日本のメルトダウン(528)TPP交渉不調で再び国際孤立へ向かうのか?25日に結論、ロンドン軍縮会議の失敗のテツを踏むな
2015/01/01
日本のメルトダウン(528)
TPPで再び国際孤立へ向かうのか?25日に結論
●「米「日本外し」示唆…TPP交渉」
●「TPP、今年一杯でもまだ間に合わない? 日米の
ギャップを海外紙は指摘」
前坂俊之(ジャーナリスト)
① TPP交渉は大詰めを迎え明日25日には結論が出るが、どうやら読売報道の「米国が日本を除く11か国での先行合意の可能性を各国に示していたことがわかった」になる可能性が強いようだ。(24日夜9時の予測)
② もし、そうなれば次はどうなるか。すでに化けの皮が落ちた「アベノミクス」は今年に入って、安倍首相の連続オウンゴールによる外交失敗で、完全に失速しているが、この空振り三振の結果、政治力(改革力、外交力)がないことを完全に証明する結果となる。株価は暴落し、海外資金は株式市場から引き揚げられるだろうし、国債の金利上昇も招くだろう、
③ もともと、安倍首相のやるべき方向は完全に間違っている。小泉人気は「官から民へ」「自民党をブッ飛ばす」の1言(ワンフレーズ)であったが、これを見習って圧倒的な人気をバックに足元の既得権力、改革できない農業をここで米国が強く言うので、という形でぶち壊せばよいのだ。
④ ここで農業分野を守ったにしても、高齢化で10年後、20年後は日本の農業人口は消滅しているだろう。「中国、韓国に強い日本をつくる」「日本を守る」という前に、旧体制のままの既得権を死守している業界、岩盤規制の縄張りのはり安全地帯にいる官僚たちこそ「ぶち壊すべき」対象であろう。
⑤ それと、今回のTPP失敗は、1930年の日米戦争への発端となった「ロンドン海軍軍縮会議」
での失敗が想起される。この日米海軍力の差は対米7割で妥結したが、海軍軍令部は重巡洋艦保有量が対米6割に抑えられたことなどで反対し、海軍内が分裂、統帥権干犯を引き起こし、日本は軍縮会議から脱退、国際的に孤立し、英米との戦争へと流されていった。日本敗北の原因である。
⑥ TPPの交渉不調、日本のぬきとなとなれば、何が起きるか。日米同盟の漂流、韓国のTPP参加を加速させ、米国の好中国・嫌日本を一層加速させ、アジアの孤児、日本の全面孤立化、貿易赤字増大による日本沈没、日本デフォルトをカウントダウンさせることは間違いない。
●「米「日本外し」示唆…TPP交渉」
http://www.yomiuri.co.jp/atmoney/special/20140224-OYT8T00302.htm
●「TPP、今年一杯でもまだ間に合わない? 日米の
ギャップを海外紙は指摘」
http://newsphere.jp/politics/20140224-2/
○「日米かなり距離…甘利TPP相、閣僚会談へ努力
http://www.yomiuri.co.jp/atmoney/news/20140224-OYT1T00477.htm
◎「TPP 閣僚会合始まる 関税撤廃対日包囲網
http://www.tokyo-np.co.jp/article/economics/news/CK2014022302000106.html
●「TPP交渉会合 ポイントとなる日米間の現状について解説します。
http://www.fnn-news.com/news/headlines/articles/CONN00263679.html
日本は時代遅れ」の声も サウジアラビアと関係強化図る日本、
アラブメディアはどう報じたか?
関連記事
-
-
『リーダーシップの日本世界近現代史』(297)『歴史は繰り返されるのかー1940年「東京オリンピック」は日中戦争により返上したが、その二の舞になるのか!』★『新型コロナウイルス感染症の「パンデミック化」(世界的大流行)によって、東京オリンピック開催も中止の議論が起こってきた①』★『世界保健機関(WHO)のテドロス事務局長は27日、パンデミックになるつつあることを初めて認めた』
歴史は繰り返されるのかー1940年「東京オリンピック」は日中戦争によ …
-
-
最高に面白い人物史①人気記事再録★「日本の歴史上の人物で、最大の世界的な天才とは一体誰でしょうか>→ <答・南方熊楠こそグローバル・スーパーマンです>
2015/04/29 発表 「世 …
-
-
★10 『F国際ビジネスマンのワールド・カメラ・ウオッチ(177)』2016/5『ポーランド・ワルシャワ途中下車③ 『世界遺産の旧市街』ナチスにより徹底的に破壊された市街は市民により丹念に復元され世界遺産となった➂
★10 『F国際ビジネスマンのワールド・ カメラ・ウオッチ(177)』 20 …
-
-
『リーダーシップの日本近現代史』(111)/記事再録☆日本リーダーパワー史(868)『明治150年記念ー伊藤博文の思い出話(下)ーロンドンに密航して、ロンドン大学教授の家に下宿した。その教授から英国が長州を攻撃する新聞ニュースを教えられ『日本が亡びる』と急きょ、帰国して止めに入った決断と勇気が明治維新を起こした』★『ア―ネスト・サトウと共に奔走する』
2018/01/01   …
-
-
(再録)世界が尊敬した日本人【3】日本・トルコ友好の父・山田寅次郎ートルコを世界で最も親日国にした男
(再録)世界が尊敬した日本人【3】 2006年8月 日本・トルコ友好の父・山田寅 …
-
-
『オンライン/真珠湾攻撃(1941)から80年目講座④』★『日米リーダーシップ/インテリジェンスの絶望的落差』★『東京五輪開催で日本は2度目の新型コロナ/ワクチン/経済敗戦につながるか』
2015年5月19日/日本リーダーパワー不在史(568)再録 &n …
-
-
『オンライン講座/百歳学入門』★『日本一の大百科事典『群書索引』『広文庫』を出版した物集高量(朝日新聞記者、106歳)の回想録②」★『大隈重信の思い出話』★『大隈さんはいつも「わが輩は125歳まで生きるんであ~る。人間は、死ぬるまで活動しなければならないんであ~る、と話していたよ』
2021/05/28 国語学者・物集高量(106歳)の …
-
-
<まとめ>『日本興亡学入門』2018年は明治維新から150年目ーリーマンショック前後の日本現状レポート(10回連載)
<まとめ>『日本興亡学入門』 5年後の2018年は明治維新から150 …
-
-
『オンライン講座/日本興亡史の研究➅』★『国家予算、軍事力とも約10倍のロシアに日露戦争開戦に踏み切った児玉源太郎の国難突破決断力②』★『ロシアと戦ってきっと勝つとは断言できないが、勝つ方法はある』★国破れて何の山河じゃ。ロシアの無法に譲歩すると国民は必ず萎縮し、中国、インドと同じ運命に苦しみ、アジアは白人の靴で蹂躙され、植民地からの脱却は何百年も先となるぞ』
2017/05/27日本リーダーパワー史( …
-
-
『Z世代のための日清戦争原因講座』★『中国行動学のルーツ③』-150年前の明治維新後の「日中外交交渉」での異文化コミュニケーションギャップ <中華思想対日本主義=エスノセントリズム(自民族中心主義)のすれ違いが日清戦争に発展した。』
逗子なぎさ橋通信、24/0704/am700]梅雨の合間の晴天なり。富士山うっす …
