前坂俊之オフィシャルウェブサイト

地球の中の日本、世界史の中の日本人を考える

*

日本リーダーパワー史(528)安倍首相は国難突破(ナローパス)に成功するか、 失敗するか瀬戸際にある。

      2015/01/01

  

 日本リーダーパワー史(528

 

 

安倍首相は国難突破(ナローパス)に成功するか、

失敗するのかーそのギリギリ瀬戸際にある。

にわかに大義名分のない解散ムードに永田町の世界の
田舎芝居が踊り、消費税増税先送りによって
リスクが再燃している。
ついに『アベノミクス』は
「アホノミクス」に、

「安倍内閣」は「ヤベー内閣」になり果てるのか、

安倍首相のグローバルリーダーシップが問われている。

 

 

 

            前坂 俊之(ジャーナリスト)

「安倍地球儀外交」なる「回転木馬外交」が世界各国50周したところで、安倍首相が呼びかけていた「日中首脳会談」なるものがやっと実現した。

習近平主席の不機嫌な仏頂面】(ぶっちょうづら)の出迎えと、わずか30分の初対面の顔合わせが、2年間の回転木馬外交の結果なのである。これは失敗なのか、成功なのか、明らかである。

同時に北京で展開された『米中首脳会談』ではオバマ大統領と習近平の話し合い延べ10時間におよんだ。この外交時間の差は20分の1である。日米中の経済力の差を比べると、日米差は3分の1、日中差は2分の1である。それが外交差になると途端に20分の1、2年間の米中会談の時間を合わせれば100分の1以下となってしまう。

なぜ。ここまで外交力に差がついたのか。得点力のない、結果が出ない安倍外交とは一体なんなのか。

外交力とは国力(経済力)に比例し、政治力は国力(経済力)の増強が第一の目的だが、日本のC級政治力(烏合の政治集団)は経済運営に20年間、オウンゴールを続けて、財政赤字は先進国最悪の250%を超え経済破たん寸前なのはみなさんご存知の通り。

それなのに、またまたWカップ世界経済大会で「解散」なるオウンゴールをロスタイムにあえてやろうとする、国際政治、経済感覚のなさには『絶望的』になってくる。太平洋戦争末期の全面敗北のなかでの、「1撃論」そのものである。

消費税10%の引き上げも安倍首相が世界に向かって公約したはずだが、この土壇場になっても態度明言せず(この日本的なあいまいな態度、ダブルスタンダードが世界から誤解される元凶なのだが)決断もできず(リーダーパワーの欠如)、突然「解散風」の目くらましのスプレーをまいているが、世界の冷徹な目も、国民の多くも「永田町のB級ドラマ」には騙されないだろう

「永田町に解散風、消費増税延期で安倍政権準備に走る議員も

http://www.bloomberg.co.jp/news/123-NETC2T6JIJUR01.html

 

 

 

「安倍首相、解散総選挙19日にも表明

http://www.nikkansports.com/general/news/p-gn-tp3-20141112-1395186.html

 

 

 

「なぜ「年内解散?」 民主の「政治とカネ」
追及が闘争心に点火 今なら「公明党が
気持ちよく戦える」

http://www.sankei.com/politics/news/141112/plt1411120029-n1.html

 

 

 

 

「GDP3.8%以下なら消費増税は「問題外」=
本田内閣官房参与

http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPKCN0IW07E20141112

 

 

「焦点:増税延期観測で海外勢が国債売り、
QQE吸収で金利低下も

http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPKCN0IW0GQ20141112

 

 

「追加金融緩和サプライズで「出口なき日銀」―

デフレ脱却で投じた策は強烈な副作用を伴う

 

http://toyokeizai.net/articles/-/52904

 

 

 

 

「アベノミクス」とは結局何だったのか?

 

http://www.huffingtonpost.jp/news/japan-consumption-tax/

 

 - 現代史研究

Message

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

  関連記事

『Z世代のための百歳学入門(187)』★『「長崎の平和祈念像」を創った彫刻家・北村西望(102歳)の創造の秘訣』★『日々継続、毎日毎日積み重ね,創造し続けていくと、カタツムリの目に見えないゆっくりした動きでも、1年、2年、10年、50年で膨大なものができていくのだ。』

  2019/10/29  『リーダーシップの日本 …

no image
日本メルトダウン(1009)ー『中国空母隊の初太平洋進出と札幌空港での中国人騒動について』●『日清戦争の原因の1つになった長崎水兵事件にそのルーツが見える』

日本メルトダウン(1009)   防衛省によると、中国の空母「遼寧」が …

『オンライン講座/ウクライナ戦争と日露戦争の共通性の研究 ⑦』『日本・ロシア歴史復習問題』★「日清戦争後のロシアによる満州強奪』★『西欧列強のアジア植民地経営と米国の極東進出、ロシアのチベット問題の謀略』★『ボーア戦争と新疆ウイグル地区の関係』

    2016/10/15 &nbsp …

no image
『中国紙『申報』からみた『日中韓150年戦争史』㊱「日本の国会に関する客の問に答える」『申報』1891(明治24)年2月

     『中国紙『申報』からみた『日中韓150年 …

no image
★『私が愛する奇人・変人・作家(酒家)たち』ー『山本周五郎はへそ曲がりの庶民作家、頑固一徹の大酒のみ』

山本周五郎は読むほどに、飲むほどに味が出る「スルメのような」文体だね 「青べか物 …

「2022年コロナ・デルタ株終息後のパクスなき世界へ(下)」(2021/9/15 )★『パラリンピックの熱戦が人々に勇気と力を与えた。』★『人間には無限の可能性がある』★『バイデン大統領はアフガン戦争から撤退した』★『日本興亡史のサイクルは77年間』★『「富国平和・軽武装国家」で2回目の興隆サイクルへ』

「2022年コロナ・デルタ株終息後のパクスなき世界へ(下)」 パラリンピックの熱 …

『Z世代のための最強の日本リーダーシップ研究講座㉜』★『海軍の父・山本権兵衛の最強のリーダーシップと実行力に学ぶ』★『最強のリーダーパワーとは『無能な幹部は首にして、最強の布陣で臨め』

2011/02/12  日本リーダ―パワー史(122)東日本大震災の1 …

no image
『リーダーシップの日本近現代史』(38)記事再録/『東西冷戦の産物として生れた現行憲法➂』★『 2月 13日、日本側にGHQ案を提出、驚愕する日本政府 』★『予期していなかった憲法草案の突然の提示に日本側は驚愕した。松本蒸治国務相、吉田茂外相らは恐る恐る頁をめくると、天皇はシンボルだとか、戦争放棄とか、一院制などの条項にダブルショックを受けた。』

日本リーダーパワー史(356)                &nbs …

no image
『日米戦争の敗北を予言した反軍大佐/水野広徳の思想的大転換➀』-『第1次世界大戦でフランス・連合軍とドイツ軍が対峠,70万人以上の戦死者を出した西部戦線随一の激戦地ベルダンを訪れた』

 日米戦争の敗北を予言した反軍大佐、ジャーナリスト・水野広徳 &nbs …

no image
速報(293)『日本のメルトダウン』◎『全原発停止」へカウントダウン(池田龍夫)』●「福島とチェルノブイリ ~虚構と真実~ 」

速報(293)『日本のメルトダウン』   ◎『全原発停止」へカウントダ …