前坂俊之オフィシャルウェブサイト

地球の中の日本、世界史の中の日本人を考える

*

日本メルトダウン(1010)ー1月9日付日経朝刊『どうする2025年のその先―現実を直視せぬこの国』(芹川洋一論説主幹)「2025年、日本では3人に1人が65歳以上、5人に1人が75歳以上という人類史上かつて経験したことのない超超高齢社会を迎える。

   

 日本メルトダウン(1010)

 

今からちょうど20年前の日経新聞の1997年元日の1面トップの記事は『2020年からの警鐘』の連載。テーマは『日本が消える』。『東京には死相漂う』ともの見出しが読者にショックを与えた。

内容はこのまま改革をしなければ国の老いが進み少子化で人口も減り、2020年を生きる次の世代は大変なことになると誓鈴を鳴らしたものだ。

早速、当時の自民党の加藤紘一幹事長(故人)から政治部に電話がかかってきた。

 「元旦の記事、あれはないんじゃあない。こんな記事を正月から読まされたら誰だってめいってくる」とのクレームだ。

http://www.nikkei.com/article/DGKKZO11444780X00C17A1TCR000/

 

この記事は19日付日経朝刊7面の『どうする2025年のその先―現実を直視せぬこの国』(芹川洋一論説主幹の署名)の記事の書き出し部分である。

この記事のポイントは「2025年、日本では3人に1人が65歳以上、5人に1人が75歳以上という人類史上かつて私たちが経験したことのない超超高齢社会を迎える。

この時、高齢者が急増するのは、むしろ都市部であり、地方では人口減により存続不可能な『限界集落』から『消滅自治体』が急増するというものだ。

『ゴーストタウン』、「死の町」の続出である。

日本の人口は2015年に12,711万人となり、5年前と比べて947千人の減少となった。首都圏や沖縄県、愛知県などで人口が増加する一方、39道府県で人口が減少した。

人口の減少にあわせて空き家問題を深刻化している。

20147月の総務省発表によると、全国の「空き家率」は820万戸となり、総住宅数に占める割合が135%と過去最高を更新した。野村総研の調べでは2023年の空き家率は約21%2033年の空き家数は約2,150万戸、空き家率は30.2%に上昇すると予想、

日本列島全体の幽霊都市、スラム都市化である。

そして、20年前の日経新聞の1997年元日の予言通り『2020年からの警鐘』の『日本が消えてしまう』ホラー物語が一歩一歩現実化している。『東京には死相漂う』どころか、全国が『墓場の町』と化しつつあるのだ。

『どうする2025年のその先―現実を直視せぬこの国』の記事では、国の責任を指摘しているが、「恐怖の現実」をまえにして、政府も、国も人々は見たくない老いたる自画像、「滅びゆく国の姿」『幽霊町』を見ぬふりをして、自分だけは、例外だ、いつまでも若いと思っているのである。

 

  日本リーダーパワー史(755)近現代史の復習問題<まとめ記事再録>

『日本興亡学入門』/2018年は明治維新から150年目ーリーマンショック前後(20年前)の日本現状レポート(10回連載)ー

『日本復活か?、日本沈没か!、カウントダウンへ』『グローバリズムで沈没中のガラパゴス・日本

2030年、生き残れるのか』

http://www.maesaka-toshiyuki.com/person/22873.html

 - 健康長寿

Message

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

  関連記事

no image
記事再録/日韓歴史認識ギャップの本人「伊藤博文」について、ドイツ人医師・ベルツの証言『伊藤公の個人的な思い出』

  2010/12/05 の 日本リーダーパワー史(107) …

『史上最大のジャーナリスト・徳富蘇峰(94歳)の研究』★『近世日本国民史』(戦国時代から徳川時代末(全100巻)と明治期の人物伝などは約500冊近い本を出版』★『その長寿人生作家論の秘密』★「体力養成は品性養成とともに人生の第一義。一日一時間でも多く働ける体力者は一日中の勝利者となり、継続すれば年中の勝利者、人生の勝利者となる』

    2018/6/01  知的巨人の百歳学(1 …

no image
池田龍夫のマスコミ時評(124) 党首討論ー安倍首相の間違った歴史認識は訂正すべきだ (15/5/25)

池田龍夫のマスコミ時評(124)  党首討論 安倍首相の間違った歴史認識は訂正す …

no image
新雑誌発行!『生涯現役 ACTIVE LIFE』 生涯現役倶楽部 大空社500円 9月29日刊行

新雑誌発行!『生涯現役 ACTIVE LIFE』生涯現役倶楽部 大空社500円 …

『彫刻家・平櫛田中翁(107歳)の名言』「60,70、はなたれ小僧、はなたれ娘。80,90人間ざかり。100歳わしもこれから、これから』★『人間いたずらに年をとる。今やらねば、いつできる。おれがやらねばだれがやる』

↑写真は平櫛田中記念館(東京都小平市)の正面玄関横にある130歳まで生きるつもり …

no image
現代史の復習問題/日中韓150年史の真実(10)ー日清戦争の原因の1つとなった朝鮮の防穀令事件とは一体なにか』★『この朝鮮流の詐術外交(数字のごまかし、引き延ばし、ころころ変わる外交交渉)に手こずってきた歴代内閣は強硬手段をちらつかせた。』

  2016/04/24  記事再録日本リーダーパ …

no image
百歳学入門(72)「トマトの父」カゴメの創業者蟹江一太郎(96歳)『長寿はトマトを売り歩いた苦労のおかげ』③

 百歳学入門(72) 日本の食卓に長寿食トマトを広めた「トマトの父」 …

『オンライン・鎌倉武士の魂の動画講座』/鎌倉古寺/仁王像巡礼の旅へ』★『鎌倉古寺の一番おすすめは「妙法寺、苔の石段(歴史の道)が「夏草や兵どもが夢の跡」じゃ』

『鎌倉時代の武士をみたいのなら妙法寺に往けー   2 ★5鎌 …

no image
『日本戦争外交史の研究』/『世界史の中の日露戦争カウントダウン』㉛『開戦32日前の「英タイムズ」の報道―『日英同盟から英国は日本が抹殺されるのを座視しない』●『『極東の支配がロシアに奪われるなら、日英同盟から英国は 日本が抹殺されたり,永久に二流国の地位に下げられる のを座視しない』』

  『日本戦争外交史の研究』/『世界史の中の日露戦争カウントダウン』㉛ …

『葛飾北斎の「富嶽三十六景」を追跡―富嶽を撮影する湘南絶景ポイントを紹介』②『鎌倉から見る富士山絶景チャンネル』この冬一番の寒波の中で鎌倉材木座海岸からみた富士山サンセット』(2023年1月25日)