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『中国紙『申報』からみた『日中韓150年戦争史』⑬『朝鮮独立党が起こした甲申政変について』英『タイムズ』

      2015/01/01

 
 
『中国紙『申報』からみた『日中韓150年戦争史
日中韓のパーセプションギャップの研究』⑬
 

日中150年戦争のルーツは中国が冊封体制によって属国としていた
『琉球王朝』(日中両方に朝貢していた)を明治維新
後に一方的に「琉球処分」して、日本が沖縄県に編入したことが
対立の発火点なのである。

これが「壬午事変」(明治15年)「甲申事変」(明治17年)とエスカレートして、
「日清戦争」(明治27年)へと爆発する。

 
 
 
1884(明治17)年1217日、英国紙『タイムズ』
 
 
『朝鮮独立党<(金玉均ら)=日本派>が起こした
甲申政変についての論評』
 
 
 
 
朝鮮で起きた反乱(甲申事変)は,
 
<壬午事変>
 
 
東南アジアの人々の一般感情の重要性を世界に知らしめた。トンキンならびに中国海域におけるフランスの行動は,広く東洋人の心に興奮を巻き起こした。中国は広くてまとまりのない性格であり,数多い属国に戦慄を与えない限り動揺しない国だ。
 
ビルマやシャムが期待あるいは懸念の態度をとっていることは知られているし,日本は宿敵の難局から生じ得る利益について思いめぐらしている。
ロシアは.失った先取特権を奪い返す動きに速合しようとしているようだ。利害得失のあるアジアの国はすべて,不安を意識していた。朝鮮が各国に広がる動揺のさなかで平静を保つということは,とうていありそうもないことだった。
 
したがって朝鮮の近隣諸国にとって最も驚くべきことは,朝鮮に2年以上暴動が起きなかったことだろう。1882年夏,王妃と数人の貴族が虐殺されて以来,朝鮮の国民の中に不安の兆候はなかったようだ。反乱が起きたとき,国王は西洋諸国との通商開始を祝い.宴会を開いてイギリス代表をもてなしている最中だった。
 
中国と日本は,宗主権をめぐり対立する主張について合意に達しており.両国の軍隊は,双方とも国王支持をはっきりと打ち出していた。まるで芝居の場面転換のように,一瞬にして状況は変わった。
死後どういう名前で呼ばれることになるにしろ,朝鮮の国王陛下は山中に逃亡し.皇太子や新しい王妃.大臣,将軍は暗殺者によって斬殺された。朝鮮国王の臣民は法律も規律もかなぐり捨てており.中国と日本の兵士たちは.王の領土の上で彼らの国民的敵意の決着をつけるため戦っているということだ。
 
 
 朝鮮は中国人の世界に属している。したがって中国の不安や混乱が,朝鮮半島で現在起きている騒動に対して責任があるとも考えられる。だがこのような混乱は.朝鮮特有の別の原因によって,いつかは必ず起きただろう。
 
未開種族にアルコールという誘惑物を持ち込むことは.永久的かつ致命的な破壊行為だが.西洋諸国が新しい市場を求めて鎖国状態の東洋に侵入することも,一時的ではあるにせよ破壊行為であることに変わりはない。
 
西洋の通商や習慣は,その国の社会の古いきずなを容赦なく崩していく溶剤なのだ。朝鮮はそのような目に遭い,その結果,国王と廷臣が被害を被った。最近アメリカの中国方面艦隊の提督が,朝鮮との通商条約交渉について.中国政府の同意と助力を得た。中国の方では,他の西洋諸国が同様の条約を自由に結ぶことを了解していた。西洋諸国-イギリスもその中のlつだが-は,アメリカによって開かれた通商開始の機会を逃さなかった。
 
朝鮮は外国貿易のために数港を開港し.すでに有利な特権が享受されつっあった。朝鮮のような国では,君主や大臣が新制度によって利益を得るのは避けられないことで.国王や側近たちは,どうやら新制度を心から歓迎していたようだ。容易に察しがつくことだが,貴族の多くはもっと保守的で広範な民衆の偏見に支持されていると思われる。
 
朝鮮は長い間,外国貿易に対し門戸を閉ざしていたし,人々は孤立主義の伝統に執着している。すでに鎮圧されはしたが,君主の是認した変革に反対し,はかにも暴動が起きたことが想起されよう。新たに起きた激しい暴動にとりわけ変わったものが見られるわけではない。朝鮮人は国王に対して並々ならぬ尊敬心を抱いてきた。
 
君主は絶対だった。その存在はきわめて神秘的で,生存中.君主を名前で呼ぶことは認められていない。朝鮮人は妻は1人だけだが.妾はたくさん持っている。
 
そして王妃は配偶者の尊厳性を一部有している。王位は世襲され,長子が皇太子となる。3人の大臣と6人の補佐役が王国を支配し,最高権力を行使する。今や.これら無限の尊敬と服従の対象だった人々はすべて,まるでここがハイチでもあるかのように敬意も払われず,殺されたり矢面に追い込まれたようだ。
 
きわめて人工的な政治的.社会的階層制は,その構造にほんのわずかな亀裂が生じたとたん崩壊し始める。
 
天皇の帝国において新旧交代がさほどひどい混乱もなくなしとげられたことは,日本人の国民性の誉れとなるものだ。朝鮮人の社会的.政治的素質は,日本人とは比べものにならず,彼らは国王に対する卑屈な崇敬から,激しい侮蔑と嫌悪へとあっというまに態度を変えたのだ。
 
不可解ではないものの依然はっきりしない朝鮮の内戦には,日本と中国も関与している。どちらも朝鮮半島をめぐる封建的な宗主権をわがものとして主張している。中国は朝鮮を地理上,そして慣例上.帝国の一部とみなしている。日本は数世紀前,朝鮮を従属国とした。中国にとり好都合なのは,朝鮮国民が中回の主張に好意を持っていることだ。朝鮮は北京に敬意を表せることを常に喜んできたのだ。
 
そして日本は宗主権が拒否されるたびに武力行使に出ようとしてきた。数年前,両回の主張が対立したとき,武力衝突という苦難の道を歩まなくてすんだのは,ひとえにアメリカの仲裁によるものだった。
 
だが,中国自身が西洋諸国を朝鮮に招き入れ.また差し迫った窮状に日本との戦争を加えるつもりはないことを明らかにしているにもかかわらず,中国人が日本の侵略的態度や西洋諸国との通商の両方を阻止するために.朝鮮の反動勢力を扇動したのではないかという疑いは否定できない。たとえ朝鮮にいる中国と日本の護衛兵が衝突したとしても,北京からの教唆で行われたとはとうてい思われない。
 
 
日本が朝群当局を保護下に受け入れているのに.中回政府が朝鮮当局に対する反逆罪の従犯人というおぞましい役割を果たす可能性はほとんどない。
だからといって,朝鮮人の中の親中国派あるいは中国人の下級役人さえもが,古くからの孤立主義に対する侵入を宮廷が支持したことを嫌った民衆の示威運動を大目に見なかったということにはならない。
 
 
 中国が内戦の勃発にどういう役割を果たしたにしろ.日本が騒動の拡大を防ごうとすることにじゃま立てはしなかったようだ。
 
日本は朝鮮を混乱状態から救うこと,そして欧米に対し,たまたま日本が導入したものではなかったが.外国貿易を喜んで認めていることを示すことに.主として関心があった。天皇は自らの陸海軍を使う機会に困惑するというより,むしろ喜んでいる。天皇は追放された王族を復位させる能力があることを示す機会を大いに利用するだろう。
 
イギリスは朝鮮の内政に巻き込まれるつもりはなく,日本が好んで平和回復の仕事を引き受けるだろう。イギリス人がもっと率直な関心を抱いているのは,将来の朝鮮と世界の関係についてだ。イギリス人は.たとえ新しい市場が朝鮮同様たいしたものではなくとも,その市場における独占を通商の競争相手に許すようなことはできない。
 
イギリス政府は朝鮮情勢の成行きを油断なく見守り.新体制成立という重大時期に乗り遅れないようにする義務を国民に対して負っている。騒乱の情報が伝わってから短時間のうちに,イギリスの砲艦が外国人の生命と財産卑守るため駆けつけたようだが.これは.きわめて満足すべきことだ。
 
朝鮮の反乱の特徴は.外国人の身に危険がふりかからないということだ。朝鮮の未開状態は,あふれるほどの礼儀正しさと共存しているように思える。しかし.それは幸運な偶然のできごとであり,それに頼るのは危険だったし,今でも危険だ。別の事態が生じた可能性もあるのだ。朝鮮在住の西洋人領事や商人は.朝群人が国王の賓客をひどい目に遭わすことより,主人役の国王への復讐を選ぶかどうかに.自分たちの安全がかかっているという状況に置かれていないことをありがたく思うだろう。
 
 

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