前坂俊之オフィシャルウェブサイト

地球の中の日本、世界史の中の日本人を考える

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『Z世代のための戦争史講座①』★『世界海戦史上、トラファルガー海戦を上回るパーフェクトゲームとなった「日本海海戦」の真実①』★『現在はフェイク・ドロン・衛星・ミサイル・21世紀核戦争に大変化』

   

 以下は「ツシマ世界が見た日本海海戦」(ロテム・コーネル著、滝川義人訳)並木書房、2600円、2023 年刊)を参考、引用した。
 同書は「日露戦争が世界史を変えた」として、日露戦争の全面的検証をおこなった。「その結果、日本海軍が近代技術(無線通信技術)を駆使して西欧有数の海軍国・ロシアに勝利した最初の海戦で、米欧各国から驚異、畏怖されたが、植民各国からは大歓迎の祝福を受けた。有色人種国が初めて白人西欧諸国に勝利した戦争だったからである。
 しかし、その後の日本はこの成功体験に最後までおごり「艦隊決戦」と「大艦巨砲主義」に固執して40年後の太平洋戦争では全面敗北た。同書は日露英米独の資料を徹底的に収集、分析した「日本海海戦の世界的影響を調査、分析した」決定版である。
現在の日本は過去の歴史を「世界史的な視点で総合的、客観的、事実的、エビデンス(証拠)的に再検証する必要がある。

「逗子なぎさ橋珈琲だより」(7月31日pm700)

日本海海戦の損害比較

  • ① ロシアの艦艇のほぼすべてが沈没、捕獲、あるいは抑留された。この重大な損害には次の主要艦艇の戦艦8隻(沈没6、捕獲2)、海防戦艦3隻(沈没1、捕獲2)、装甲巡洋艦12(全沈没)、防護巡洋艦五隻(沈没2、抑留3)、駆逐艦7隻(沈没5、捕獲1、抑留1)である。
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  • ② 一方、日本側の損害は水雷艇1隻、ほかに主力艦で大きい損害をこうむった艦が数隻あるが、いずれも海戦が終わるまでに戦間が継続できる状態にあった。沈没、捕獲、抑留を合わせた喪失トン数でみると、ロシアの喪失は19万8721トン(全艦の92・5パーセント)であるのに対し、日本の喪失はわずかに265トンである(75対1)。
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  • ③戦闘による喪失トン数の比較は、9万7000対265トン。驚くべき大差(366対1)である。
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  • ④兵員の損害はロシア側の人的損害は、戦死四人三〇人、捕虜五九一七人(士官一三二人、下士官兵五七九五人)、その多くは負傷していた。さらに乗組員一人六二人が中立港で抑留された。戦友が受けた受難を逃れて味方のいる安全な地にたどり着いた者は、わずかに一二二七人。全兵員の九パーセント以下。
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  • ⑤これに対し日本側は戦死わずかに一一七人(四一対一弱)、負傷五人三人である。捕虜、あるいは抑留された者は一人もいない。
  • 以下の写真は「戦艦大和の全容」丸裸で沖縄戦に出撃,1945年4月7日撃沈される。

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