前坂俊之オフィシャルウェブサイト

地球の中の日本、世界史の中の日本人を考える

*

日本の「秘境」を往く➊ー熊本県の平家の落人伝説のある五家荘、平家の里、五木村(五木の子守唄の里)へ➊

      2015/01/01

   日本の「秘境」を往くー

 

熊本県五家荘から五木村へ(川辺川沿)

山奥にひっそりある『平家の里」( 熊本県八代市泉町樅木)

平家・緒方家屋敷は約200年の合掌造り住居が復元、

八代市(旧泉村)

熊本県の五木村「五木の子守唄の里」

 

Video  Report of Eto Noriyuki
 江藤則幸の「ビデオレポート」

 

●<日本の「秘境」を往くー熊本県の五家荘は全山原生林と渓谷が続く

 

五家荘(ごかのしょう)

五家荘は、九州山地の西部、川辺川の水源の山林地域で熊本県八代市東部に位置している。この五家荘の魅力は、大自然だけでなくその神秘的な歴史にもある。

「肥薩国誌」によると、平安時代に藤原氏によって太宰府に流された菅原道真の子孫・左座家が藤原氏の追討を避けて
この地に入り、仁田尾・樅の木に、また壇ノ浦に破れた平清経の孫3人も逃れ来て緒方姓を名乗り、
それぞれ久連子・椎原・葉木に隠れ住んだと伝えており、以来この五つの集落を「五家荘」と呼んでいるそうである。

平家の里

平家の落人にまつわる伝説や当時の暮らしぶりを今に伝える資料館。小高い丘の上にあり、朱色が鮮やかな
神殿造りの平家伝説館や能舞台などがある。平家伝説館では展示品のほか大型スクリーンによるビデオ上映が3本あり
、そのうちの「秘境のロマン」というアニメ風の話は、壇ノ浦の合戦の時に扇の的を射た那須与一の子、小太郎と扇の的を提示した女人・鬼山御前(玉虫御前)とのロマンスである。

 鬼山は平家の落人として五家荘に隠れ住んでいたが、そこに平家の落人の追跡を命じられた小太郎たちが訪れる
。源氏である小太郎に仲間を探されては困ると、鬼山は必死に彼らを押しとどめる。そして後に二人は恋仲になり、結婚して鬼山は乳の神様になった伝説に基づいて構成されている。 あとの2本では、五家荘の四季のようすや泉村の暮らしぶりが紹介されている。

 

平家・緒方家屋敷

文治元年(1185年)3月、平家の一族は壇の浦の戦いで源義経の船軍に敗れ全滅した。しかし、伝説によると彼等は全滅したように見せかけ、平家再興のため各地に四散し、落人となり、それが西国に於ける平家の隠れ里として発展したものである。

平清盛の孫にあたる清経も壇の浦で戦死したようになっているが、実は落人となって人目を避けながら深山幽谷へと入って行ったのである。

清経は壇の浦から四国の伊予今治に至り、更に阿波国祖谷に行き、そこで1年間過ごした。それより九州豊後鶴崎に上陸し、西へ進み湯布院に滞在中竹田領に住む緒方氏の要請により南下、竹田領にしばらく居住し、姓を緒方と改名、肥後国白鳥山(泉村樅木)に住みついたと記されている。その後、清経の子孫緒方紀四郎盛行がこの地に住みつき代々椎原を支配した。

緒方家の建物は、約200年程前に建造されたものであるが、屋根は痛みがひどく住宅としての改造が進んでいたため、泉町で取得し、復元を図ったものである。(八代市泉町)

五木村

本県南部、球磨郡北部に位置し、「五木の子守唄」発祥の地である。村全体が九州山地の山岳地帯にあるため、標高1000m以上の山岳が連なり、平坦部は非常に少なく、深い峡谷が縦横に走る急峻な地形が特徴。 村域は九州山地の一角をなしており、総面積の96%を山林が占める。

 

五木の子守唄

その昔、山深い五木の暮らしは厳しく、娘たちは幼い頃から家を助けるため、子守奉公に出された。娘たちは、奉公の辛さや父や母、そしてふる里を思う気持ちを口ずさみ、歌い継がれたものが「五木の子守唄」となった。

 - 湘南海山ぶらぶら日記 , , , , , , , , , , , ,

Message

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

  関連記事

★『巣ごもり動画用(30分)』★『鎌倉カヤック釣りバカ日記の<アシと羽根のはえた古代魚ホウボウ(43㎝)を釣った巻>を上映』★『ホウボウのさばき方・料理法・おいしい鍋を食べる男の台所も』

           …

no image
『オンライン動画/鎌倉カヤックフィッシング』 ( 2012/01/21 )★『厳冬の鎌倉海のカヤック釣りでヒラメをゲット!?と思いきや、何と大カサゴでしたよ』★『10年前の鎌倉海は豊穣の海だったよ』

    2012/01/21 &nbsp …

no image
<鎌倉釣りバカ、カヤック日記>『11/12富士山を眺めながらの座禅釣り』★『カワハギは難しい3連敗』

<鎌倉釣りバカ、カヤック日記>   『11/12富士山を眺めながらの座 …

no image
日本の明治以来の「殖産振興」「経済大国化」の原点・世界文化遺産 『富岡製糸工場』を見に行った➁

     日本の明治以来の経済発展の原点・世界文化 …

『六十、七十,洟たれ小僧の湘南海山ぶらぶら日記』/『つり竿さげて、鎌倉海をカヤックフィシングでさかな君と遊べば楽しいよ』★『「半筆半漁」「晴釣雨読」「鉄オモリをぶら下げて」鎌倉古寺を散歩すれば、悠々自適!』

以下は2011年7月7日に書いた「湘南海山ぶらぶ日記」の再録である。約10年前は …

no image
『鎌倉を世界文化遺産にするために』ー『湘南海岸(鎌倉・逗子・葉山・秋谷)とアマルフィイ(AMALFI)を比較する』

『鎌倉を世界文化遺産にするために』   『湘南海岸(鎌倉・逗子・葉山・ …

no image
★『鎌倉カヤック釣りバカ日記』(10/26)35㎝の巨大カワハギとの決闘!結果はいかに、秘伝を大公開じゃ

       ★★『鎌倉カヤッ …

no image
「秋よ、鎌倉海で遊びたいな!」<逗子の美しいプチ漁村・小坪を楽しむ>『海辺100選ー小坪港とリベエラ逗子マリーナ』

「秋よ、鎌倉海で遊びたいな!」 <逗子の美しいプチ漁村・小坪を楽しむ> &nbs …

『オンライン講座・100歳べストセラー作家の宇野千代の逆転人生名言10訓』★『トシのことなんか一度も考えたことがないわ」』★『何歳になってもヨーイドンー私はヨーイドン教の教祖なのよ。』★『九十八歳で、『私何だか死なないような気がするんですよ』』

  ●宇野千代 98歳(1897年11月28日~1996年6月10日) …

no image
知的巨人の百歳学(129)ー大宰相・吉田茂(89歳)の政治健康法②「こんな面白くない<商売>をしていて、酒やタバコをとめられるか」

記事再録2013/11/05 /百歳学入門(84) 大宰相・吉田茂(89歳)の晩 …