日本リーダーパワー史(125) 辛亥革命百年(27) 内山完造の『日中コミュニケーションの突破力に学べ』
前坂 俊之(ジャーナリスト)

吾々は魯迅の足跡を躇まねはならん。全国の青年よ魯迅精神に生きよ」
と青年に呼びかけたほどである。
歴史家と言ってもよい名著をたくさん執筆している。
不名誉ということと、戦争の目的である勝負ということの、地位の転倒であると思うが、日本人の実際は、
瓦全(がぜん)=《注・値うちのないものが完全な形で保存される意から》大したこともせずに生き長らえること。太平洋戦争中は「玉砕瓦全(立派な男子は潔く死ぬべきであり、瓦として無事に生き延びるより玉砕がよい)」と玉砕を兵士には強制された。=
箱庭や盆栽や盆景は手先で出来るが、人生の大仕事はやはり身体でやらねばだめである。
この辺にも、われわれが学ばねばならんものがたくさんある。
以上が内山の『逆櫓』論における、日中のコミュニケーションギャップである。
日本人は戦略的な思考がないということは、結局何も考えていないということである。
菅政権が「日中関係は戦略的な互恵関係にしたい』と外務省の作文を口だけで述べてるのをみても、戦略的に考えた上での
行動が尖閣列島問題や北方領土問題のドタバタ対応とすると、全く何も考えずにその場しのぎであり、役人の過去のワンパター
の踏襲行動そのものなのである。
太平洋戦争に見られる日本人のバンザイ突撃、全滅突撃戦法は、現在の旧自民党、現民主党政権のGDP最優先、1000兆円の
世界史上、最悪の財政赤字の積み上げ大作戦とまったくおなじものではないか。過去20年以上も、バカの1つ覚えのように経済再建、
成長分野の育成を掲げながら、ワンパターンの赤字予算ばかりを積み上げてきた。
ワンパターンとは中国語で「王八」と書く。この意味は『バカ』「ろくでなし」ということだ。
中国人がどのような目で、日本を見てきたのか、今も見ているのかー考え直す必要がある。
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