「Z世代のための日本派閥政治ルーツの研究」★『人間2人以上集まると、派閥が生じる。そこで公共の利益、公平・公正を無視した派閥優先や、行政改革を絶対阻止する省閥が頭をもたげる。日本の軍人官僚が昭和戦前の日本をつぶしたが、その大きな弊害が藩閥跋扈(ばっこ)、派閥優先で川上操六参謀総長はこれに断固として戦った。』日本リーダーパワー史(50)名将・川上操六の派閥バッコ退治と人材登用について⑥
2023/07/08
日本リーダーパワー史(50)名将・川上操六の派閥バッコ退治と人材抜擢について⑥記事再録
21世紀の日本の国家戦略の基本
① 現在の国家公務員採用試験制度の抜本的な改革、東大偏重の廃止、海外大学卒、留学組の重視
② 派閥、閥族の廃止、優秀な人材を外国人にこだわらず世界中から集めて、能力を発揮させるシステムを再構築すること
政党の派閥弊害だけでなく、官僚閥、省閥、学閥、地域閥、会社閥、組織閥、利益閥・・・の非近代的な人間関係、利益追求、集団形成の弊害が日本では現在も延々と続いている。
陸軍は明治五年から昭和二〇年まで七三年間が続いた。松下芳男によると、その間に発生した派閥集団は、日本陸軍軍閥系譜によると薩派(薩摩)、長派[長州]、月曜会、佐賀派、福岡派、宇垣派、一夕会、皇道派、桜会、統制派、満州派、皇道派青年将校などである。長派は山県を首領として佐久間左馬太、山口素臣、岡沢精、桂太郎、長谷川好道、児玉源太郎、乃木希典八人が第一グループの名があるが、このあと大島義昌、寺内正毅ら五人の第二グループが続き、さらに岡市之肋、田中義一、山梨半造らの第三グループにバトンが渡される。
鵜崎鷺城著「薩の海軍・長の陸軍」 (明治四四年刊)の日南学人の序文では、藩閥専横を痛烈に批判している。その内容はつぎのようなもの。
「この国の人口二、五〇〇余万人のうち、鹿児島県の男子は六四万余にして、山口県のそれは五四万に過ぎない。ともに国民男子の一〇〇人中にわずか二人強を占めるのみ。しかし、海軍の実権を握る者は依然、鹿児島人にして、陸軍のトップをつかさどる者は、今なお山口県人に限られている。これを日清、日露の両戦でみると、一道三府四二県から出た将校下士卒はみな〝ふぬけ〟にして、鹿児島・山口二県からのもののみが優秀で能力ある者と認められている。」「日本男子100人中の九七・八人までは皆バカで、残る二、三人の鹿児島、山口の男子のみがひとり利口で勇気もあると信ぜられるか」と怒りの文章を書いている。三宅雪嶺もその序文で「かって議員にて陸軍を論ぜしあり、海軍を論ぜしあり、政党内閣における陸相、海相として自ら擬し、人に擬せられしあり。
維新の初には総裁、輔相、議定、大臣、納言の重職には専ら皇族、公卿、諸侯を任じ玉ひたれは、其職に上りたる方々数多おはしけるが、皇族は良し申上るに及ばず、其他今日に至るまで重要の地位に立てる方々は旧公卿にては三条、東久邇、徳大寺、西園寺、旧諸侯にては鍋島、蜂須賀の繚公に過ぎざるが如し、然るに薩州、長州、土州、肥前出身の方々が明治元年より今日まで交るく重要の地位に上られたるを教ふれは随分の多人数なり、先づ顧問官、参与官、知事、参議、卿、大臣を一括して「大臣の部」とし、輔、副知事、大少輔、次官を一括して「次官の部」となして之れを左に拳示せん」として、大臣の部では
大山巌、森有礼
関連記事
-
-
『昭和史キーワード』浜口雄幸内閣のロンドン海軍軍縮条約批准【1930年)に対して、海軍艦隊派が猛反対し統帥権干犯問題を起こし、軍部の政治介入を招き、 政党政治に終止符をうち、軍部専制を許す引き金となった。
『昭和史キーワード』 浜口雄幸内閣のロンドン海軍軍縮条約の批准 に対して、海軍艦 …
-
-
速報(398)まとめ『3・11から丸2年になる』日本のメルトダウンの連載21回(4/12)―40回(4/24)までを振り返る』②
速報(398)『日本のメルトダウン』 ● <まとめ> …
-
-
梶原英之の政治一刀両断(3)『原発国策の果ての歴史に残る大惨事–まず「国策」の座から引きずり下ろして脱原発に進むしかない』
梶原英之の政治一刀両断(3) 『原発国策の果ての歴史に残る大惨事- …
-
-
『Z世代のための 百歳学入門』★『日本超高齢者社会の過去から現在の歴史』★『来年2025年は昭和終戦(1945)から80年。明治時代〈約45年間),大正時代(15年),昭和戦前(20年 )まで約80年間の平均寿命は約40-50歳だった』
<Q1>それでは、日本人の寿命の歴史的な変遷について話してくれますか。 明治以後 …
-
-
日本メルトダウン( 990)–『トランプ次期米大統領の波紋』● 『[FT]世界貿易の現実に直面するトランプ氏 貿易主導、中国は力不足』★『アジア太平洋情勢:米国と中国のロマンス? (英エコノミスト誌11/19)』●『トランプ次期米政権も南シナ海の「主導権」追求へ、中国が分析』★『トランプ政権が日本に突きつける「2%」の試練』●『コラム:米国でヘイトクライム急増、トランプ氏は何をすべきか』●『迷走する原発事故の賠償・廃炉費用の負担 無責任体制を断ち切り原発を「一時国有化」せよ(池田信夫)』●『君の名は。 タイ、香港でも興収首位 アジア4冠達成』
日本メルトダウン( 990)–『トランプ次期米大統領の波紋 』 [F …
-
-
日本メルトダウン脱出法(837)『習近平氏 対日強硬論の火消し役として側近起用』●『超A級の秘密書類持つ元中国共産党幹部の弟、米政府庇護下に』●『オバマ政権最後の今年、中国は尖閣に攻撃を仕掛ける 、米元政府高官が警告「米国は日本を助けない」古森義久』●『米国で再び語られる北朝鮮の政権崩壊シナリオ(古森義久)』
日本メルトダウン脱出法(837) 『習近平氏 対日強硬論の …
-
-
福島原発事故から5年目★<再録>3・11東北関東大震災・福島原発事故勃発!『日本のメルトダウン』を食い止められるか、ガンバレ日本① 2011/03/17 ~4/4の全記録①
3・11を東京永田町の地下鉄構内で体験した私は早速、国会議事堂横を …
-
-
日本リーダーパワー史(274)EUの生みの親・クーデンホーフ・カレルギーの日本記「美の国」―日本人は世界で最も勇敢な民族②
日本リーダーパワー史(274) 『ユーロ危機を考える日本の視点』② …
-
-
『F国際ビジネスマンのワールド・ニュース・ウオッチ(139)』VW不正事件―トッド氏の言うように、ドイツ人が米国人を小馬鹿にしている姿勢が、 今回の底流にある。郷に入れば郷に従うグローバル商売の鉄則を無視した結果です。
『F国際ビジネスマンのワールド・ニュース・ウオッチ(139』 VW不正事件―トッ …
-
-
片野勧の衝撃レポート(56)戦後70年-原発と国家<1941-45>封印された核の真実①幻に終わった「日の丸原爆」(上)
片野勧の衝撃レポート(56) 戦後70年-原発と国家<1941~45> 封印 …