前坂俊之オフィシャルウェブサイト

地球の中の日本、世界史の中の日本人を考える

*

『ガラパゴス国家・日本終戦史➃ 」再録ー(リーダーシップの欠如で2度あることは3度ある。日本人の 精神的な構造欠陥!」

      2015/03/26

 

 

1年間連載開始―『ガラパゴス国家・日本終戦史の

歴史類似性の研究(リーダーシップの欠如により、

2度あることは3度ある。それは日本人の

精神的な構造欠陥である』❹

 

なぜ、米軍B29の本土空襲、原爆投下により国土は

焦土と化し、市民、子供も含めて300万以上が

犠牲になるまで戦争をやめなかったのか、

その『無条件降伏全面敗戦史』をふり返るー

 

●<次の記事は3/11原発事故の4日前の原稿であること
に注目してほしい↓↓>

≪再録≫日本リーダーパワー史(129 『自滅国家

日本の悲劇』ー太平洋戦争開戦でのリーダ
ーシップ
と比較検証する(2011/03/07)①

                     

  前坂 俊之(ジャーナリスト)

 

  いまわれわれがリアルタイムに目にしている政治状況は国家が崩壊していく
過程である。

なぜ、大東亜戦争がおこって、国が滅びていったのかと同じ道をー
これまた同じ責任のなすりあい、足の引っ張り合い、リーダーシップの欠如、
不決断、問題先送りの政治的、外交的なミスを連発して、日本丸の
国家運営を沈没させてしまった悲劇・喜劇が再現されている。

菅民主政権も、鵜合の政治集団も官僚もメディアも、来るべき結果
の重大性に目をつぶって自滅的な行動を繰り返している。

<自滅国家日本を止められるか>

2011/03/06日夜にNHKスペシャル『日本はなぜ戦争へとむかったのかー開戦決定の驚きの真相、迷走する指導者たち』
をみた。ちょうどこの放送中に、前原外務大臣の在日韓国人からの25万円の政治献金問題で辞任した臨時ニュース
がテロップでながれた。

世界3位のGDP,国家予算90兆円の日本の表向きの代表である外務大臣がわずかな25万円の金を 昔からの知り合い
在日外国人(いちいち献金者の国籍を外国人かどうかチエックしなかったということ)ということが、
大臣が辞めなければならないという理由らしい。
これには各国の政治、外交当局者もクレイジー、理解できないと、あきれてものも言えないという
コメントが載っていた。

法令に違反したからという問題と、対米外交、対中、対ロシア外交の要の外交責任者がわずか半年で引責させる
悪影響を考えればこの問題をどう処理するかは前原個人の問題ではなく、国民、国家の将来にかかわることは
言うまでもない。そして、ホンの小さなミス(この
ようなあらさがしを徹底してやれば、すべての政治家ばかりでなく、個人だって警察の別件逮捕のように
やられてしまう)

前原辞任の臨時ニュースが流れた瞬間、いよいよ菅政権だけでなく、日本の政治主体が末期症状からサムライの
『ハラキリ』、自殺行為へ、70年前の誰も望まないのに国家滅亡に転落していった近衛内閣、東條内閣と同じ
『不決断』『誤決断』『責任のな
すりあい』との明白な既視感を覚えたので、ここにしっかりと書いておく。

迷走中の民主党菅内閣はさらに苦境となり、民主党内のバラバラの自覚なき当事者能力、自民党の国益のためという
よりも党利党略による
前原辞任要求(外務大臣は外国に対しては日本の交渉トップ、対外窓口責任者これが半年間でコロコロ変われば
外国は日本を相手にしない。
その方こそ国益を大きく損なう。わずか、20万円の『外国人の政治勢力が日本に影響を与えるといけない』という
政治献金規制法の条項で、外務大臣をやめさせることのどちらがより国益にかなうのか。

政治家はことの軽重を判断する能力が欠かせない。法令違反追及の警察官ではないのだ。グローバル化した時代に、
ドメスティック(国内的)な判断、法規よりも、グローバルな判断力、決断こそがリーダーには不可欠なのだ。

昨今、内向き傾向と外国人排斥がより強まっているが、日本が発展した日露戦争当時をみると、外務省顧問には
ヘンリー・ウィラード・デニソン(Henry Willard Denison1846-1914)というお雇い外国人がいた。
明治13年から大正3年の亡くなるまで実に35年間も顧問を続けて、この間に外務大臣は今と同じくころころかわっ
たが、実質上、大きな役割を演じていた。

この間、外交難問の条約改正、日清戦争と三国干渉、日露戦争、講和条約などほぼすべてデニソンが手がけて、
問題解決した日本の外交政策の大恩人だった。
、明治にはお雇い外国人が2000人以上もいて、近代化の方策について教わり、国籍条項など気にせず、力を借りたのである。

前原外相辞任に見る菅内閣のリーダシップの不在、問題先送り、国民に対しての毅然とした決意の表明と断固やるという意志の欠如がまたまた繰り返された。

同時に、他の民主党の小沢一郎、鳩山前首相、自民党の連中も含めてコップの中の論争不在の政争1点張り、国益無視、国民生活不在の党派、派閥優先の永田町の『世界の非常識サル芝居』が、鳩山のように口軽ではないので外国は全部見ていて口には出さないが、世界の物笑い、軽蔑のタネになっている。

前原外相がついこの前モスクワに乗り込んだ相手のロシア外相だって、日本沈没を嘲笑して、さらに強硬措置をとって来るであろう。
そして、次なる危機は絶望的な政府、政治の『統治能力』不能ぶりをさらした結果の、「日本国債の格付け」一段低下である。
前原辞任でさらなる国家破産のカウントダウンに一歩近づいたといえよう。まさに、太平洋開戦前夜である。

 

ここで本日のNHKドキュメントで指摘した、戦前の軍、政治家トップの証言-これも戦後の敗戦の結果が判明してからの自己弁明、手前ミソ、自分の都合のよい証言が多いので、信用はあまりできなないし、出来も余り良くないが、連綿と続く『日本病』『オウンゴール国家日本』の正体を指摘している。

 

    リーダーシップとリーダーパワーの不在、首相も天皇も最終的な決定権はなく誰も望んでいない開戦に押し
流されていった。典型的な無責任国家は今も続く。

    大本営連絡会議(国家最高方針会議)でも全会一致が原則で1人でも反対すると、両論併記、各論併記して
1本化できない結論を出す。そして結論延期、問題先送り。

    このため、大方針が決まらないので,勝手バラバラに陸軍はロシアを攻める(北方進出)と海軍は南方の
石油地帯を占領する(南方進出)、企画院は確実なデータに基づかない勝算見込みありの数字を報告する。
(財務省、農水省、国土省などが手前ミソな省益優先の数字の数字ばかりを発表しているのと同じ)

    米国の出方を自国の論理で希望的な観測で判断する。石油の禁輸、全面禁輸などの強硬措置はとらないで
あろうと根拠のない期待をしたように。(現在の国債は自国で95%消化しているので、
外国勢から売り浴びせられないという反論がこれ)

    問題先送り、ぎりぎりまで決断せず、状況がますます悪化して、最後に見切り発車して、望まない開戦に突入
してしまう(格付け低下で今の国債金利が1%も上がれば、デフォルトは間違いない)

    リーダーが早期に判断して、意見をまとめて、反対する相手も説得して、断固実行する気概がなかった。
総理大臣が23人殺されても、大陸から陸軍を戦争をさける勇気の欠如。天皇も同じ(これは現在の
小物政治家に望むべきもない)

 

以上、戦略のない外交、陸軍の暴走と海軍の追随、大衆迎合と情報操作されたマスメディア、問題先送り、
解決能力のない政治家リーダー
シップとリーダーパワー不在、挙国一致で支持した国民のすべて一体となった『天皇制日本帝国
国家バラバラ総無責任体制』が問題の本質なのである。

 この日本病が今まさに重症から危篤状態に陥りつつある。以下で、東條開戦内閣の経緯についてみて行く。

日本リーダーパワー史(129) 『自滅国家日本の悲劇』ー
太平洋戦争開戦でのリーダーシップと比較検証する
2011/03/07

http://www.maesaka-toshiyuki.com/person/3274.html

 

 

                                   つづく

 - 現代史研究 , , , , , , , , , , , , , ,

Message

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

  関連記事

no image
『F国際ビジネスマンのワールド・ニュース・ウオッチ(139)』VW不正事件―トッド氏の言うように、ドイツ人が米国人を小馬鹿にしている姿勢が、 今回の底流にある。郷に入れば郷に従うグローバル商売の鉄則を無視した結果です。

『F国際ビジネスマンのワールド・ニュース・ウオッチ(139』 VW不正事件―トッ …

no image
『1949(昭和24)年とはどんな時代だったのか』

                2007,10,01     1949(昭和24 …

『Z世代のための歴代宰相の研究③』★『日露戦争を勝利した世界史上空前の宰相・桂太郎の国難突破力③』―「その後,『日英同盟』の破棄と「日独・日中同盟」を孫文と提携した秘密会談の内容』★『孫文の秘書通訳・戴李陶が『日本論』で発表(1928年)した』

  2022/11/29/ 日本リーダーパワー史(1232)記事再録 …

no image
☆湘南海山ぶらブラ散歩』/『オーシャンブルーの鎌倉海でさかなクンとカモメと遊んで昼寝をすれば、すっかりいやされるよ』★『秋の鎌倉海で波と風と青空と太陽とさかなクンと一緒に遊びましょうね』

オーシャンブルーの鎌倉海でさかなクンとカモメと遊んで昼寝をすれば、すっかりいやさ …

no image
★10『50年前の中国文化大革命の衝撃スクープ』ー荒牧万佐行氏(写真家、元毎日写真部カメラマン)の写真展を見に行った。『粉雪が舞う北京で、三角帽子をかぶされた実権派幹部が、 首から罪状の看板を下げてトラックの荷台 の先頭に乗せられ首根っこを押さえられていた』

  写真展『中国文化大革命( the Great Proletaria …

『Z世代のための日本戦争学講座②』★『 歴史インテリジェンスからみた真珠湾攻撃と山本五十六②』★『山本五十六は三国同盟への反対をなぜ最後まで貫けなかったのかー今の政治家、トップリーダーへの遺言』

『Z世代のための日本戦争学講座①』★『今日(2024/12/08)は80年前の真 …

no image
「20世紀/世界史を変えた『日露戦争』の研究」- 「日露開戦までのいきさつ」①★『ロシアは再三再四の遅延、引き延ばし、恫喝外交を展開、 日本側は妥協し、忍耐して交渉を続けるが、ロシア軍が鴨緑江岸 に侵攻した時点で、ついに堪忍袋の緒をきって開戦に踏み切った。』●『安倍プーチン会談の外交交渉の参考にせよ』

  ★「20世紀/世界史を変えた『日露戦争』の研究」- 「日露開戦まで …

『Z世代のための日本の革命家No.1は誰か?講座②』★『明治維新に火をつけたのは吉田松陰であり、230年惰眠をむさぼった徳川幕府を倒したのは高杉晋作②』★『坊主頭をたたいてみれば 安い西瓜(スイカ)の音がする』★『「男子たるもの、困ったということは、決していうものじゃない」』

2015/07/29日本リーダーパワー史(575)記事再録再編集 前坂 俊之(ジ …

「オンライン講座・日本興亡史」の研究」⑰』★『徳川幕府崩壊をソフトランディングさせた勝海舟(76歳)の国難突破力①『政治家の秘訣は正心誠意、何事でもすべて知行合一』★『すべて金が土台じゃ、借金をするな、こしらえるな』★『③ 『借金、外債で国がつぶれて植民地にされる』★『『昔の英雄、明君は経済に苦心し成功した』★『『他人の本を読んだだけの学者、専門家の審議会はダメ』(おれは学者が役に立たないということを、維新前からよく実験したヨ。学者の学問は、容易だけれども、おれらの無学の学間は、実にむつかしい』

  2012/12/04 /日本リーダーパワー史(350)記事再録 ◎ …

no image
日本メルトダウン(903)『 チャイナリスク・お笑い「中国劇場」の一席!』 だから、中国は嫌われる「前近代・共産党独裁 人権低国・習近平皇帝・封建国家」のお粗末!

   日本メルトダウン(903) チャイナリスク・お笑い「中国劇場」の …