池田龍夫のマスコミ時評(70)●「野田首相の意表を衝いた{解散宣言}の波紋」●「集団的自衛権行使」容認の動きを警戒」
池田龍夫(ジャーナリスト)
確かにその側面はあったと思う。各紙の受け止め方も驚きながら、「したかな野田政治」を評価している方が多かった。
…安倍氏の外交姿勢を歓迎するが、国家主義的な傾向には懸念もある」と警告していた。また英ニューカッスル大学のラインハルト・ドリフテ名誉教授は{未知の第三勢力の人気は、民主党だけでなく、自民党への国民の不満の裏返しだ。安倍氏は教育改革や憲法改正に執着するが、国民が望んでいるのは経済立て直しだ}と指摘していたが、まさにその通りだ。
オバマ政権は事態を重視、FBI(米連邦捜査局)が背景を追及したところ、アフガニスタン駐留米軍司令官(海兵隊大将)のアレン氏にも不倫疑惑が発覚、パネッタ米国防長官は13日、苦渋の発表を行った。このため、アレン氏のNATO連合軍最高司令官への転出人事は凍結され、捜査の進展を注視することになった。
そもそも集団的自衛権は同盟国が攻撃されるか、同盟国でなくとも自国の安全保障上不可欠な国の求めに応じて共同軍事行動を取ることだ。例えばグアムやハワイが攻撃され、自衛隊が米軍を支援するなら集団的自衛権の行使と言えようが、米国が本国の自衛でもなく、国連安全保障理事会の決議もなしに行ったイラク攻撃やユーゴ爆撃に日本が参加するのは集団的自衛の行使とは言えない。また憲法9条と同趣旨の威嚇と武力行使の禁止は、国連憲章・対日平和条約・日米安保条約にも規定されており、憲法を変えてもどうにもならないと考える。
ましてや、石原氏の戦前回帰を思わせる「平和憲法廃棄」論など、とんでもない話。田中秀征氏は毎日新聞11月5日付夕刊で「現行憲法に廃棄なんて言葉は誤解を招く。憲法廃棄の法的手続きはないのだ。歴史的に憲法廃棄は、革命やクーデターしか起こっていない。そういう刺激的な物言いで、不安を抱く人はかなりいるだろう」と指摘していたが、石原暴言を許すことはできない。
関連記事
-
-
池田龍夫のマスコミ時評(47)●『秘密保全法案」を急ぐ〝時代状況〟を危惧』★『愛川欽也が「kinkin .tv」を開局』
池田龍夫のマスコミ時評(47) ●『秘密保全法案」を急ぐ〝時代状 …
-
-
『リーダーシップの日本近現代史』(195)記事再録/ 大宰相『吉田茂の思い出』を田中角栄が語る』★『吉田茂の再軍備拒否のリーダーシップ -「憲法九条があるかぎり軍隊は持たない」 「メシを食うことにも大変な日本が軍隊を持てるわけがない』
2016/02/1/日本2リーダーパワー史(662)記事再録 < …
-
-
『オンライン/今年は真珠湾攻撃から80年目。新聞と戦争を考える講座』★『小磯内閣のメディア政策と大本営の実態』★『新聞も兵器なり』との信念を堅持して、報道報国のために挺身したすべて新聞』★『戦う新聞人、新聞社は兵器工場へ』★『大本営発表(ウソと誇大発表の代名詞)以外は書けなくなった新聞の死んだ日』
『ガラパゴス国家・日本敗戦史』㉝総理大臣を入れない「大本営」、決断 …
-
-
「Z世代のための日本リーダーパワー史(1233)』★『三苫薫選手と岸田首相を比較する-プロとアマ、実力と人気稼業』★『憲政、議会政治の神様・尾崎行雄は「売家と唐様で描く三代目」を唱え、「三代目が日本をつぶす」と警告していた。今やその「日本沈没」の極限に』
日本リーダーパワー史(1233) 三苫選手と岸田首相を比較する-プロとアマ、実力 …
-
-
世界の最先端技術『見える化』『読めるよ』チャンネルー『ジェフ・ベゾスが語る「人工知能のとてつもない可能性」』●『世界のほぼ3人に1人がソーシャルメディアを利用 2020年には利用者数が29.5億人』●『音声命令によるeコマース機能 アマゾンが人工知能使ったアシスタントサービス強化』●『大前研一の特別講義「ドローンが生み出す新たな市場。進化する位置情報技術」』●『インスタに目撃写真が続々 ロボット警備員「K5」が可愛いと評判』
世界の最先端技術『見える化』『読めるよ』チャンネル ジェフ・ベゾスが語る「人工知 …
-
-
野口恒のインターネット江戸学『江戸から学ぶウェブ社会の活力②江戸は日本人が最も旅行した時代
日本再生への独創的視点<インターネット江戸学連続講義> 『江戸から …
-
-
『働き方改革』EXPO(幕張メッセ、9/16-18)の取材で発見した「スーパープレゼン」-「(株)スタジアムのWeb面接・録画面接システムの『インタビューメーカー』はすごいよ」
日本の最先端技術「見える化」チャンネル 『働き方改革』EXPO(幕張メッセ、9/ …
-
-
世界/ 日本メルトダウン(912)『投資家に朗報、遠のく英EU離脱とトランプ大統領』●『英国EU離脱でも中国でもない、ジョージ・ソロスが怯える「第3の危機」』●『日銀緩和すでに「ヘリマネ」化、財政危機は杞憂=エモット氏』●『日本:20年後世界経済のトップに返り咲く、人口構造の若返りで=中国メディア』
世界/ 日本メルトダウン(912) コラム:投資家に朗報、遠のく英EU離脱とトラ …
-
-
世界/日本リーダーパワー史(957)ー『狙われる東京五輪とサイバーセキュリティー』★『「五輪ハッキング計画―無知な大臣が率いる五輪を狙う中国」』
世界/日本リーダーパワー史(957) 『狙われる東京五輪とサイバーセキュリティー …
-
-
片野勧の衝撃レポート(77)★原発と国家【封印された核の真実】(1981~84)⑬■官房副長官として7人の首相に仕えた 石原信雄氏の証言(下)
片野勧の衝撃レポート(77) ★原発と国家―【封印された核の真実】⑬ (1981 …