前坂俊之オフィシャルウェブサイト

地球の中の日本、世界史の中の日本人を考える

*

「ニューヨーク・タイムズ」など外国紙が報道した「日韓併合への道』の真実㉖ 「日本は朝鮮を吸収との言」ーハルバート氏,すべて良好とのラッド教授の意見に反論

      2018/01/12

 

「 英タイムズ」「ニューヨーク・タイムズ」など外国紙が

報道した「日韓併合への道』の真実㉖ 

「ニューヨーク・タイムズ」1908(明治41)年5月16日

「日本は朝鮮を吸収との言」ーハルバート氏,

すべて良好とのラッド教授の意見に反論

償いなき略奪。日本が条約に違反し製品を無開税で

輸入している証拠を握る

 

「ニューヨーク・タイムズ」が報道した「日韓併合への道』の真実㉔

『ニューヨーク・タイムズ』(1908(明治41)年4月5日)『ラッド博士による弁明ー『伊藤侯爵の朝鮮統治ー

『韓国での外国商人は保護国に満足』『現閣僚の開明派は暗殺の目標に』

http://www.maesaka-toshiyuki.com/history/10401.htm

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

ホーマー・B・ハルバート(コーリア.レヴューの編集者)が.本紙に掲載されたソウルのコルブラン・アンド・ポストウィック商会と日本の朝鮮占領に関するジョージ.トランプル・ラッド教授の発言に反論する次の投書を本紙に寄せた

ニューヨーク,1908年5月14日

『ニューヨーク・タイムズへの投書』

今月13日付の貴紙でG・T・ラッド教授の手紙を読んだところ,彼はミラード氏を,サンフランシスコで非常に悲しく痛ましい結末を迎えたW・D・スティーヴンズ氏のアメリカ訪問の理由をいくつか想定したことで非難していた。

ミラード氏は,あの旅行の理由の一部と思われたものを述べただけなので,私には,ラッド教授がこれを「無慈悲なほど不親切」と言う理由が分からない。東洋における日本の手法を継続的に間近で研究する機会のあった者なら、だれも見逃すはずのないことは.日本が朝鮮との交渉の節々で権利侵害を繰り返してきたことであり,そのそれぞれに至る道を敷くために,日本はこれ以上の侵害行為を考えていないと,きわめて厳粛な誓約と保証を行ってきたことだ。

日本は,中国に対する開戦理由を得るために,自国の貿易商や行商人が広東の通りを歩き回り襲撃を招く状態を許している。朝鮮においてもこれまで常にそうだった。日本は.いくつかの権利侵害行為のためのきっかけを自分でつくり出してきた。

ラッド教授は,朝鮮を併合しないという日本の意図を伊藤公爵がすでに宣言していると言う。彼は,それで一件落着と言いたいのだろうか。

少なくとも4つの別々の時期に,日本は同じように厳粛に断言して,そのたびに約束を破る手立てを見つけてきた。奇妙なことにラッド教授は.日本には朝鮮を併合する意図がないと,この国の国民に信じ込ませることができると空想している。

彼は,日本を批判する者を攻撃するのにあらゆる偽りと歪曲を用いてきたが,ラッド教授には事実を見つけるどんな機会があったかを問うてみるだけの価値はある。

彼は最近の著作の中でこう述べている。「古くからの居住者(宣教師であれ,外交官であれ,実業家であれ)の見解それ自体は,ほとんど,または全く何の価値もない。これは特に朝鮮に当てはまる」。とはいえ,彼が公言しているのは,朝鮮の古くからの居住者から自分の著作を埋める事実を学んだということだ。

たとえば,彼は,私が私の著作の中で古い朝鮮体制の悪弊を非難している箇所をことごとく引用して.それを信頼できる典拠としているが,私が日本の体制の悪弊について述べることは全く信用できないと非難している。

彼は,著作のある箇所では彼の論点を証明するために私を利用し,別の箇所では,私の『朝鮮の歴史』(History of korea)は大半がうそだと言う。この『朝鮮の歴史』をまとめるのに15年間の調査が必要だったし,今まで他の外国人でこれらの原文資料を調べ尽くしたことがあるか,私の叙述に判断を下し得る立場にあるものは存在しない。

確かにこれには,すべての先駆的な著作と同様,いくつか不正確な点があるが・ラッド教授のような地位と名声にある人が,自分はその主題について何も知らないのに,他人の著作をこのように品のない言葉で評するめは,少なくとも意外なことではある。

しかし,これが,事実の公表により日本に圧力をかけ,何か正義に似たものを朝鮮へ施させようと試みたすべての者を,彼が扱う手法になっている。

ラッド教授はあの手紙の中で,日本人がJ.マクレヴィー・ブラウンを税関業務から外させたというミラード氏の主張は誤りだと述べている。しかしこれは常識であり,日本人がそれを否定したこともない。

この事件の直後,私はブラウン博士と長い会話を交わしたが,彼は日本人が彼の解雇を取りつけたと確信していた。さらにブラウン博士が私に語ったのは.日本当局が慰謝料として彼に多額の金を受け取らせようとしたが・彼はそれを,その金は朝鮮の国庫から引き出されるものだろうが,日本人には朝鮮の資金をそのような目的に充てる権利がないということを理由に拒否したということだった。

ソウルのアメリカ商会コルブラン・アンド.ポストウィックに対するラッド教授の非難については,この非難が反諭されずに済むようなことがあってはならない。

この商会は日本で最初の鉄道を建設し,日本に電気市街鉄道ができる前にソウルにそれを建設し・産業の発展を先導し,立派で有益な取引というものを何百人という朝鮮人に教え,計り知れない価値のある実物教育を朝鮮国民に与えました。

そして今では,ソウルの水道網を建設しているイギリスの大会社の代理店となっています。これは実業商会なので,韓国政府と元皇帝が成文化された誓約の履行を怠ったとき,この商会は公認の事務手続にのっとって訴訟を起こした。

この件は,合衆国公使館の法的ルートを通して処理される必要があったが,もしラッド氏の非難が正しいのなら,責任があるのはアメリカ政府ということになる。現在のわが国の行政がそのような欺瞞を黙認すると信じる者がいるだろうか。

日本の体制を批判した個人を攻撃するラツド教授の方法が,アメリカ国民によい印象を与えるとは,私には思いがたい。例えば,私が韓国皇帝のための事業を引き受けるのに皇帝から4万ドルを受け取ったと,彼ははっきり述べている。

これは全くの虚偽であると私は言明する。私は皇帝から,個人的な友人かつ顧問としてであれ,他の国への使者としてであれ,どんな資格においても,その仕事の必要経費を賄う以上の金銭を受け取ったことはない。

皇帝との私の付合いによっていささかも埋め合わされませんでした。日本人から計り知れない不当な苦しみを今日受けている国の擁護者として活動する中で,私がささげてきた金銭的犠牲を私の彼との関係が埋め合わせ始めたことは決してなかった。

他方,ラッド博士が彼の本の中で教えてくれるのは,伊藤公爵が彼の朝鮮訪問と助力に感謝したとき,彼の返事は,役に立ったということが分かったので,十分に報われたと感じているというものだったことだ。

私はラッド教授に対し,彼が日本人から金を受け取ったことがあるかどうかを,公に言明するようあえて要求する。彼の本を平易に解釈すれば.彼は受け取っていないが,私はあえて,彼がはっきりとイエスかノーか,この質問に答えるよう要求する。

サンフランシスコでスティーヴンズ氏を襲った悲惨な運命について言えば,これは私にとってまことに遺憾なことであり,私は,これについての私の見解をスプリングフイールド.リパブリカンではっきりと述べた。非難されるべきなのは,完全に朝鮮人の側だった。

私は昨年の11月に太平洋岸へ行ったばかりで,暴力に訴えないよう各地の朝鮮人に助言したものだ。多くの者が朝鮮へ帰って戦うべきかどうか私の助言を求めた。どの場合でも,私は彼らに,将来いっか国の役に立っためにここに残って勉学にいそしむように助言した。私は,スティーヴンズ氏のアメリカ行きの理由については何も知らないが,かの地ではすべて良好だという彼の意見は,あそこで日々

起きる事件によってこれまで何度も否定亘れている。

私は,朝鮮人が正義を護得するのを見たいという彼の願いが本物かどうか1度試したことがある。私の手元には,朝鮮の各地から寄せられた残酷な不正行為の訴えが何十とあった。

私はスティーヴンズ氏に,次のように伝えた。もし伊藤侯爵が,私がこれらの訴えを全く非公開に持ち込み,単に聴聞だけでも受けられるようなソウルの役所をどこか指示してくれれば,私は日本体制に反対する広報運動をすべてやめることにしよう,と。

この申し出は侮蔑的に拒否された。個々の朝鮮人に対する不当な仕打ちを認知させるための2年にわたるの戦いの間,外国人の介入なしで朝鮮人が聴聞だけでも受けることのできた事例を,私は1つも知らない。

紙幅に余裕があったなら,アメリカ人の血が憤激でたぎるような不正や残虐行為について語ることができたのだが。日本には,日本のために働く何人かの有力者がっいているが,事実を永久に隠すことは不可能だ。私は最近,カナダ長老派教会伝道理事会の幹事であるマッケイ博士から声明文を受け取った。

彼は最近,朝鮮中を巡り歩いたばかりだ。彼は旅立ちの際は,有力者であるとともに公認の親日家だった。その彼が,私に随意に利用するようにと,次の声明を送ってきたのだ。

「コンゴでのレオポルドの暴虐のようなひどい様子は,朝鮮には欠けているかもしれないが,両方の精神は一致する。これは全土にわたる略奪だが,償われる望みはない。私は,わが手中にあるすべての権限をもって,20世紀ではなく中世のにおいのする暴虐に反対する」

彼は,実際に行われたことを見たのであり,日本人が伝える現状を単に聞いたのではない。私は,私の発言の証拠をだれにも.どんな集団にも提示する用意がある。ラッド教授は,日本が朝鮮のアメリカ企業に均等の機会を与えていると言う。

私はアメリカ人の証人たちをここに呼ぶことができる。彼らは,日本が条約上の義務に直接違反して,製品を無関税で持ち込んでいることを,自分自身の具体的な知識に基づいて,宣誓の上で断言できるし,きっと断言すると私は信じている。

だれか,この正否を確かめようとする者はいないだろうか。日本を弁護する者が,あえて率直に具体的事実に立ち向かうことはないだろうか。

私は,だれであれ.誇りと公正を愛する心と人道主義への献身から,行動に駆り立てられるすべての人のために働いている。調査を要請,いや要求するのはわれわれの方なのだ。

                                                                                    ホーマー・B・ハルバート

 

 

 

 

 

 - 人物研究, 戦争報道, 現代史研究

Message

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

次のHTML タグと属性が使えます: <a href="" title=""> <abbr title=""> <acronym title=""> <b> <blockquote cite=""> <cite> <code> <del datetime=""> <em> <i> <q cite=""> <s> <strike> <strong>

  関連記事

no image
「目からウロコ<歴史張本人・坂西利八郎 (在中国25年)の日中歴史認識>講義」④100年前の中国動乱の内幕

     日中両国民の必読の歴史の張本人が語る 「 …

no image
日本リーダーパワー史(38) 『ニューヨーク・タイムズ』がみた明治のトップリーダー・伊藤博文の英語力、対外発信力とは

日本リーダーパワー史(38) 『ニューヨーク・タイムズ』がみた明治のトップリーダ …

no image
『中国紙『申報』、外紙からみた『日中韓150年戦争(51)「(日清戦争開戦1週間前)-ロシア紙、ドイツ紙の報道

   『中国紙『申報』など外紙からみた『日中韓150年戦争 …

no image
日本メルトダウン脱出法(575)●『特集:国境超える「イスラム国」の脅威 ●『スノーデン容疑者、ドイツでカルト的ヒーローに』

  日本メルトダウン脱出法(575) ●『特集:国境超える「イスラム国 …

no image
百歳学入門(190)『日本画家・小倉遊亀(105歳)-『「老いて輝く。60代までは修行、70代でデビュー、百歳』★『人間というのは、ほめられるとそれにしがみついて、それより上には出られないものですね』★『まだダメ、まだダメ。こう思い続けているので年をとらないんですよ』★『いいなと思ったときは物みな仏』

百歳学入門(190)   105歳 日本画家・小倉遊亀 (1895年3 …

no image
日本メルトダウン(946)『ランド研がリアルに予測、米中戦争はこうして起きる、発端は尖閣紛争?日本の動きが決着を左右する(古森義久)』●『“歴史に名を残す”ために尖閣を狙う習近平 「中華民族の偉大な復興」のための3つの課題とは』●『ナチスに酷似する中国、宥和では悲劇再現も フィリピンの知恵に学び毅然とした対応を』●『パキスタンも陥落、次々に潜水艦を輸出する中国 国家戦略に基づいて兵器を輸出、片や日本は?』

  日本メルトダウン(946) ランド研がリアルに予測、米中戦争はこうして起きる …

no image
日本リーダーパワー史(46)水野広徳による『秋山真之』への追悼文(下)

噫(ああ)、秋山海軍中将(下)    水野広徳著『中公公論』大正7年3月号掲載 …

no image
終戦70年・日本敗戦史(131) 日本を滅ぼしたキーワード「満蒙はわが国の生命線」関東軍の下剋上、 謀略によって再び満州事変を起こした

終戦70年・日本敗戦史(131) <世田谷市民大学2015> 戦後70年  7月 …

no image
速報(250)『中国最新ディープニュース』『中国ビジネス指南役・上海在住ジャーナリスト・松山徳之氏から聞く』

速報(250)『日本のメルトダウン』   『中国最新ディープニュース』 …

no image
速報(412)『
FT紙のミュア・ディッキー前東京支局長の日本サヨナラ講演(動画)』『竹中平蔵、アベノミクスを語る』

 速報(412)『日本のメルトダウン』    &n …