前坂俊之オフィシャルウェブサイト

地球の中の日本、世界史の中の日本人を考える

*

『F国際ビジネスマンのワールド・ウオッチ⑯』『最新映画が描く米国対イスラム世界小史』『原発新設からすべての英国企業が撤退』

   

 
『F国際ビジネスマンのワールド・ウオッチ⑯』
 
◎『最新映画が描く米国対イスラム世界小史―
今年のアカデミー賞候補作は』
原発新設からすべての英国企業が撤退』
 
 
◎『最新映画が描く米国対イスラム世界小史
今年のアカデミー賞候補作は歴史的政治的素材が満載
  http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/37196
 
<Fさんのコメント>
今年度アカデミー賞候補作の一つ、「ゼロ・ダーク・
サーティ」です。2008年にアカデミー賞を取った
「ハート・ロッカー」(米軍の隠語で棺桶を意味する
由)の監督キャサリン・ビグローの作品です。
 
イラク戦争の米軍爆弾処理班の緊張の極限を描いた前作
同様、CIAと米軍の最前線の生死が無機的に描かれてい
ます。
 
余談ですが、イスラム圏にアメリカ人が住むのは死と
隣り合わせだなと、感じました。
リビアでテロに遭って死んだスティーブンス米国大使
が単騎で街中を歩いていた、狂気の沙汰です。
 
題名は軍事用語で「午前0時30分」を意味するそう
です。最後のビンラディンの隠れ家をヘリコプターで
急襲するシーン、夜間の映像を暗視カメラ(ナイトビ
ジョン)で長時間撮影したシーンはハイテンションで、
例の無いものでは?
 
全て事件関係者からのヒヤリングで、シナリオを構成
し事実の積み重ねで創ったと云っています。
 
小生、驚いたのは1)作戦決定迄 終始ビンラディン
がこのアジトにいるかどうか、全く現認されず、CIA
長官とオバマ大統領がどうしたものか悩み抜いた事、
 
2)ここに100%ビンラディンがいると主張し続け
たのは、CIA女性分析官、主人公のマヤのみで、他の
ベテラン男性分析官で、必ずいると主張した者は一人
も居なかったことです。
 
主人公のマヤが一人で大きな食堂でランチを食べてい
る、そこにCIA長官が来て「君は過去どんな実績を上
げたのか?」と質問し、彼女が「今回が一番の大仕事
で、今迄大した事はしていない」と答えるシーンは、
CIA長官の決断に水を差すもので、大統領以下の決断
が如何に揺れていたか、作戦の実行決定にオバマの苦
衷がいかに大きかったか、が始めて分かりました。
 
高卒の一女性分析官の主張に賭ける、一企業でも一人
の主張に大型の設備投資をヒヤヒヤしながら賭けるこ
とはあります。ビンラディンを追い込むオバマの執念
はこのマヤに体現されていたと云う事でしょうか。
 

◎『原発新設からすべての英国企業が撤退

<Fさんのコメント>
イギリスの市場原理主義?はここまで来ていますね。
電力・ガスを供給するイギリス国内の企業は5グル
ープドイツ系が2社、フランス系が1社、スペイン
系が1社、イギリス系が1社です
これで、イギリスでは、原発新設物件は、フランス
と日本(日立)の2社が関与し、イギリス企業は皆
無となります。(重要インフラが全て外資とは、本
当に大胆な決断です。ホライゾンにおけるドイツ勢
の様に急に撤退したら致命傷になるのですが。日本
では考えられません)
 英国政府は原発の新設を重点に、既存発電設備の老
朽化に備えています。
 市民レベルの反対運動が強くなると、日立もフラン
ス勢も窮地に立たされそうです。

 
●『アベノミクスとプラシーボ(偽薬)効果
 
 
 
◎『安倍政権下で到来するマインド改善の絶好の機会、日本株と日本円は「失われた3年」を取り戻せるか?―高田創・みずほ総合研究所チーフエコノミスト
 
 
●『いまや「日本脱出」がエリートの合言葉に!?
“高度人材大移動の時代”到来の衝撃
 
 
 

 - 現代史研究 , , , , , , , , ,

Message

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

  関連記事

no image
石田勇治 東京大学大学院教授の「ドイツの戦後和解」(ナチズムの克服)の講演動画(120分)

石田勇治 東京大学大学院教授の「ドイツの戦後和解」(ナチズムの克服) の講演動画 …

 片野 勧の衝撃レポート⑤「戦争と平和」の戦後史⑤『八高線転覆事故と買い出し』死者184人という史上最大の事故(上)

「戦争と平和」の戦後史⑤   片野 勧(フリージャーナリスト) 八高線転覆事故と …

no image
速報(22)『日本のメルトダウン』34日目ー◎福島原発1号機廃炉までに長引けば100年かかる●

速報(22)『日本のメルトダウン』34日目 ◎福島原発1号機廃炉までに長引けば1 …

no image
★よくわかる日本原子力導入の歴史ー『日中原子力テクノロジー再考』・山口直樹(北京日本人学術交流会、北京大学)

    第32回北京日本人学術交流会   原子力を …

no image
『リーダーシップの日本近現代史』(39)記事再録/『東西冷戦の産物として生れた現行憲法④』★『30時間の憲法草案の日米翻訳戦争は殴り合い寸前まで!』★『まさしく、30時間の日米3月憲法翻訳戦争という感じだが、GHQ側が急いだのは3月7日にワシントンで第2回目の極東委員会が開かれるため、どうしても憲法案を完成して届けたいためだった』

日本リーダーパワー史(357)    前坂 俊之(ジャーナリ …

no image
速報(173)『日本のメルトダウン』『明日の日本の現実!ーギリシャ国民を待ち受ける苦難』【社説明責任を回避する日本企業』

速報(173)『日本のメルトダウン』   『明日の日本の現実!-ギリシ …

『Z世代ための異文化コミュニケーション論の難しさ②』★『日本世界史』-生麦事件、薩英戦争は英国議会でどう論議されたか②ー<英国「タイムズ」の150年前の報道><日本の現代史(明治維新からの明治、大正、昭和、平成150年)は 日本の新聞を読むよりも、外国紙を読む方がよくわかる>

2019/11/08  『リーダーシップの日本近現代史』(1 …

no image
日本メルトダウン脱出法(574)◎「アベノミクス持続の条件」(浜田宏一)●「アリババ」 創業者・馬雲の不屈を見抜いた孫正義の慧眼

  日本メルトダウン脱出法(574)アベノミクスはいよいよ土壇場局面! …

no image
『中国近代史講座』★『『辛亥革命100年で孫文を助け、辛亥革命を成功させた最大の日本人は宮崎滔天で、宮崎家は稀有な「自由民権一家」であった。(上)

2011/10/21  日本リーダーパワー史(201)記事再 …

no image
日本メルトダウン( 990)–『トランプ次期米大統領の波紋』● 『[FT]世界貿易の現実に直面するトランプ氏 貿易主導、中国は力不足』★『アジア太平洋情勢:米国と中国のロマンス? (英エコノミスト誌11/19)』●『トランプ次期米政権も南シナ海の「主導権」追求へ、中国が分析』★『トランプ政権が日本に突きつける「2%」の試練』●『コラム:米国でヘイトクライム急増、トランプ氏は何をすべきか』●『迷走する原発事故の賠償・廃炉費用の負担 無責任体制を断ち切り原発を「一時国有化」せよ(池田信夫)』●『君の名は。 タイ、香港でも興収首位 アジア4冠達成』

日本メルトダウン( 990)–『トランプ次期米大統領の波紋 』 [F …