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『Spring in KAMAKURA SEA』と『老人の海』=『大カサゴにメバルに大漁!ー<だけど『沈黙の春』よ>』

   

 
『Spring in KAMAKURA SEA』と『老人の海』=『大カサゴにメバルに大漁よー<だけど『沈黙の春』ね>』
 
 前坂 俊之
    (ジャーナリスト)
 
福島原発事故から40日余―
放射能漏れを一向に止められない。大きな余震が毎日続く。怖い、ホラー映画の24時間連続テレビ上映状態よ。
小さい時分から他動性症候群、家にじっとしていられない性分のワシも、3・11以降から表にもあまりでず、『日本のメルトダウン』を食い止めろの原稿を毎日毎日、12時間以上もパソコンと睨めッこし、ウオッチして書いていると、目はかすみ、肩はこる、腕立て100回連続でやっても、肩こりはなおらん。
 
津波も恐ろしいので、カヌーにもいかず、材木座、由比ヶ浜の散歩にもいかず、原発のサラなる水蒸気爆発、海洋汚染がこわくて気分は
全く鬱、鬱、スッカリ、原発恐怖、地震恐怖症になってしまった。よし、科学的にもう一度勉強しなおそうと、図書館に行っても、関連本はすべて
貸し出し中で、1冊もない。頭にくるね。そんなわけでストレス300%、夜も不眠症になってしまったよ。

3月末にリタイアした相棒のカヌー・サーフィン達人の川越ちゃんが「瀬戸内海でカヌーを広めたい」と、故郷の広島県福山市にかえって、
2週間ぶりに帰ってきた。
『そんなもん。海に出りゃ、一発で吹き飛ぶ。何しとる。津波も来るときは,沖に向かって全速力で大波を突っ切りゃいいのじゃ』と一喝されて、
目が覚めた。
3月29日以来、3週間ぶりに4月22日午前8時から2人で、鎌倉材木座から1人乗りででたのよ。
 

 

和賀江島沖ではしゅんのヒジキが今年は少ない。寒かったせいかね。キスをねらって、逗子市小坪港沖の砂地を流すことにする。
今日はどんより天気で、お天とうさんは顔を出しませんね。自然エネルギが一番いいのにね。

てなわけで、2人で1時間ほど流すが、ピくともせん。ただし、パドルを100、200回とこいで、広い海をスイスイいってると、
体のこりが徐々にとれて、ストレス発散。しかし
時々、地震、津波が襲ってきわせぬかと、地元の津波警報の広報逗子や、ヒヤヒヤで遠くの大波を警戒する。

 

『バカ!、腰ぬけめ!アホ!、来たときは来た時のこと、先のことは心配してもしょうがねえ、出たとこ勝負の腹を固めろ」ーと自分を叱る。
丹田に力を込めて深呼吸じゃ。

「なるようになる。心配するな」の一休の教えを腹にたたき込んで、「矢でも鉄砲でも、津波でも何でもきやがれ」―と
段々強気になってきたからあら不思議ね。これこそ、自然の癒しじゃよ。ごっつあんですばい。
遠くで、やっていた川越ちゃんが手招きをしている。筋肉パドル300回で、急いで駆けつけると、カワハギの30㎝、
オオカサゴ28センチを上げているではないか。すごいぞ、川越ちゃん、リタイア祝いだね。
 

 

 
早速、彼のカヌーにつないで、係留して、コマセをまいて、カワハギ狙いに転向したのじゃ。
第一投で、思い切りしゃくってアミコマセを振ると、ピクピク引いているではないか。なんじゃいね。
イワシかな。上げると青アジのチビちゃん、続けて215センチ)きた。
 そういえばイワシが水面をはねて、空からはカモメ、トンビ、ワシの集団がねらって乱舞しているな。

季節は巡って来る。桜もすでにちり、
海もシラス、イワシの新学期、
元気のいい幼稚園生のイワシちゃんの
デビュタントじゃな。こいつわ、可愛いよ。
ホント、みてると飽きないしね、
生命の息吹を大海のなかで
、かたまってメダカのように群れてイワシが
泳ぐのをカヌーで水面30㎝ほど
の近くから見ると、これまた感動ものだよ。

 
放射能というこの生命のDNAを破壊するものを原発バカタレが出し続けていることは、生命、地球、自然への犯罪行為、殺人行為だよ。
海も魚も植物も動物も、人間以外は全くの被害者、電気を湯水のごとくつかっている現代人、とくに先進国のわれわれの犯罪行為だよー
ケシカラン、とんでもないことをやらかしてしまったのじゃ。
ーなどなど腹が立ってきて、原発アレルギー、ストレスがまたまた爆発してきたよ。
ごめんね、イワシくんよ。
 
 
 

てなこと、怒っているよと、今度はサオがガンガン引いている。上げると、重い、なかなか上がらん。慎重にあげると何と沖メバル(20-25センチ)が、3匹も鈴なり。

入れ食いとなり、今度はオオカサゴ(28センチ)、カワハギ(20センチ)と次々に釣れたね。キスはこない。例年、連休から連れ出すので、まだこれからよ。

午後11時半にきりあげた。今日は大潮。カヌーで帰ったきた材木座海岸は和賀江島と陸続きほど大きく引いている。
広大な砂地があらわれたが、1匹のカニもヤドカリもフナムシ、ウミウシもいない。恐怖にがたがた身震いした。
「沈黙の春」(レイチェル・カーソン)そのもの。
春になっても、生命の輝きは全く砂浜から消えている。30年前から材木座海岸で遊び、散歩し、観察しているが、30年前には干いた砂浜は
ヤドカリがうじゃうじゃいたものだ。ふんずけないように注意したものよ。
カニもにげまわり、生命にあふれていた。今は死の海に。シーン。この変化を知っているのはわれわれ、年よりどもだけじゃ。
原発を日本中の海岸に作ったのも、われわれ年配者の責任―カヌーをその砂地を引き上げて、持ち帰る足取りは重く、心は沈んだ。

 

 

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