前坂俊之オフィシャルウェブサイト

地球の中の日本、世界史の中の日本人を考える

*

『葛飾北斎の「富嶽三十六景」を追跡ー『外国人観光客のための新幹線からの富士山撮影法ー東京行きの上り東海道新幹線では「左側の座席」に座れば、窓越しに富士市の富士川鉄橋前から富士山のパノラマ全景が見える(動画)」★

   

12月23日(~27日まで)に故郷の岡山に新幹線で帰省した。この日は青空がクリーンに広がり雲一つない。雄大、壮麗な富士山の全景がくっきり見えるのではと胸おどった。
新幹線で三島駅を通過すると、富士山が徐々に姿をあらわす。富士駅付近では5合目までは雪化粧した富士山全景がパノラマ的にスピード変化して、富士川鉄橋をわたるまでのビデオを10分間ほど感動しながら撮影した。
東海道新幹線は東京オリンピック開催の1964年(昭和39)10月に開通した。
当時の富士市は日本を代表する製紙工場の町であり、その大気汚染、ヘドロの水質汚濁による健康被害がひどい「公害の町」であった。

1970年代(昭和40年代)には製紙工場相手に住民の『富士公害裁判』が起きた。そのころは富士市内に林立した製紙工場の多数の煙突から黒煙がもくもく上がり、富士山の姿もカスんで見えないほどで、高度経済成長を驀進中の「日本経済大国」「工業立国」と裏腹の「公害大国」日本の現実を象徴する「環境汚染」風景であった。
私はこの富士市の変貌を新幹線の車窓から何百回も見てきた。
ところが、50年以上たった現在は煙突からの排気ガスは全くなく、美しい富士山だけが、クリーンに高画質で新幹線車窓から眺めることができる『環境大国』へと日本も180度変わったのである。
明治以来の外国人による日本イメージの代表は「フジヤマ,芸者ガール」だが、富士山人気は今も変わらない。
富士山は日本の多様性に富む自然の代表であり、自然崇拝教の日本人の信仰の対象であり、日本人の美の心そのものであると思う。
富士山ほど芸術家に愛されたものはない。富士山は永遠の生命であり、、遍的な美を見て、生涯描き続けた長寿芸術家も数多い。葛飾北斎(88歳)、横山大観(89歳)、片岡球子(103歳)、中川一政(97)ら。



 - 現代史研究, IT・マスコミ論

Message

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

  関連記事

no image
池田龍夫のマスコミ時評(88)『安倍政権の安全保障政策に高まる不安(7/29)ー「熟慮の政治」を望む

 池田龍夫のマスコミ時評(88)   ◎『安倍政権の安全保障 …

「Z世代への遺言」「日本を救った奇跡の男ー鈴木貫太郎首相③』★『鈴木首相の「玄黙」「治大国若烹小鮮」「汐待ち」』★『鈴木首相と昭和天皇の「阿吽の呼吸」で、戦争に終止符を打った日本史上最大の決定的な瞬間です』

  昭和天皇の戦争責任について、 さて、天皇の戦争責任について未だに論 …

no image
日本メルトダウン(931)『アベノミクスは危ないミクスからアホノミクスになり果てた!」●『安倍首相の28兆円経済対策、バブル崩壊後から続く長い轍を踏む運命か』●『事業規模28兆円? 財源の裏付けなき「大胆な経済対策」に明日はない=近藤駿介』●『GPIFの運用比率変更の問題点』●『日銀が壊してしまう株式市場』●『リニア大阪延伸「前倒し」論は昭和三大馬鹿査定 の平成版』●『日本亡国病政治屋』たちが跳梁跋扈する

日本メルトダウン(931)   安倍首相の28兆円経済対策、バブル崩壊後から続く …

no image
片野勧の衝撃レポート(45)太平洋戦争とフクシマ⑱『なぜ悲劇は繰り返されるのかー原発と闘った男たち(上)』

  片野勧の衝撃レポート(45) 太平洋戦争とフクシマ⑱ 『なぜ悲劇は …

no image
日本メルダウン脱出法(658)「古賀茂明はなぜ怒ったのか「腰抜け」古舘伊知郎に告ぐ!」○「それでもヒラリーが大統領になれない理由」

  日本メルダウン脱出法(658)   ●「やっぱり…「報ステ」に自民 …

no image
速報(246)『中国の富裕層こそ狙えー上海在住経済記者松山徳之氏のアドバイス③』『白川方明・日本銀行総裁の記者会見』

速報(246)『日本のメルトダウン』   『中国の富裕層こそ狙えー上海 …

no image
速報(262)★3・11から1年ー『孤立無援の中で警鐘を鳴らした河野太郎の危機のリーダーシップ

速報(262)『日本のメルトダウン』   <日本の政治家の中で、唯一、 …

no image
『リーダーシップの日本世界近現代史』(300)★『明治トップリーダーのインテリジェンス』★『英仏独、ロシアのアジア侵略で「日中韓」は「風前の灯火」の危機に!』★『国家危機管理能力が「日本の興隆」と「中韓の亡国」を分けた②』

 2015/07/11終戦70年・日本敗戦史(107)記事再録 <歴史 …

no image
『オンライン日本の戦争講座③/<日本はなぜ無謀な戦争を選んだのか、500年間の世界戦争史の中から考える>③『英国、ロシアの東アジア侵攻で、中国、日本、韓国は風前と灯に』★『日清戦争、三国干渉、日露戦争へと発展、日露戦争勝利へ』

再録『世田谷市民大学2015』(7/24)-『太平洋戦争と新聞報道』<日本はなぜ …

no image
『F国際ビジネスマンのワールド・ニュース・ウオッチ(156)』『シャープ、新たに偶発債務 の浮上、契約延期、呆れて絶句です』焦点:シャープ偶発債務、鴻海再建案に不透明感 精査結果カギに』●『アベノミクスは最後の正念場を迎えているーGPIFの運用実績が政権にとって懸念材料に』●『コラム:共和党指名争い、トランプ氏「勝率9割」の理由』

  『F国際ビジネスマンのワールド・ニュース・ウオッチ(156)』   『シャー …