知的巨人たちの百歳学(115)ブリヂストン創業者 ・石橋正二郎(87歳)の「楽しみを楽しむ」これがいちばんの健康法
知的巨人たちの百歳学(115)
石橋正二郎(87歳)の
①子供の時の弱かった体をいたわることで、今日の健康をかちえた。
②「 よい美術を集める」「庭を作る」「建築設計をやる」
この3つ「楽しみを楽しむ」これがいちばんの健康法
ブリヂストン創業者 ・石橋正二郎
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%9F%B3%E6%A9%8B%E6%AD%A3%E4%BA%8C%E9%83%8E
石橋正二郎と社会事業
http://www.ishibashi-foundation.or.jp/founder/
「弱かったために」
私はいささかの健康自慢で60代、70代になっても、みんなから若い若いといわれ、自分でもそのつもりになっています。しばしば人からも親子を取りちがえられることがあるほどで、いよいよ自信をつよめています。
「若い」という自信は、若くあることがもっとも大切なようです。よく何か特別な健康法でもと問われますが、それには何も変わったことはありません。
しかも、何も変わったことがないのが、またきわめて大切なことのようです。
私は幼少のころ胃腸がひじょうに弱く、小学生時代は病欠ばかりしていました。そんなことから、私は大変用心深くなり、暴飲暴食せず、酒は客相手の時だけブドウ酒を少量、煙草は一本もすうたこともありません。
日に一回ないし二回はパン、米はあってもなくてもよく、肉は好きですが、できるだけ野菜や海草類をとるようにしました。つまりは弱かった体をいたわることで、かえって私は今日の健康をかちえたのです。
楽しみを楽しむ
私には、大体三つの大きな楽しみがある。
- よい美術を集めること、
- 庭を作ること、
- 建築設計をやること。
どれもこれも、自分一人で楽しむのではなく、みんなと一緒に楽しむことを、楽しみに楽しむのである。
美術のコレクションは美術館を広く公開して、人にみてもらうものだし、庭作りはできるだけ美しく、大規模にして来園者によろこんでもらうのが最終日的となる。
建築に至っては工場、オフィス、住宅、会館、倉庫、宿舎、その他なんでもござれである。むろん細部にわたって自分でやれるわけもないが、公私の関係で、私は今までに何十万坪かの各種建築を設計いじりで楽しんできた。おそらく専門家でもこの坪数にはかなうまいと思っている。
私は何事にもコリ性で、一度それに取りかかると他の一切を忘れてひたむきになる。楽しさが二倍にも、三倍にもなると共に、気分の転換にもよろしく、ひいては「楽しみを楽しむ」これがいちばんの健康法にもなっている。
関連記事
-
-
知的巨人たちの百歳学(178)記事再録/『創造的長寿力の葛飾北斎(89歳)②』★「72歳で傑作『富嶽三十六景』の連作を発表、その巻末に 「私は6歳より物の形をうつす癖があり、70歳以前に描いたものは取るに足らない。73歳となった今やっと、禽獣虫魚(動物昆虫魚類)の骨格、草木を描けるようになった。90歳にして画の奥義を極め、100歳を超えると一点一格を生きた如く描ける神妙の域に達したい』と日々研鑽、努力を続けたのです』★『天才とは日々研鑽・努力の人なり』
葛飾北斎(89歳)「過去千年で最も偉大な功績の世界の100人」の1人 創造力こ …
-
-
★『鎌倉で名庭園発見!』-鎌倉で『桂離宮!』を体験できる「一条恵観山荘」★『古都鎌倉とは対極の370年前の一条恵観山荘庭園(国指定重要文化財)ー京都のみやび(雅)を伝える庭園』
鎌倉で『桂離宮』を体験する「一条恵観山荘」 ーその『優美な姿に感動す」 11月1 …
-
-
『Z世代への百歳学入門』ー「最後の元老・西園寺公望(92歳)-フランス留学10年の歴代宰相では最高のコスモポリタン、晩年長寿の達人の健康十訓」★『 まあ生きてはいるがね、涙が出る、はなが出る、いくじがなくなって、 これも自然でしかだがない』
2013/08/16 百歳学入 …
-
-
★『オンライン動画/<鎌倉カヤック釣りバカ日記( 2013/01/31)ーついにやったぜ、巨大ホウボウ50㎝をゲットー海上座禅の無念夢想で1時間。
2013/01/31   …
-
-
『リーダーシップの世界日本近現代史』(292 )★『鈴木大拙は1945年『日本亡国の3つの『日本病』を上げた。そして、約70年後、大拙師のいう『日本病』を克服できなかったために、 3/11原発事故を引き起こし、日本は再び沈没中である。
2012/06/19 日本リーダー …
-
-
日本メルトダウン脱出法(813)「相場大荒れでまたも大損失!? 公的年金の「運用責任」は誰にあるか」●「2016年のテクノロジートレンドを展望する―人間とモノ、仮想とリアルのボーダレス化が加速する」●「個人の孤独感を助長する、ソーシャルメディアが持つ「矛盾」」
日本メルトダウン脱出法(813) 相場大荒れでまたも大損失!?公的年金の「運 …
-
-
『リーダーシップの日本近現代史』(180)記事再録/★「生保の父」第一生命創業者・矢野恒太(84歳)ー「年を忘れることは年をとらない一番の法である」★『「事業から退いたあとは「国民統計」の作成に熱中して老衰を忘れ去っている」』
2015/09/14 知的巨人たちの百歳学(1 …
-
-
知的巨人たちの百歳学(173)記事再録/リサイクルの巨人・浅野総一郎(82歳、浅野財閥創設者)の猛烈経営『運は飛び込んでつかめ』
2010/11/27   …
-
-
「Z世代のための約120年前に生成AI(人工頭脳)などはるかに超えた『世界の知の極限値』『博覧強記』『奇想天外』『抱腹絶倒』の南方熊楠先生の書斎訪問記(酒井潔著)はめちゃ面白いよ①』南方熊楠の方法論を学ぼう』
2015/04/30/ 「最高に面白い人物史①記事再録 …
