『日中韓150年戦争史年表』-『超大国・英国、ロシアの侵攻で「日中韓」の運命は? ―リスク管理の差が「日本の興隆」と「中・韓の亡国」を招いた』
2017/12/08
日中韓150年戦争史年表
- 超大国・英国、ロシアの侵攻で「日中韓」の運命は?
―リスク管理の差が「日本の興隆」と「中・韓の亡国」を招いた。
★16~20世前半まではイギリスの世界制覇「植民地大英帝国」時代
1840年、英国は「インドからのアヘン密輸」をめぐって清国(中国)とアヘン戦争を起こす。1856年(安政3年―黒船来航から3年後)はアロー戦争(英・仏連合軍対清国)で、清国を倒し、半植民地状態にした。
- 1853年(嘉永6)7月、米国の黒船来航。8月ロシア艦隊も。10月クリミヤ戦争
- オスマン帝国がイギリスとフランスの支援を得てロシアに宣戦布告。
- 1854年、日米和親条約で開国、以後、列強と次々に不平等条約を結び、鎖国は崩壊
- 1856年(安政3年)アロー戦争(英仏軍対清国)で清は半植民地状態になる。
- 1863年 薩英戦争(イギリス艦隊鹿児島湾を砲撃)、下関戦争(英仏蘭米対長州)
- 1864年(文久3)、李氏朝鮮で大院君が仏人宣教師、8千人のカトリックを処刑。鎖国・排外主義を続け、その後の明治政府との修好条約も拒否、日本と対立する。
- 超大国・英国、ロシアの侵攻で「日中韓」の運命は?
―リスク管理の差が「日本の興隆」と「中・韓の亡国」を招いた① - 1868年(明治元)9月、明治維新、日本が朝鮮との外交交渉を始めるが,朝鮮は拒絶。1871年(明治3、4)、日清修交条規(平等条約)、普仏戦争、パリコミューン
- 1873年(同6)朝鮮の排日で西郷隆盛の征韓論敗れ、板垣退助・江藤新平ら参議辞職
- 1874(明治7)「民選議員設立建白書」提出、日本の台湾出兵、佐賀の乱
- 1875年(同8) ロシアと樺太・千島交換条約調印、朝鮮と江華島事件おこす
- 1976年(明治9)に日本は朝鮮と日朝修好条規を結ぶ、熊本神風連、秋月の乱
- 1877年(明治10)西南戦争勃発、西郷隆盛自死、木戸孝允没、
- 1978年(明治11) 大久保利通暗殺により「維新の三傑」は<歴史の舞台>さる。
- 1881年(同14)玄洋社設立(初代社長は平岡浩太郎)、明治14年の政変(大隈重信下野)
- 1982年(明治15) 福沢諭吉「時事新報」創刊(多事争論)、
- 壬午事変(じんご)―朝鮮で親日派の閔妃・閔氏らが日本から軍事顧問を招いて改革を行う。これに反対する大院君派(親清派)がクーデターを起し日本人軍事顧問を殺害、日本公使館焼き討ち、数十人が死傷。清の出兵により鎮圧。以後、親日派であった閔氏は清へと傾き、事大主義になる。済物浦条約。
- 1984年(明治17) 清仏戦争(ベトナムの領有権をめぐる戦争)甲申事変(朝鮮ソウルでのクーデター。明治維新をモデルに開化派(朝鮮独立党)の金玉均・朴泳孝らが,朝鮮の独立と政治改革をめざし,日本の援助で王宮を占領したが,二日後に清の武力干渉によって失敗。金らは日本へ亡命した。福沢、玄洋社が金を支援・援助。
- 1885年(明治18)金玉均らの朝鮮の改革を実力行使で行おうという自由党・大井憲太郎の大阪事件発生。福沢諭吉が「時事新報」に「脱亜論」発表(3/16)「清国、朝鮮が明治維新のように変革できなければ、数年後には亡国となるであろう」と予測。
- 1986年(明治19) 清国は海軍力を増強、日本にデモンストレーションし、長崎清国水兵事件が発生(8月)。双方で数十人の死傷者、日本側が多額の賠償金を支払
- 1989年(明治22)大日本帝国憲法発布。 山県有朋首相が「シベリア鉄道が完成した時にロシアの侵略が始まる」と想定し「朝鮮半島に利益線の確保のために軍事予算の拡大が必要」と議会演説する。
- 1993年(明治26)「日本のモルトケ」川上操六参謀次長が満州、シベリアを偵察旅行、福島安正中佐が単騎シベリア横断の快挙を達成。
- 1894年(明治27) 3月、金玉均が上海に連れ出されて、朝鮮王宮・閔妃の刺客と清の李鴻章策謀によって暗殺され、遺体はソウルに運ばれバラバラにされる。福沢、玄洋社、日本の世論は沸騰し、これが日清戦争の導火線となる。
- 東学党の乱勃発(3月)、玄洋社が天祐侠を派遣。日本出兵(6/5), 高陞号事件(7/25),日清戦争開戦(8/1),威海衛占領、清北洋艦隊全滅(95/2/12)
1995年(明治28) 日清講和条約(下関条約)締結(4/17),日本は3億6千万円の賠償金を獲得。杉山は伊藤に遼東半島の領有に反対の意見具申。ロシア・フランス・ドイツによる三国干渉招く(4/23)、閔妃暗殺事件(三浦梧楼駐韓公使らを軍法会議で無罪釈放)
・1896年(明治29)朝鮮国王、露国公使館に匿われる。三国干渉で日本が放棄した遼東半島を列強は租借地、鉄道施設権を獲得、6月に露清密約(日本が清、朝鮮に・侵攻した場合、露清は共同して戦う。李鴻章は50万ルーブルの賄賂を受け取っていた)
・1997年(明治30) 米国はハワイを合併。ドイツは膠州湾占領、朝鮮は「大韓帝国」に。
・1898年(明治31)日本は威海衛を撤兵し英国が租借、ロシアが旅順、大連を租借。児玉陸軍次官が台湾総督に。義和団事件勃発。
・1900年(明治33)義和団事件に派兵を決定。ロシア満州を占領(8月)、伊藤博文が政党政友会組織(自民党の源流といってよい)
・1901年(明治34)桂内閣成立、日露戦争をにらんでの内閣。
・1902年(明治35)シベリア鉄道開通(1月),日英同盟締結(2月)、露仏同盟締結(3月)
・1903年(明治36)、戸水寛人ら7博士対ロシア開戦決議書提出。ロシア第2次満州撤兵不履行(4月)、日露談判開始(6月)、ロシア・クロパトキン陸相来日(6/12)、東郷平八郎を連合艦隊司令長官に抜擢。対露同志会(頭山満、内田良平、平岡)は対ロ宣戦布告を求める(10/5)
・ 1904年(明治37)御前会議(2/4),日露交渉打ち切り(2/6),宣戦布告(2/10)、金子堅太郎を渡米、ルーズベルト工作(2/24),山県有朋が参謀総長に、児玉は満州軍総参謀長に。
1905年(明治38) 明石元二郎による「血の日曜日」ロシア革命の発端)起きる(1/22),奉天会戦(3/10),杉山の献策で児玉参謀長が密かに帰京、山県と打ち合わせて停戦、講和に向かう。日本海海戦(5/28)、ポーツマス講和会議締結(9/5)
日比谷焼打ち事件(9/5),日韓条約締結、韓国は日本の保護国になる。玄洋社らによって日本に亡命、匿われていた孫文が東京で「中国革命同期会」を結成、辛亥革命に向けて動く。近代中国誕生の辛亥革命は1911年(明治44)に成功する。
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