『Z世代のための宰相論』★『中曽根康弘元首相は2018年5月で百歳を迎え、歴代宰相では最長寿となる』★『中曽根流の百歳健康長寿10ヵ条とは』★『未来は考えないね。今を充実させていく。未来は神様が与えてくれる』★『いつまで生きることが、人生だとは思っていない。「人生、みんな途中下車するけど、 俺は途中下車しない』★『(長寿の秘訣に対して)キミ、それは使命感だよ』
2016/11/02 『百歳学入門』(165)記事再録編集
中曽根康弘元首相は来年(2018年5月)で100歳を迎え、歴代宰相の中では最長寿となる。
中曽根氏は田中角栄と同期の政治家であり、中曽根流の『首相公選論」「憲法改正」などを一貫して唱える政治哲学を実践し、小派閥で独力で苦心惨憺の末、首相の座を射止めた。
首相在任中に『行政改革』を断行し『土光臨調』を成功させ、「風見鶏」とマスコミにさんざん叩かれながらレーガン大統領との日米同盟を不動のものにした有言実行、知合一致のその政治姿勢は、戦後政治の中でも、傑出したリーダーシップのある政治家である。
その信念の実践が百寿・政治家になった所以であろう。
田中茂著「『100歳へ!』中曽根康弘の長寿の秘訣」(光文社 2014年)は、その中曽根氏の長年の秘書をつとめた
田中氏が『長寿の秘訣』に迫っており、超高齢化社会を迎えた日本で、
高齢者は老年をどう生きるか―大変参考になる健康法、精神力が満載なので、紹介する、
中曽根康弘(1918年(大正7年)5月27日 – )
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%AD%E6%9B%BD%E6%A0%B9%E5%BA%B7%E5%BC%98
<田中茂著「『100歳へ!』中曽根康弘の長寿の秘訣」光文社 2014年)から引用、転載させていただきました>
第1条「(歳を取ることで見える世界が変わってきたか)との問いにーー、それは視野も広がるし、人間や世界に対する見方が深まってくる。しかし、具体的に変わったな、と感じるようなことはないね。」
第2条 「(長寿の秘訣は?)ーー人間の生に対する忠実性。また、運命に対する従順性。つまり、運命に反抗しないこと。そこに心の安定を持続する。それが長生きのもとだよ)
第3条「(長寿の秘訣は?)―――座禅をやったり、自分で生きる意味というものを昔は考えたりした。結論は運命に従順だと、人生に忠実だと。あるいは人生というか、天命に忠実であることだ」
第4条 「(長寿の秘訣に対して)キミ、それは使命感だよ。」「使命感とは豊かで、世界に発信できる強い日本を創ること、その状態を国民が享受できること、そのために勉強すること」
第5条 「長生きの秘訣は」―精神の安定とストレスを持たないこと。歳を取ると過去に
対する思いか、これから生きるわずかな時間に対する思いとかね、そういう感慨にふける朝とか、夕べとか、そういう時間帯があるね。
第6条 『未来は考えないね。今を充実させていくことで精いっぱいだ。未来は神様が与えてくれるものだ』
第7条 「昔は、人生は60年と言ったからねえ。問題は歳を取る長さよりも、何をやってあの世に行くかということだ。何をやるかということを考えて、そのほかのことはあまり考えないようにしている。それは無駄だと思っている」
第8条 「いつまで生きるということが、人生だとは思っていない。「人生、みんな途中下車するけど、俺は途中下車しない」と色紙に書いてから私に見せ、ニヤリと笑った。
第9条「(大隈重信は人生125歳と言いましたが、人間はいくつぐらいまで生
きられると思いますか?)「そういうことは、意味がないと思っている。今を生きることが人生だと思っているから。いつまで生きるということが、人生だとは思っていない。だからそんなことは考えない」
第10条『今を生きるとは、今何をなすべきか、という意味でもある。それが、充実した人生を送ることにつながる。高齢化社会をどのように生きるか、その答えがまさにここにある』
関連記事
-
『リーダーシップの日本近現代史』(131)/記事再録★『陸軍軍人で最高の『良心の将軍』今村均(陸軍大将)の 『大東亜戦争敗戦の大原因』を反省する①パリ講和会議で、日本は有色人種への 「人種差別撤廃提案」を主張、米、英、仏3国の反対で 拒否され、日本人移民の排斥につながる。
2016/05/26日本リーダーパワー史(711)記事再録 Wik …
-
『オンライン/日本興亡学講座』( 2009/06/06 の記事再録)★ 『西武王国と武田家(武田軍団)の滅亡』(創業は易く、守成は難し、2代目、3代目が潰していく)★『「売り家と唐様で書く三代目」(初代が苦心して財産を残しても、3代目にもなると没落してついに家を売りに出すようになる)』
2009/06/06 前坂 俊 …
-
日本リーダーパワー史(49)名将・川上操六のモルトケ戦略の応用とは・・ロジスティックの重視⑤
日本リーダーパワー史(49)名将・川上操六のモルトケ戦略の応用⑤ <クイズ『坂の …
-
『オンライン/新型コロナパンデミックの研究』ー「2020年4月,米欧から遅れること1ヵ月.日本は「平時から非常時へ」,「知られざる敵との第3次世界大戦に参戦した。第2次世界大戦(太平洋戦争)の愚かな戦争ではなく、「ITデジタルスマート戦争」にする必要がある』
コロナパニックと緊急事態法発令へ 前坂俊之(ジャー …
-
日本リーダーパワー史(826)『明治裏面史』 ★『「日清、日露戦争に勝利」した明治人のリーダーパワー、 リスク管理 、 インテリジェンス㊵』★『ナポレオンも負けた強国ロシアに勝った日本とはいったい何者か、と世界各国の人種が集まるパリで最高にモテた日本人』★『レストランで「あの強い日本人か」「記念にワイフにキスしください」と金髪の美女を客席まで連れてきて、キスを求めたかと思うと、そのうち店内の全女性が総立ちで、次々にキスの総攻撃にあい、最後には胴上げされて、「ビーブ・ル・ジャポン」(日本バンザイ)の大合唱となった』これ本当の話ですよ。
日本リーダーパワー史(826)『明治裏面史』 ★ 『「日清、日露 …
-
日本メルトダウン脱出法(797)「インターネット」こそがナショナリズムと宗教対立をもたらしたのか」●「ドルが基軸通貨でなくなる未来へのシナリオ」●「昆虫を害虫としか見ない日本は「宝の持ち腐れ」 欧州で勢いづく昆虫食、本当は「昆虫先進国」の日本では?」
日本メルトダウン脱出法(797) 「インターネット」こそがナショナリズムと …
-
日本の最先端技術『見える化』チャンネルー『日本の情報関連技術の遅れは「企業の閉鎖性」が原因だ』」( 野口悠紀雄)●『日本の製造業はIoT時代にどうやって勝ち残っていくべきか』●『 アマゾン攻勢!「YouTubeに宣戦布告」の勝算―「ビデオダイレクト」が目指しているもの』●『iPhone7拍子抜けで見えた、アップル依存大国・日本に迫る脅威』
日本の最先端技術『見える化』チャンネルー 日本の情報関連技術の遅れ …
-
『オンライン講座/総理大臣と日銀総裁の決断突破力の比較研究』★『<男子の本懐>と叫んだ浜口雄幸首相は「財政再建、デフレ政策を推進して命が助かった者はいない。自分は死を覚悟してやるので、一緒に死んでくれないか」と井上準之助蔵相を説得した』
2019/10/23 『リーダーシップの日本近 …
-
知的巨人たちの百歳学(126)カルピス王・三島海雲(96)の「天行健」(てんこうけん)>①に散歩、②に日光浴③に食養生④に早朝散歩を毎日実行する
知的巨人たちの百歳学(126) <カルピス王・三島海雲(96)の …
-
『オンライン講座/日本興亡史の研究 ㉑』★『日本の政治家で最も少ないグローバルな戦略をもった経済政治家の先駆者(三井物産中興の祖・同上海支店長)―山本条太郎①』『三井物産上海支店長時代でロシア情報を収集し、日本海海戦でバルチック艦隊を偵察・発見させた。その後、政治家となった山本条太郎の活躍がなければ日本海海戦の勝利はなかった』
2011/12/14 日本リーダーパワー史(223)記事再録 前坂俊之(ジャー …