前坂俊之オフィシャルウェブサイト

地球の中の日本、世界史の中の日本人を考える

*

記事再録/知的巨人たちの百歳学(119) 江崎グリコ創業者・江崎利一(97歳) 「健康第一の法」「噛めば噛むほど、うまくなる」 『健康法に奇策はない』

      2019/06/16

知的巨人たちの百歳学(119)

 江崎グリコ創業者・江崎利一(97歳)

「健康第一の法」「噛めば噛むほど、うまくなる」

『健康法に奇策はない』

  江崎グリコ創業者・江崎利一

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%B1%9F%E5%B4%8E%E5%88%A9%E4%B8%80

「健康第一の法」

健康はこれを失ってから、その価値を発見するといわれている。健康なときには、かえって健康の有難さはよくわからない。健康とはもともと、病気をしないということだけではない。身心共にもっともよい状態にあるのでなければならぬ。

健康な人は必ず明るい人生観を持ち、事実を事実として常に正しく見る。そして自己をも、他をもあざむかない。困難にあってもいたずらに心痛せず、静かに解決打開の方法を講ずる。

失敗してもくじけず、その中に貴い教えを発見し、それを再起の踏台にして立ち上がる。あるいは、他人の批判を受けても、確固たる自信を失うことがない。

健康は人生最大の資産であり、資本である。病気は時としてさけられないが、たとえ虫歯一本でも、早期発見、早期治療が何よりも肝要である。

しかも私の第一とする健康法は、毎日の仕事に励み、仕事に興味を持ち、心身をこれにうちこむことである。

「噛めば噛むほど、うまくなる」

白米食は口に入れた食べ初めはうまいが、長く噛んでいると、噛めば噛むほどまずくなる。玄米は、これに反して、噛めば噛むほど味が出てきて、栄養的にも格段のちがいがある。

むろん、よく噛むこと自体に健康上の大きな利点もあるのだが、私はよく噛まねばならぬもの、また噛めば噛むほど味が出てくるような食物をえらぶことが、健康上により一層大きな意義をもつように考える。

そこで、私はつねに美味を求めず栄養を求め、単純を避けて混食につとめることをもって一種の健康法としてきた。栄養本位の調理ではその材料にいろいろなものを混ぜる。とくに新鮮な野菜はこれを重視し、毎日かならず五種以上を用いるように心がけている。

これはけっして贅沢ではない。例えば大根なら普通に切ってすてる青葉を一種にかぞえて料理させる。ほかのものも同様で、いきおいコワイものザツなものをよく噛んで食べることになる。これがまたおいしく、まことによろしいのだ。

 

 - 人物研究, 健康長寿, 現代史研究

Message

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

  関連記事

no image
 日本リーダーパワー史(247)何よりダメな民主党のリーダーパワー(指導力)☆『総理大臣は攻撃命令{問題解決力}を発する人

 日本リーダーパワー史(247)   <何よりダメな民主党のリー …

『Z世代のための<憲政の神様・尾崎咢堂の語る「対中国・韓国論①」の講義⑧『中国は無力、無秩序であるにも拘らず、中国人は尊大に構えている誤りと、日本人の過度な中国心酔の誤りとを同時に正すには両国は一度戦って見るより外にないと考えた。』

2013/04/02   <日中韓160年三国志―尖閣問題ル …

no image
百歳学入門(71)「センテナリアン・生涯現役・地産地消・鎌倉仙人の『朝飯は本日もまた玄米おじやなり」

百歳学入門(71) 「センテナリアン(百歳人)・生涯現役・地産地消・ ブログ、ビ …

日本リーダーパワー史(632)日本国難史の『戦略思考の欠落』(25) 『川上操六参謀次長と日清貿易研究所設立の荒尾精③ 日清戦争勝利の秘密―清国兵出兵の第一報をもたらした鐘崎三郎の活躍

日本リーダーパワー史(632) 日本国難史にみる『戦略思考の欠落』(25)   …

no image
知的巨人たちの百歳学(111)-明治の大学者/物集高見、高量(106歳)の大百科事典『群書索引』『広文庫』の奇跡の長寿物語➂→「(人間に必要なのは)健康とおかねと学問・修養の三つでしょうね。若い時は学問が一番、次がおかね。健康のことなんかあまり考えないの。中年になると一番はなんといってもおかね。二番が健康、学問なんかどうでもいいとなる。そして年取ると・・・」

物集は膨大な日記を書いている。 それは「百歳は折り返し点」の自伝の「年表の総まく …

『Z世代への歴史の復讐問題②』★『憲政の神様・尾崎咢堂の語る<日本史上最高の英雄・西郷隆盛を理解する方法論>の講義』★『『西郷隆盛はどこが偉かったのかーダーシップは力より徳にある>』

2010/08/09  日本リーダーパワー史(84)記事再録 …

『オンライン講座/日本興亡史の研究➅』★『国家予算、軍事力とも約10倍のロシアに日露戦争開戦に踏み切った児玉源太郎の国難突破決断力②』★『ロシアと戦ってきっと勝つとは断言できないが、勝つ方法はある』★国破れて何の山河じゃ。ロシアの無法に譲歩すると国民は必ず萎縮し、中国、インドと同じ運命に苦しみ、アジアは白人の靴で蹂躙され、植民地からの脱却は何百年も先となるぞ』

    2017/05/27日本リーダーパワー史( …

『Z世代への昭和史・国難突破力講座⑦』★『最後まで日本の戦争を回避する努力をしたのは吉田茂ただ一人。日本の政治家に勇気のある人は一人もいなかった』★『首相なんて大体バカな奴がやるもんですよ。首相に就任するや否や、新聞雑誌なんかの悪口が始まって、何かといえば、悪口ばかりですからね』

2011/09/25 /日本リーダーパワー史(194)国難を突破した吉田茂の宰相 …

no image
日本風狂人伝① 1人3役のモンスター作家・長谷川海太郎

日本風狂人伝                              08,1 …

no image
日本メルトダウン脱出法(822)「米投資家ソロス氏「中国のハードランディングは不可避」」●「中国の「海に浮かぶ原子力発電所」 来年には建造開始」●「「アジアの優良上場企業50社」 日本は1社、韓国4社、中国25社」

  日本メルトダウン脱出法(822) 米投資家ソロス氏「中国のハードランディング …