人気記事再録/日本天才奇人伝①「国会開設、議会主義の理論を紹介した日本最初の民主主義者・中江兆民ハチャメチャ人生とジョーク①
日本天才奇人伝①
前坂 俊之(ジャーナリスト)
「東洋のルソー」自由民権運動の元祖はヌーディスト、セクハラ男
中江兆民は1847年生まれなので、明治維新の時で21歳。幕末維新の頃はフランス語の勉強。1865年に土佐藩から長崎に派遣されて平井義十郎からフランス語を学んだ。18
67年には江戸に行き、江戸のフランス学の大御所、村上英俊の達理堂に入門したものの、遊郭遊びで破門され、横浜のカトリック神父にフランス語を教わる。このころ、フランス公使の通訳となって関西を旅行。1871年に政府が欧米に派遣した岩倉使節団に加わりました。期間は2年5ヶ月でしたが、アメリカ周りのためフランスまで時間がかかり、リヨンで7ヶ月、パリで1年間、フランスで過ごした。リヨンではフランス語を学ぶために小学校に入ったが、児童が騒がしいで勉強できず、
67年には江戸に行き、江戸のフランス学の大御所、村上英俊の達理堂に入門したものの、遊郭遊びで破門され、横浜のカトリック神父にフランス語を教わる。このころ、フランス公使の通訳となって関西を旅行。1871年に政府が欧米に派遣した岩倉使節団に加わりました。期間は2年5ヶ月でしたが、アメリカ周りのためフランスまで時間がかかり、リヨンで7ヶ月、パリで1年間、フランスで過ごした。リヨンではフランス語を学ぶために小学校に入ったが、児童が騒がしいで勉強できず、
家庭教師に切り替えてフランス語とその政治、思想を勉強した。
ルソーの『民約論』を翻訳し、フランス、西欧思想を日本にもたらしたため「東洋のルソー」といわれ、自由民権運動の代表的思想家となった。中江兆民は「明治三奇人」の筆頭で酒にまつわる奇行が特に多く、岩崎徂堂著『中江兆民奇行談』(明治34年)という抱腹絶倒本まであるほどだ。
その中から、兆民のキンタマ話しを1つ。
明治の大天才は酔ってはハチャメチャの乱痴気騒ぎの無礼講
兆民は酔うと、ハダカになるクセがあった。兆民が役人だった頃、華族令嬢と結婚することになり、花嫁が輿入れした。
ところが、兆民はすっかり酔っていた。
兆民はフンドシをとって真っ裸になり、キンタマを手で大きく広げて、「今は冬なのに、オレは一文なしで、花嫁にやるものがない。
ただ一つ、ここにキンタマ火鉢があるから、これをやろう」と差し出した。花嫁が真っ赤になり、目をシロクロさせていると、友人の一人が、
「火の気のない火鉢では仕方あるまい。これを置いて花嫁にゴチソウしろ」と真っ赤に焼けた炭火をキンタマの上にのせたからたまらない。
「火の気のない火鉢では仕方あるまい。これを置いて花嫁にゴチソウしろ」と真っ赤に焼けた炭火をキンタマの上にのせたからたまらない。
「アチッ」と兆民が飛び上がって逃げ出し、縁談はこわれてしまった。
読むほうが赤面する内容だが、当時の男どもは酔うとハダカ踊りをしたり、アソコの長さを芸者に測らせたりするセクハラ遊びが流行っていた。
しかも兆民は長酒のタイプで、芸者もそのうち飽きて、少し離れたところで三、四人が火鉢を囲んでしゃべっていると、後ろから近づいた兆民は、いきなり火鉢の中に小便をジヤジャー。灰神楽が舞い上がり、芸者融「キャー、キャー」と悲鳴を上げて逃げ回わるのを尻目に、兆民は役者よろしく、見得を切ってふざけた。
これが、以下の岩崎徂堂著『中江兆民奇行談』(明治34年)の原文では「兆民と花嫁」と題して、
次のようになっている。(文章の一部は現代文にあらためた)
兆民が文部省に勤めていたときのことだが、親友のせわで、ある華族の令嬢を嫁にもらうことになった。
その令嬢というのは妙齢16歳の春を迎え、小野小町をおもわせる細腰の美人で経済家政の道から裁縫遊芸にいたるまで
、何も知らないものはないとった才媛でもあった。
、何も知らないものはないとった才媛でもあった。
だから、どんな男性でも、この令嬢が美顔をみると、天にとびあがるほど喜んで、久米の仙人もまた転がり落ちんばかりであった。
ところがこの令嬢をもらうというご本人の兆民先生、大喜びであろうと思いのほか、一向にありがたがるようすもなく、地蔵の顔を蚊がさしたほども感じない。そのわけというは、兆民先生には大志があり早婚は出世の妨であると悟っていたからだ。
しかし、友人がせっかくの素晴らしい縁談なのであるから、その好意を無にするも気の毒と、華燭の盛典をあげようとした。
そこ友人連は兆民の平常の奇行を心配して、結婚式でその奇行をやらかした日には大変と、「どうかおとしくすましてくれよ」と頼んだ。
兆民先生はただ「ハイハイ」とそのとおり承知をしたので、いよいよ当日友人といっしょにある料亭で花嫁の来るのを待つことになった。
そのうち酒がでる、サカナが運ばれると、たちまちその本性を現わして、端唄、どどいつ、甚句もやれば詩吟もはじまるという騒ぎになった。ところへ女中が取り次いで、ただいまお嫁さんがおいでになった、と告げる。
すると一同、いや、待ってましたし、篤介(兆民の本名)、お楽しみ、なぞと酔いに乗じて君をはやしたてる。
兆民は、ムッとしたが、もって生まれた不挽豪放、千鳥の足をよろめかせ自身たって「花婿様がお出迎えしょう」と玄関へやってきて、令嬢をひっはって座敷に着かせ、杯をとりかわして平気にすましている。
こちらは令嬢、両の頬をまっ赤にして恥ずかしがっている。すると篤介、しゃがんだかと思うとおのれがふんどしを引きはずし、股間に垂れ下がっているところのきんたまの、その大きさというたら巾着(きんちゃく、ぬのぶころ)のようで色まっ黒になって漆みたようなやつを両手でもって引き延ばし、一同を眼鏡ごしににらんで、ちょぅど今は冬であるのに、おれは一文なしで何も花嫁にやるものがない。
ただここに一つのキンタマ火鉢があるから、これをやろう。と令嬢はそれを見て顔をそむけ知らないふうをしておる。
すると友人の一人が、君のもてなしは結構だが火の気のない火鉢ではしかたがないから、これをおいて大いに令嬢に馳走しろ、とすぐそばにあった火鉢の真紅になってる火を挟んで篤介にたわむれると、先生、「よしきた、この上にのせろ、」とますますキンタマを引っぱる。
すると友人の一人が、君のもてなしは結構だが火の気のない火鉢ではしかたがないから、これをおいて大いに令嬢に馳走しろ、とすぐそばにあった火鉢の真紅になってる火を挟んで篤介にたわむれると、先生、「よしきた、この上にのせろ、」とますますキンタマを引っぱる。
友だちもまた酔ってるものであるから、ゲンコツほどの大きい火をキンタマの上へ置くと、篤介、あつい、ととびあがって一同を残してどこかへ逃げていってしまった。
驚たのは令嬢で、そうそう裾をけって帰ってしまう。その翌日になると使いが兆民邸へ来て、ご縁談の儀はお断わり申す、と言っていった。先生しめたと手を打って哄笑一番、おれのはかりごとは大当りであるわい。
(つづく)
関連記事
-
-
『人物・歴史の謎よもやま話』(1)-「2・26事件のクーデターで1度は殺された鈴木貫太郎が終戦内閣首相で復活、日本を土壇場で救った昭和の奇跡」★『夫人の一喝!でとどめを刺さなかった安藤輝三大尉』
「2・26事件のテロで1度死んだ鈴木貫太郎が終戦内閣首相 で日本を土壇場で救った …
-
-
『Z世代のための昭和政治史講座・吉田茂の長寿逆転突破力の研究』★『吉田茂が戦争反対で憲兵隊に逮捕されたが、そういう政治家でないと本当の政治家ではない。佐藤栄作、池田勇人は吉田学校の優等生だが、彼らは政治上の主義主張で戦って、迫害を受けて投獄されて屈服しなかった本物の政治家じゃない』(羽仁五郎)』★『いまや自民党の2世、3世の政治屋家業が約30%、封建時代、江戸時代に逆戻!?』
『リーダーシップの日本近現代史』(339)-<国難を突破した吉田茂の宰相力、リー …
-
-
『日本戦争外交史の研究』/『世界史の中の日露戦争』㉖「開戦2ゕ月前の「英タイムズ」の報道』ー『極東情勢が改善されていないことは憂慮に耐えない』●『ロシアは中国に対し.いまだにあらゆる手段を用いて,ロシアの満州占領に関し協定を結ぶように仕向けようとしている。』★『日本が満州でロシアに自由裁量権を認めれば,ロシアは朝鮮で日本に自由裁量権を認めるだろうとの印象を抱いている。』
『日本戦争外交史の研究』/『世界史の中の日露戦争』㉖ 1903(明治36)年 …
-
-
速報(304)『前田康博氏の世界一の授業「20世紀のロシア・中国・朝鮮・日本・米国の百年戦争の行方とは」(30分)ほか
速報(304)『日本のメルトダウン』 ★4『世界一の授業だよ!「2 …
-
-
明治150年「戦略思想不在の歴史⑾」ー 『ペリー黒船来航情報に対応できず、徳川幕府崩壊へ』★『「オランダからの来航予告にまともに対応せず、 猜疑心と怯惰のために,あたら時間を無駄 にすごした」(勝海舟)』
(ペリー黒船来航情報に対応できず、徳川幕府崩壊へ 「オランダからの来航予告にま …
-
-
◎『動画ハイライト!地球温暖化で海は今や死滅寸前,5年前の鎌倉海がなつかしいよ』★鎌倉カヤック釣りバカ日記(2/7)「海上天然生活」イージーゴーイング(easygoing)じゃ、
2015/02/08 鎌倉カヤック釣りバカ日記 …
-
-
日本メルトダウン脱出法(829)「米中関係:超大国の彫像(英エコノミスト誌)」●「朝日新聞、とうとう給与削減? 高すぎる人件費に経営は大丈夫か」●「日銀マイナス金利 効果はあるが“短期的な劇薬”」●「【アメリカから見たTPP(9)最終回】TPPは平和をもたらすか?」
日本メルトダウン脱出法(829) 「米中関係:超大国の彫像(英エ …
-
-
日本の最先端技術『見える化』チャンネル(3/19)-『IT技術者必見の「電子回路基板の品質評価』の方法』★『医用電気機器の安全規格の評価ポイント』★『OKIエンジニアングの良くわかるプレゼン』
日本の最先端技術『見える化』チャンネル(3/19)- 「ジャパンライフサイエンス …
-
-
人気記事再録/世界が尊敬した日本人(54)地球温暖化、地球環境破壊と戦った世界の先駆者/田中正造―『ただ今日は、明治政府が安閑として、太平楽を唱えて、日本はいつまでも太平無事でいるような心持をしている。これが心得がちがうということだ』」
2016/01/25世界が尊敬した日本人(54) 月刊 …
-
-
★『世界を襲う地球温暖化による異常気象』-『“ヒートドーム”に閉じ込められた北半球、史上最高気温続出』★『世界人口は2055年には100億人を突破。燃え上がる地球で人類は絶滅種族に向かう』
『青い地球は誰のもの、 青い地球は子どものもの、 青い地球はみんなのもの、 人類 …
