『F国際ビジネスマンのワールド・ビジネス・ ウオッチ(223)』ーイランの膨張はサウジ、イスラエルの連携があれば、ストップさせる効果は絶大です。イスラエルとパレスチナの和平実現が、サウジとイスラエル連携の鍵となる
2017/12/06
『F国際ビジネスマンのワールド・ビジネス・ ウオッチ(214)』
Saudi foreign minister denies country maintains ties with Israel
http://www.jpost.com/Israel-News/Saudi-foreign-minister-denies-country-maintains-ties-with-Israel-514886
「敵の敵は味方である」を彷彿とさせるような外交関係が動き出しています。
アラブの圧倒的多数、スンニ派の盟主、サウジアラビアは、ご承知のように宿敵シーア派イランの膨張戦略に堪忍袋の緒を切り、カタール、イエーメンで実力行使に出ています。直近ではレバノンの首相にもサウジへ呼んで圧力をかけています。
イスラエルも、シリア内戦の終息、ISISの撤退に合わせて、イランがイラク シーア派、レバノンシーア派を抱き込んでイラン軍の橋頭堡をシリア、レバノンに構築し始め地中海への進出を企てている事に、軍事的警戒、監視を極度に高めています。
トランプの女婿、クシュナーはこの所3回もリアドでサウジの後継 ムハンマド皇太子と密談しています。
イランの膨張はサウジ、イスラエルの連携があれば、ストップさせる効果は絶大です。
最大の問題は、アラブ各国がイスラム教徒の仇敵イスラエルとのサウジの接近を許さない事です。サウジが一方的に走れば、盟主の座を一気に失うことになる。
アラブ各国のパレスチナ支援の努力は今もハイテンションであり、イスラエルとパレスチナの和平実現が、サウジとイスラエル連携の鍵となる。
現状は1967年の第3次中東戦争(6日戦争)前の国境に戻すべきというのがアラブ側の総意(国連承認)。これに固執する限り和平合意は至難。エルサレムも返還が必要。
いずれにせよ、ムハンマドが進めるサウジの体制改革にはイラン主導のアラブシーア派勢力からの邪魔は排除する必要があり、利害はイスラエルと一致する。
ムハンマドにとって政治的軍事的協力をイスラエルから取り付けることは強力な味方を得て、必須になってきていると思われる。
ヨルダン、エジプトに続き、サウジとの平和条約を、イスラエルが締結できるか? ここでもパレスチナとの和平交渉の帰趨が鍵を握ると思われる。
-
「イラン脅威「限界超えた」=サウジ主導で批判-アラブ連盟」https://www.jiji.com/jc/article?k=2017112000152&g=int
-
「サウジとイスラエルの情報共有について」
http://m.jpost.com/Middle-East/Its-a-new-world-where-Israel-shares-intelligence-with-Saudis-51466
★「イランのローハニ大統領が イスラエルの罠に引っ掛かってはいけないと、声明しています。」
Iran’s Rouhani: Middle East must not fall for ‘Israel’s trap’
http://www.jpost.com/Middle-East/Iran-News/Irans-Rouhani-Middle-East-must-not-fall-for-Israels-trap-514816
関連記事
-
-
『オンライン講座』★『最強の英語交渉力を持った日本人とは一体誰か!』◎『日本最強の外交官・金子堅太郎①>『日露戦争開戦と同時に伊藤博文の命令で米国に派遣され、ハーバード大の同窓生のルーズベルト大統領をいかに説得したかー その驚異のディベート・テクニック』
「金子堅太郎」の検索結果 75件 http://www.maesa …
-
-
『リーダーシップの日本近現代史』(268)★「昆虫記(全10巻)を完成したファーブル(91歳)は遅咲きの晩年長寿の達人』★『56歳で第1巻を刊行、生活苦と無名の中で全10巻を30年かかってやっと完成した』★『どんな虫にも役割と価値があり、無駄な死などない』★『死は終わりではない、より高貴な生への入り口である』
2013/07/30 / 百歳学入門(79)記事再録 ▼「 …
-
-
『リーダーシップの日本近現代史』(308)★『関 牧翁の言葉「よく生きることは、よく死ぬこと」★『一休さんの遣偈は勇ましい』★『明治の三舟とよばれた勝海舟、高橋泥舟、山岡鉄舟の坐禅』
2020/03/09 関 牧翁のことば「よく生きることは、よく死ぬこ …
-
-
『 地球の未来/世界の明日はどうなるー『2018年、米朝戦争はあるのか』③『歴代米大統領がこれまで米朝戦争に手を出さなかった理由』★『「選択肢は予防戦争しかない」―米外交誌「ナショナル・インタレスト」の衝撃レポート』★『ジョセフ・ナイ教授は「キンドルバーガーの罠」について警告』
『2018年、米朝戦争はあるのか』③ 『アメリカ国内の米朝戦争への危機感は日本よ …
-
-
『2014世界各国/最新ミステリー、面白ニュース②』「インドの奇跡―カースト制度」★「カレーはインドには存在しない」
『2014世界各国/最新ミステリー、サプライズ、面白ニュース②』&n …
-
-
日本メルトダウン脱出法(678)「2020年9.4兆円の赤字」を大幅に減らす方法」●「「想定外」を一蹴 IAEA報告書 「国際慣行に従わず」批判
日本メルトダウン脱出法(678) 「2020年9.4兆円の赤字」を大幅に減らす …
-
-
『Z世代のための歴代宰相の研究①』★『桂太郎首相は『陸軍参謀本部(インテリジェンス)の創始者、対ロシア戦争に備えて日英同盟(明治35年)を締結、日露戦争を勝利に導いた戦時宰相ナンバーワン①』
2022/11/29 日本リーダーパワー史(1230)再掲再編集 ・ …
-
-
日本リーダーパワー史(618) 日本国難史にみる『戦略思考の欠落』 ⑫『福島安正のインテリジェンスが日清,日露戦争の勝利の主因①わが国初の国防書「隣邦兵備略」を刊行、清国の新海軍建設情報 を入手、朝鮮を属国化し大院君を強引に連れ去った
日本リーダーパワー史(618) 日本国難史にみる『戦略思考の欠落』 ⑫ 『福島 …
-
-
現代史の復習問題/「延々と続く日中衝突のルーツ➈』/記事再録『中国が侵略と言い張る『琉球処分にみる<対立>や台湾出兵について『日本の外交は中国の二枚舌外交とは全く違い、尊敬に値する寛容な国家である』と絶賛した「ニューヨーク・タイムズ」(1874年(明治7)12月6日付)』
2013年7月20日/日本リーダーパワー史(396) 中国が尖閣諸 …
-
-
『戦後80年<ガラパゴス日本病>の再発を警告する』★『AI社会、民主主義社会の根幹は国・企業などの統計・数字、事実(ファクト)の正確性による』★『厚労省の不正統計問題(2019年2月)」は「不正天国日本」を象徴する事件、2度あることは3度ある<ガラパゴスジャパン不正天国病>』
『過去に固執する国に未来を開くカギはない。不正な統計データの上にデ …
