② 頓知にはやらず、ゆっくりゆっくり
③ ゆっくりしいや。
④ ほっといたって、人問いつか死によるんやから、死ぬことなんか考えてないの!
⑤ 長生きの秘訣は三つ。「よく食べる」「よく眠る「よく働く」
⑥ ありがとう、というて、生きることが極楽やの。
⑦ 「血眼(ちまなこ)になってする努力なんて、しないほうがいいんだよ」
⑧ 「もっとゆったり、のんびり、おおらかに生きなさい」
⑨ 「こだわらずに生きなさい」
⑩ 「花は咲き、鳥は鳴き、虫ははい、すべて〝いま″に満足している。
やっぱり〝いま〟が最高やな」
大西良慶 おおにしりようけい 百七歳 1875・12・21~1983・2・15京都清水寺の元貫主。日露戦争で従軍憎として出征した後、日中仏教交流の道を開き平和運動に尽力したほか仏教界の要職を歴任。
観音様とともに生きた109年。大西良慶和上http://www.kiyomizudera.or.jp/yodan/vol13/
関連記事
-
「日中韓150年戦争史』★『日清戦争の原因となった東学党の乱の実態と朝鮮事情について〔明治26年6月4日 時事新報〕
東学党の乱の実態と朝鮮事情、〔明治26年6月4日 時事新報〕 . 朝鮮の東 …
-
『対中戦略の回顧』ー記事再録/日本リーダーパワー史(631)日本国難史にみる『戦略思考の欠落』(24)『荒尾精の日清貿易商会、日清貿易研究所設立は 「中原正に鹿を逐ふ、惟に高材疾足の者之を獲る」
2015/12/31/日本リ …
-
日本リーダーパワー史(201)『辛亥革命100年』今後の日中関係を考えるヒント①日本唯一の革命家・宮崎滔天とは何者か?
日本リーダーパワー史(201) 『辛亥革命100年』・今後の日中関係を考えるヒン …
-
『美しい冬の葉山海』カヤック・スペシャル(2/25)★『葉山春霞クルーズー春近しの陽気で、無風で遠景がボンヤリ、1人悠遊カヤック
<『美しい冬の葉山海』カヤック・スペシャル …
-
『オンライン講座・日本リーダーパワー史(1230)』-桂太郎の研究①『陸軍参謀本部を作った男』★『日露戦争を勝利に導いた戦時宰相』
・薩長藩閥の歴史 <以下は「航空とスキーの先駆者・人間長岡外史」(戸田大八郎文、 …
-
百歳学入門(21) 伝説上の100歳以上の長寿者たち(古代から徳川時代まで)
百歳学入門(21) 伝説上の長寿者たち(古代から徳川時代まで) …
-
ジョーク日本史(8)世界的数学者・岡潔は『数学は情緒なり』の奇行の人なり〝奇人〝仙人〝現代のアルキメデス″とも呼ばれた。
ジョーク日本史(8) 世界的数学者・岡潔は『数学は情緒なり』の奇行の人なり〝奇 …
-
Sayonara Sayonara, Shonan’s Best Seaside Restaurant” – Zushi Nagisabashi Coffee Shop will close on October 16th – it will reopen in the spring of 2023. Here are the 10 best views of Mt. Fuji taken from the same terrace
「サヨナラ サヨナラ・湘南最高の海辺のレストラン」ー逗子なぎさ橋珈 …
-
[ 鎌倉釣りバカ・カヤック日記/爆釣編/カワハギ必釣秘伝』★『稲村ケ崎沖で仕掛けが着地と同時に大きくしゃくり、ーモゾモゾ、フアフア、ピクピク、ドカンとあわせ、ズシンズシンと「地球を釣ったような巨カワハギ(30㎝)が釣れるよ』
『2012/10/08に釣行 爆釣記』 3連休の最後 …