日本渓谷美をめぐる旅>宮崎の自然美の高千穂峡と平家の落人伝説と悲恋物語の舞台・鶴富屋敷をめぐる
<日本渓谷美をめぐる旅>
★『宮崎の高千穂峡(宮崎県五ヶ瀬川)は自然美
と神秘の里』
●『平家の落人伝説と悲恋物語の舞台―
鶴富屋敷(国の重要文化財)
Video Report of Eto Noriyuki
江藤則幸の「ビデオレポート」
5月16日(金)は快晴なので、朝6時30 分に家を立ち、学生時代以来行ったことのない九州山地の山奥にある高千穂、椎葉村、五家荘と回ってみました。 五ヶ瀬川、高千穂渓谷と自然は昔のまま山奥の原生林の中は半世紀前と少しも変わらない自然です。
五ヶ瀬川は宮崎県北西部の五ヶ瀬町の九州山地の標高1684mの向坂山 に源を発し、深い峡谷を形成して蛇行、東流して日向灘に注ぐ川です。これが 主流で流程106Km、この外に祝子川、北川の2支流があります。さらに、この五ヶ瀬川は延岡市内で2叉して大瀬川と五ヶ瀬川に分かれ、下流域でまた交叉し 複雑な水系を形成しています。
この五ヶ瀬川とは、上流から吐ノ瀬<はきのせ>・窓ノ瀬<まどのせ>・あららぎノ瀬・綱ノ瀬<つなのせ>・大瀬<おおせ>と五つの瀬があることから五ヶ瀬川と名づけられました。上流域の宮崎県高千穂町は、日本神話の天孫降臨の舞台として有名です。日本神話の発祥の地として、その他、河童などの数多くの伝説や民話が残されています。
300年の伝統を誇る延岡市流域一帯の鮎梁は秋の風物詩として有名であり、河原の簗場で鮎を焼く香ばしい香りは、環境省の「日本のかおり風景100選」にも選定されている。
鶴富屋敷(宮崎県東臼杵郡椎葉村)は、平家の末裔鶴富姫と源氏の武将那須大八郎との悲恋物語の舞台となっ
た宮崎県椎葉村の住宅。国の重要文化財に指定されている。
鶴富屋敷についてはー
「落人伝説の旅-平家谷秘話」(武田静澄)教養文庫(1969年刊)の312-315Pで次のように紹介している。
椎葉は東臼杵郡の大部分を占め、村内は神武天皇の伝説を生んだ耳川が東流し、山岳が重畳している。面積五三七キロという広い地域にもかかわらず、人口の密度は低く、一キロあたり三十人にしかあたらない。ついさきごろまで、「人跡まれな秘境」といわれていたところである。(1
ここは平家落人の村として、熊本県の五家荘、五木とともに名高い。
1955年(昭和30年)に上椎糞に発電所ができ、日本最大のアーチダムがつくられた。したがって、交通も便利になり、急行バスだと富商から約三時間半で終点上椎葉につく。貴がりくねった渓谷の清澄な山気のなかをゆく。ときに断崖のうえを疾走するが、ゆけどもゆけども渓流の音耳をはなれない。
この地方は、五家荘と同じように平家落人の伝説をもっている。栄華をほこった平家は、壇之浦に敗れてちりぢりに流亡し、その一群は九州の山路深くわけ入って身をかくした。しかし、鎌倉幕府は、あくまでこれの追討をはかり、下野の住人、那須与市宗高に命じたが、宗高は病床に臥していたので、弟の大八郎宗久をかわりに西へさしむけた。
元久二年(1205)のことだった。九州のけわしい脊梁山脈をわけ入った大八郎が、椎葉の山奥で見いだしたのは、頑強な落人ではなくて貧しいながら平和にくらす、山村の民のすがたであった。大八郎は人の世のはかなさを感じ、討伐のこころざしを捨てて、みずから渓谷の一隅に仮り家をかまえて、数年を送ることになった。
それは落人の一族のなかに、鶴富姫という美女を見いだしたからである。やがて、鶴富姫は大八郎の子をみごもったが、大八郎は鎌倉よりの命令で帰国しなければならなくなった。
別れにのぞんで、大八郎は「男なれば本国下野にさしこすべし、女子なればつかわすに及ばず」という認状を書きのこした。その認状は、那須家の系図とともにいまでも鶴富屋敷にのこっている。
その後、姫は女の子を生んだ。これに婿をむかえて那須氏を名のらせた。その一族は、しだいに栄えて那須党という豪族になったといわれている。
鶴富屋敷は、上椎葉の古い石垣のうえに立つ草ぶき屋根の、寝殿づくりの大きな鹿家がそれである。石段をのぼると、傾斜地をきりひらいた狭い土地があって、そこに鶴富姫の子孫といわれる那須氏の家がある。建物は元禄年間(1688~1703)の再建といわれている。
関連記事
-
-
<鎌倉聖地巡礼>=鎌倉歴史超絶景スポット☆★『まんだら堂と150のやぐら群=700年前の鎌倉時代にタイムスリップ』
<鎌倉聖地巡礼>=700年前の一大やぐら群(墓地) 鎌倉歴史超絶景 …
-
-
『テレワーク/2020年、冬の京都観光ガイド』★『冬の三千院、比叡山延暦寺、湖西の石山寺、三井寺を周遊、『この数年ヨーロッパばかり回り、石造り建築の露骨な存在感に食傷しておりましたので、自然と一体となった日本の寺院建築の楚々とした佇まいに改めて魅了されました。
2020/04/12   …
-
-
百歳学入門(184)ー「六十、七十 はなたれ小僧、はなたれ娘、人間盛りは百から、百から」 平櫛田中(107歳)』★『人間は過去と他人は変えられないが、自分と未来は変えられる。老人は過去から、未来に生きるスイッチに切り換えなさいとの鈴木大拙師の教え』
百歳学入門(184) 『六十、七十 はなたれ小僧、はなたれ娘、人間盛りは百か …
-
-
TADAKENの「世界なんでも見てやろう」(2) 6/18~6/21、初夏の上海市内を散歩 『上海でダンスするワンちゃん」「夜の路地裏 」
TADAKENの「世界なんでも見てやろう」(2) &nb …
-
-
『現代版・葛飾北斎のf富嶽三十六景動画』★『白雪姫/富士山」を愛する鎌倉散歩ー材木座海岸、和賀江島上、逗子マリーナからの富士山はワンダフル!』
2015/01/11 動画版再編集』 湘南海山ぶらぶら日記ー「白雪姫のような富士 …
-
-
鎌倉の長寿パワースポット・蓮の花ガイド!②>鶴岡八幡宮の源平池へ急げ!あと2週間、これを見ずして死ねるか②』
<『鎌倉の長寿パワースポット・蓮の花ガイド!②> 『 …
-
-
『リモート/京都の祇園ぶらり散歩>動画』★『祇園も春爛漫ー多くの外国人観光客がぶらり散歩、建仁寺を参観へ』★『 cherry tree is in full bloom. Kyoto 京都で最高の桜スポットー祇園白川の大和橋付近』』
京都祇園も春爛漫ー多くの外国人観光客がぶらり散歩を楽し …
-
-
『鎌倉桜絶景チャンネル』『鎌倉花の寺、桜だより毎日中継(3/24)』安国論寺,苔寺の「妙法寺」,逗子の披露山公園
『鎌倉桜絶景チャンネル』 『鎌倉花の寺、桜だより毎日中継(3/24)』 &nbs …
-
-
『鎌倉通―冬の鎌倉ウオーキング』『誰もいかない800年前の面影をとどめる 朝夷奈(朝比奈)切通は最高
『鎌倉通―冬の鎌倉ウオーキング』 ≪冬の古 …
-
-
『F国際ビジネスマンのワールド・カメラ・ウオッチ(103)』「パリぶらぶら散歩」③―街中を歩くと、 微笑はモナリザだけではないな、と感じました。妙齢のご婦人が微笑で返して来るのです>
『F国際ビジネスマンのワールド・カメラ・ウオッチ(103)』 「パリぶらぶら散歩 …
