前坂俊之オフィシャルウェブサイト

地球の中の日本、世界史の中の日本人を考える

*

★『地球の未来/明日の世界どうなる』< 東アジア・メルトダウン(1077)>『米朝開戦すれば!ーEMP攻撃についてのまとめ』★『アメリカ軍の非核型電磁パルス(EMP)・高出力マイクロ波(HPM)兵器の種類と構造』★『北朝鮮の「電磁パルス攻撃」は脅威か?米専門家の懐疑論』

      2017/09/19

 

EMP攻撃によって、日本の高度情報IT社会は

メルトダウンする

北朝鮮は93日水爆実験に成功した。これで米国内を射程に収めた長距離弾道ミサイル(ICBM)とEPM攻撃(電磁パルス攻撃)3点セットの開発に成功した『核保有国』の仲間入りをアピールした。

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%9B%BB%E7%A3%81%E3%83%91%E3%83%AB%E3%82%B9

 

この脅威の中で意表をつかれたのはEMP攻撃をはっきり表明したことです。ニューズウイークなどの報道では、北朝鮮の労働新聞は核実験の成果と同時にEMP攻撃(電磁パルス攻撃)が可能だと言及した。

「水素爆弾だけでなく、戦略的目的によって高空で爆発させ、広範囲の地域について強力なEMP攻撃まで加えることのできる多機能化された核兵器も開発に成功した、とね。

これは核攻撃を上回る恐ろしい兵器です。EMP弾は高高度で爆発させるため、大気圏再突入技術の確立を必要としないともいう。北朝鮮のICBM完成は、大気圏再突入技術の獲得が「最終関門」の一つとみられてきたが、この技術なしに“実戦”に転用できる可能性が高まったのです。

EMP攻撃とは何かというと、強烈な核爆発で電磁パルスを発生させ、コンピューターなどの情報・通信機器を機能不全に陥れて、都市機能やレーダーなどの防衛網を破壊するサイバー攻撃の1種で、戦争以上に国家社会経済機能を破壊する。放射能とは違い、人間や生物への長期にわたる影響はないとみられており、非致死性兵器といえる。

落雷で電気製品が壊れるのと同じ現象を人為的に、30-50キロ上空での核爆発で広大な地域にわたって引き起こすことができて、ターゲットは電気の消滅、コンピュータの破壊です。

日本など高度文明国、社会のインフラのベースは電気で、工場の生産設備、交通機関、運輸、流通システム、原発、金融、証券、銀行などの決済、情報データーの電気で作動するコンピューターが突然攻撃されれば、国家・社会・経済システムは破滅してしまう。社会的に大混乱する。

軍事、偵察衛星も、飛行中の旅客機もコンピューター制御が出来なくなり墜落する。電気冷蔵庫も機能せず、餓死者が出る状態にもなる。復旧は普通の停電のように1,2週の短期間にできるものではない。長期にわたり全面的な大停電状態となり、すべてがシステムダウンする。巨大な代替え電源、自家発伝装置があってもEMP攻撃(電磁パルス攻撃)は精密電子情報機器が普及しているIT先進国は大打撃を受ける。

(2015年の韓国技術研究所の発表では、100キロトンの核爆弾をソウル上空100キロ上空で爆発させると、朝鮮半島と周辺国(日本)のすべての電子機器を破壊しかねないという壊滅的な兵器です。これでは現在のコンピューター戦争は全面的にできない。

アメリカは早くから代替え電源確保、コンピューター防御の方法などを研究して、EMP攻撃の対策を講じているが、日本は遅れている。防衛省は2018年度予算の概算要求にも技術研究などとして14億円を盛り込んだが、現状は「大きな雷程度なら対応できる」(防衛省関係者)にすぎない段階という。

防衛装備庁が昨年公表した中長期見通しでも、技術の解明は「おおむね10年後」とされており、無防備状態です。

ただし、EMP攻撃への過剰反応こそ、北朝鮮のおもうツボです。北朝鮮は、米国や日本の恐怖心をあおることが目的なので、本当に開発に成功したのかmどうかもも疑問です。

EMP攻撃が可能だ」と、誇大に宣伝しているのです。1962年に米ソが実際に行った2つのEMP実験の結果をみても、それほど甚大な被害をだしてはいない、ソ連がレーダーや通信システムを無力化させるために上空約400キロで長崎原発の100倍の核爆発させた実験でも一部の信号機が停電したというだけとも伝えられている。もっとEMPの破壊力を検証する必要がありますね。

 

北朝鮮が示唆する「電磁パルス攻撃」から生きのびるには

http://diamond.jp/articles/-/141933

 

電磁パルス攻撃能力はロシアから入手か 浮かぶ旧ソ連との密接関係

http://www.sankei.com/world/news/170913/wor1709130060-n1.html

 

アメリカ軍の非核型電磁パルス(EMP)・高出力マイクロ波(HPM)兵器の種類と構造

https://matome.naver.jp/odai/2144142250366606901

 

EMP攻撃に対する企業・自治体の対策についての考察アナログ的思考がカギか

http://www.risktaisaku.com/articles/-/3669

北朝鮮の「電磁パルス攻撃」は脅威か?米専門家の懐疑論

http://gendai.ismedia.jp/articles/-/52849

 

中露は北朝鮮問題の「落としどころ」をどこと考えているか

http://diamond.jp/articles/-/141832

 - 人物研究, 戦争報道, 現代史研究, IT・マスコミ論

Message

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

  関連記事

no image
速報(217)『脱原発世界会議』●『山本太郎氏の発言』★『中沢新一氏の新党「緑の日本」を宣言』

速報(217)『日本のメルトダウン』 『脱原発世界会議』   ●『山本 …

no image
昭和外交史① 日本で最も長い日 1945年8月15日の攻防

1 昭和外交史① 日本で最も長い日 1945年8月15日の攻防 ―――<和平か、 …

no image
 日本メルトダウン(1006)―『惨敗!プーチンに授業料3000億円を払って安倍首相が学んだこと』●『  困難は自明の北方領土交渉、過去の約束を突きつけよ ソ連だけでなくアメリカにも翻弄されてきた北方領土』★『北方領土はこうしてソ連に奪われた 日本の歴史的領土は千島列島全体だった』●『  習近平主席の改革が成功し得ない理由 中国危機は時間の問題、レーニン主義が強すぎる一党制国家の宿命(英FT紙)』●『アメリカの「核の傘」がなくなったら…を想像できない困った人たち』●『  安倍首相「真珠湾訪問」は、中国ロシアを牽制する絶妙の一手 日米ハワイ会談の正しい読み方』

 日本メルトダウン(1006)   惨敗!プーチンに授業料3000億円を払って安 …

no image
『日本世界史』-生麦事件、薩英戦争は英国議会でどう論議されたか②ー<英国「タイムズ」の150年前の報道>

 『日本世界史(グローバル・異文化・外交コミュ二ケーション史)』 <日 …

no image
近現代史の復習問題/記事再録/2013/07/08 日本リーダーパワー史(393)ー尾崎行雄の「支那(中国)滅亡論」を読む(中)『中国に国家なし、戦闘力なし』

  2013/07/08  日本リーダー …

no image
戦うジャーナリスト列伝・菊竹六鼓(淳)『日本ジャーナリズムの光、リベラリストであり、ヒューマニストであった稀有の記者』★『明治末期から一貫した公娼廃止論、試験全廃論など、今から見ても非常に進歩的、先駆的な言論の数々』

  日本ジャーナリズムの光、リベラリストであり、ヒューマニストであった …

no image
日本興亡学入門①日本没落の20年、平成不況から世界同時大不況へ転落か!?

                     …

no image
日本メルトダウン( 991)ー「福島原発処理費、20兆円超」●「日本の希望的楽観論に過ぎない「最低でも2島返還」 北方領土を返還する気などさらさらないプーチン」●「大前研一「入試なし。猫も杓子も大学、の逆を行くドイツ式教育」」●「欧州の脅威となるロシアのガスパイプライン」●「ドイツの政治家とメディアがトランプ批判をやめられない「お家事情」ー岐路に立つEUとメルケル首相」

日本メルトダウン( 991)–   福島原発処理費、20兆 …

no image
日本メルトダウンの脱出法(547)「YOU は何しに日本へ」はイノベーションの宝庫」「世襲指導者の意固地さが東アジアの緊張を高める」

   日本メルトダウンの脱出法(547)   &n …

no image
『難民・移民問題を考える』 ウィリアム・レイシー・スウィング国際移住機関(IOM)事務局長の日本記者クラブ会見動画(60分)(2016.2.25)

『難民・移民問題を考える』 ウィリアム・レイシー・スウィング国際移住機関(IOM …