記事再録/ 百歳学入門(83)ー「少子超高齢社会」は「青少年残酷・老害社会」にしてはいけないー横井也有の<250年前の江戸の老人8歌仙と老害>で自戒する
2013/10/15/ 百歳学入門(83)
▼横井也有の<250年前の江戸の老人8歌仙と老害>
「江戸の老人8歌仙と老害」★「少子超高齢社会」「生涯現役社会」は「青少年残酷・老害社会」にしてはいけない◎―60、70過ぎて、いつまでも地位や金やアンチエイジングにしがみつく老害がいかに多いことか、
横井也有の<江戸の老人8歌仙と老害>
江戸中期の尾張藩士、横井也有(1703-1783)は、「年寄は、いつまでも若いつもりで居勝(いが)ちだが、年と共に、気力、体力、容姿いずれも衰え、行動は鈍り、考えは古くなり、若い者から自然に嫌われるようになる」と言って、次の八首の歌を友人に聞かせた。
① 「皺(しわ)は寄る、黒子(ほくろ)は出来る、背は屈(かが)む、頭は禿(は)げる、毛は白うなる」
② 「手は震(ふる)う、足はヒョロつく、歯は抜ける、耳は遠くなり、眼は疎(うと)くなる」
③ 「涎(よだれ)垂らす、目脂(めやに)絶えず,洟(はな)たらす、とり外(はず)しては小便もする」
④ 「くどくなる、気短きみじかになる、愚痴になる、思いつくことみな古くなる」
⑤ 「またしても同じ噂に、孫自慢、達者自慢に、若き洒落ごと」
⑥ 「聞きたがる、死にたながる、寂しがる、出しゃ張りたがる、世話焼きたがる」
⑦ 「身に合うは頭巾(ずきん)、襟巻、杖眼鏡、ゆたんぽ、温石、しびんの手」
⑧ 「宵寝朝寝、昼寝物ぐさ、物忘れ、それそれこそ善けれ、世に足らぬ身は」
この中で「とり外して」とは「誤って所構わず」のこと、「若き酒落言」とは「若かったころのおもしろ話…Y談?」、「温石」とは「焼いた軽石を布に包んで、身体を温める物。今のカイロの源」
「尿瓶、しびん」とは「寝所近くにおいて用いる陶製の尿器。現代ではガラス製のも.のや、プラスチック製のものも多い。ここでは婦人用や大小用のおまる」
「孫の手」「ここでは背中など、自身の手の屈かねところを掻く道具。先端が手首のようになっている」
「世に足らぬ身」とは「世の中の足し-社会のプラスにならぬ無用の身」のこと。
また、ある人の歌に、「年寄れば耳は遠くて、眼は近く、口は軽なり、尻重くなる」というのがある。
以上のように、ほとんどの老人には雑談の際、毎回繰り返して病気、愚痴、自慢、この三話をくどくど語り、若い者をウンザリさせる傾向があり、「年寄りは、病気の話、愚痴話、自慢話で、なおも嫌わる」
<参照―寺岡晃著「生活の先人訓」(ダイヤモンド社、1981年)より>
– 人物研究, 健康長寿 センテナリアン, 仙崖, 健康長寿, 前坂俊之, 加齢, 寺岡晃, 少子超高齢社会, 横井也有, 江戸, 百歳学入門, 老人, 老人8歌仙, 老害, 認知症, 青少年残酷・老害社会
関連記事
-
-
クイズ『坂の上の雲』ー 英紙『タイムズ』が報道する『日・中・韓』三国志②<日清戦争はなぜ起こったのか>
クイズ『坂の上の雲』(資料) 英紙『タイムズ』が報道する『日・中 …
-
-
日本メルトダウン脱出法(620)「報道の自由」は世界共通のルールなのか」「赤船」中国が迫る第2の開国」他6本
日本メルトダウン脱出法(620) 「報道の自由」は世界共通のルールなのか …
-
-
速報(307)◎『5月31日関西広域連合限定再稼動を容認』●『4号機プール未使用燃料2体搬出リスクに小出裕章(MBS)』ほか
速報(307)『日本のメルトダウン』 ◎『5月31日 …
-
-
梶原英之の政治一刀両断(8)『政治空白はなぜ続くかー電力業界が仕切り屋の座を下りたからだ』
梶原英之の政治一刀両断(8) 『政治空白はなぜ続くかー電力業界が仕 …
-
-
『リーダーシップの日本近現代史』(32)記事再録/ 日本国難史にみる『戦略思考の欠落』⑧日中韓はなぜ誤解、対立,衝突を重ねて戦争までエスカレートさせたのか』★『<日中韓のパーセプション【認識】ギャップ、歴史コミュニケーションギャップ、文化摩擦が発火点といなった>』
2015/11 …
-
-
日本リーダーパワー史(715)★『財政破綻必死の消費増税再延期」「アベノミクス大失敗」 「安倍政権終わりの始まり」を議論する<君よ、国をつぶすことなかれ、子供たちに大借金を残すことなかれ>これを破ればレッドカードだ。
日本リーダーパワー史(715) <『財政破綻必死の消費増税再 …
-
-
★記事動画リバイバル『鎌倉カヤック釣りバカ/筋トレ/海上禅/日記」で百歳チャレンジ!』★『鎌倉ロハス・地産地消・釣ったカワハギを和食の絶品「カマクラ・健康カワハギ茶づけ」にして、100歳めざせ
2014/11/18 百歳学入門(102)記事再録 「鎌倉 …
-
-
『リーダーシップの日本近現代史』(130)/記事再録★『 陸軍軍人で最高の『良心の将軍』今村均の 『大東亜戦争敗戦の大原因』を反省する②』★「陸海軍の対立、分裂」「作戦可能の限度を超える」 「精神主義の偏重」「慈悲心の欠如」 「日清日露戦争と日中戦争の違い」「戦陣訓の反省」
「陸海軍の対立、分裂」「作戦可能の限度を超える」 「精神主義の偏重」「慈悲心の欠 …
-
-
『MF・ワールド・カメラ・ウオッチ(18)』「フィレンチェぶらり、ふらり散歩(4/19-4/28)⑩
『MF・ワールド・カメラ・ウオッチ(18)』 「フィレンチェぶらり、ふらり散歩( …
-
-
『知的巨人の長寿学』ー『憲政の神様』尾崎行雄(95歳)の生涯現役・生涯勉強・、健康法とは・・②
『知的巨人の長寿学』の尾崎行雄(95)に学べ②<憲政の神様は92歳 …
