速報(58)『日本のメルトダウン』『放射能汚染水(殺人水)の海への流出を防げー梅雨と台風で困難な状況が続く』
梅雨と台風の季節がきて困難な状況が続く』
たとえ福島第一原発の中でどんなに献身的に被曝を覚悟で冷却作業を行っていても、大量の放射能漏れを止める有効な手段は資材も労働力も限られた中で実行できるはずも無い。どだい無理な注文を、安全な東京都内からただ指示を飛ばしているだけの対策本部。一分でも早く舞台から去って欲しい。
かわりに、放射能漏れ対策に特化した工程表をつくり、土木工事のできる作業員を動員して実行すべきだ。そのためには徹底した被曝管理を行う。まず最初に必要なのは、地上の汚染物を一気に片付ける「除染作業」だろう。実行可能かと言われれば無茶苦茶困難なのは事実だ。しかしこれをしなければ取り返しの付かない
この汚染水は再処理工場の高レベル放射性廃液なみの危険物だ。これを何ら遮蔽強度の無い建屋などに溜めることなど普通は考えられない。
まず緊急で派遣できるのはタンカーだ。あまり大型だと専用港には入れないから、数万トンサイズを複数用意することだ。それ以外には使用済燃料輸送船だ。各原発から再処理工場に使用済燃料を運ぶために作られた。
座礁や衝突による海洋汚染を防止するため、どちらもダブルハル構造になっているし、もともと液体を搭載する設計になっているタンカーと、火災に遭遇した場合に備え船倉を水没させることが出来る設計になっている使用済燃料輸送船が、このような危険な廃液をとりあえず貯蔵しておくためには使用可能な設備だ。直ちにタンカーと輸送船を動員し、廃液を原発敷地から一次撤去することが、汚染の流出を防ぐためにも、作業環境を考えても、緊急に必要なことだ。
水留めのコンクリートと津波防壁を
既に圧力容器はもとより格納容器も破壊され、建屋コンクリートも地震の影響と漏えいした燃料の成分で破壊が進んでいると見るべきだろう。そうでなければ5、6号機の地下に溜まっているような大量の地下水に放射能が混入するはずが無い。この汚染の拡大を止める方法は、いまのところ原発内部からは手の打ちようが無い。
もはや手遅れだが冷却水の投入を止め、鉛を送り、使用済燃料の残留熱で溶かしてコーティングし、流出を減らすなど考えられる。しかし中に溜まっている汚染水をすぐに減らすことは出来ない。その前に、汚染水をなんとしても建屋から外に流出させてはならない。
そこで、1 – 4号機の建屋周辺に深さ30mほどの鋼鉄製矢板を打ち込み、流出を簡易的に止め、その矢板に沿って溝を掘削してコンクリートを流し込み、さらにピットから地下水をくみ上げるポンプを出来るだけ多く設置することが重要だ。こうすれば地下水は施設の外から内側に流れるようになり、汚染流出を減らすことが出来るだろう。
しかしこういう対策をしても、ひとたび津波が襲ってくればひとたまりも無いだろう。
そのために、緊急工事で同時に津波防壁を作る必要がある。タービン建屋と海を物理的に隔離する必要があるのだ。
同時に耐震補強も早急にしなければならない。これら工事を阻んでいるのが、大量の汚染水の存在とがれきの存在なのだから、まずその対策を最優先すべきなのだ。
関連記事
-
-
速報(71)『日本のメルトダウン』「放射能の未知なるものが、日本に重くのし掛かる」<ニューヨーク・タイムズJune 6, 2011>
速報(71)『日本のメルトダウン』 重要レポート●『Radiation&rsqu …
-
-
「英タイムズ」「ニューヨーク・タイムズ」など 外国紙は「日韓併合への道』をどう報道したか⑤ 「ノース・チャイナ・ヘラルド」<1906(明治39)年 6月29日付>の論評「朝鮮の情勢』など
「英タイムズ」「ニューヨーク・タイムズ」など 外国紙が報道した「日韓併合への道 …
-
-
日本メルトダウン脱出法(709)歴史を浄化しながら、日本の大国化を目指す安倍首相【戦後70年】独紙「過去の処理、中韓が利用」 「英豪は歓迎、台湾・馬総統は「慰安婦」言及」
日本メルトダウン脱出法(709) 歴史を浄化しながら、日本の …
-
-
『Z世代のためのジェンダ―フリー歴史講座』★『日本初の女性学を切り開いた高群逸枝夫妻の純愛物語』★『強固な男尊女卑社会の<封建国家日本>の歴史を独力で解明した先駆者』
2009/04/09 「国文学」09年4月号に掲載記事を再録 <結 …
-
-
『リーダーシップの日本近現代史』(194)記事再録/全米の少女からラブレターが殺到したイケメン・ファースト・サムライの立石斧次郎』 ★ 『トミ-、日本使節の陽気な男』★『大切なのは英語力よりも、ジェスチャー、ネアカ、快活さ、社交的、フレンドリー、オープンマインド 』
立石斧次郎(16)・全米を熱狂させたファースト・イケメン・サムライの立石斧次郎 …
-
-
日本メルトダウン脱出法(735)『日本の「受け身外交」では世界と渡り合えない–東アジアの新秩序を築くにはどうすべきか』●「世界一、寄付しない日本人が損していること カリスマ投資家がやさしく教える経済の本質」
日本メルトダウン脱出法(735) 日本の「受け身外交」では世界と渡り合えない& …
-
-
『私が最も尊敬した人物列伝①』★『正義を希求し「死刑と冤罪(司法殺人)と人権擁護に命をかけた正木ひろし弁護士をしのんで』★『その生涯と追憶、著作目録など』★『日本一高名な刑事弁護士がボロ屋に住み、貧苦の中「無実で獄に苦吟している人たちのことを思うと、ぜい沢などできないよ」と語った」
2009/02/06 「正木ひ …
-
-
『2018年「日本の死」を避ける道・日本興亡150年史』⑤『アベノミクスで政権百日は大成功、このナロウパスを突破せよ』(上)
★『2018年「日本の死」を避ける道はあるのか ー―日本興亡150年史』⑤― < …
-
-
速報(57)『日本のメルトダウン』(小出裕章情報3本)『5号機も6号機も安心できない」「とてつもなく困難な状況」
速報(57)『日本のメルトダウン』 ●(小出裕章情報3本)『5号機も6号機も安心 …
