『リーダーシップの日本近現代史』(267)★『6年前のSTAP細胞問題の小保方晴子氏会見をみて感じた 「死に至る日本病」の正体とは・』★『説明責任を果たさない公人側と厳しく追及しない日本の記者会見の無責任体制はいつまで続くのか』
2014/04/10 日本のメルトダウン(536)記事再録
STAP細胞問題での小保方晴子氏会見をみて、感じた
「死に至る日本病」の正体とは何か・・・
①いつも日本の記者会見は「すいません」「申し訳ない」から始まる。「スイマセン」と頭を下げても問題は解決しない。頭を下げたからと言って事実を正直に述べるわけでもない。責任を取るわけではない。さいごまで、肝心な点はあいまいなままのことが多い。この「過度の謝罪病」こそ偽善的な態度そのものではないのか。(みんなの党の渡辺元代表の会見も、猪瀬前都知事の金をめぐる疑惑会見も同じパターン)
② 事実関係を徹底して明らかにする真実に対する正直な態度、虚偽や不正を憎む良心こそ税金で高給をはむ首相はもちろん政治家、大学科学者、高給取りのジャーナリスト、知識人だけでなく、日本人に求められる最低限の条件ではないのか。
③ 小保方氏の証言を聞いて痛感するのは事実はきちんと数字、記録、物的な証拠に基づいてのべるという態度の欠如である。それは「不勉強だった」とか「未熟だった」とかで、言い訳できる問題ではなく、根底に真実に対する怠慢、科学者としての良心の欠如があるといってよい。
④ 実験ノートがないというのは、ジャーナリストが取材に行ったのに取材ノートをとらなかったというのと等しい。イロハのイをやっていない。それなのに「STAPは200回以上成功」したという。そう言ったのに、成功したこの大切な物的な証拠を出せないのは、大矛盾ではないのか。結局、うそだったのではないかと推定される。
⑤ 自らへの捏造疑惑を晴らすための重要な会見の場で、「STAPは200回以上成功」したという物的証拠、記録、写真が提示できなければを、彼女の証言に信憑性がないと判断されるのは当たり前ではないか。
⑥ さらに、この会見での記者の質問のお粗末ぶりには、いつものことだが腹が立った。この肝心なポイントー成功したという主張の物的証拠がなぜ出せないのか、
実験ノートに正確に記録しなかったのか、それは不勉強で済まされる問題ではないが、記者がこの矛盾点をひっこく追及しないことに驚いてしまった。小保方氏に「その時の心情は」「お気持ちは・」と感情的な質問が多く、日本のジャーナリストは理詰めの事実追求のできない、御用聞きジャーナリズムで、あくまで真実をあばいてやるという気概のない腰抜けジャーナリズムなのではと思ってしまう。
⑦ もし、新聞記者で「世紀のスクープといわれる大物との会見記」の原稿を書いても、それを裏付ける写真も取材ノートもなければ、デスクは記事の出稿をしないであろう。スクープをした人間は、その信憑性を担保する写真、録音テープなどによって確実に会見したデーターを提示する。科学者でありながら、しかもSTAP細胞という世紀の大発見をしながら、それを記録しなかったなんて、ありえない。本人のいう通り、「200回も成功したなら、実験ノートに記載せず、証拠の写真、記録を取らないということなどはあり得ない、ウソを言っている疑惑が濃厚である。。
⑧ なぜなら、科学とは真実の証明の数字的、論理的、合理的なプロセスの説明であり、その筋道をあきらかにして、第3者が同じ実験をすれば誰でもで再現できるという「再現性」にある。この科学の存立条件を知らないわけがないではないか。
<動画150分全中継>STAP細胞問題で小保方晴子氏が会見
関連記事
-
-
日本の「戦略思想不在の歴史」⑷『日本で最初の対外戦争「元寇の役」はなぜ起きたか④』★『 文永の役はモンゴル軍の優勢のうち、『神風』によって日本は侵略から助かった』
文永の役はモンゴル軍の優勢のうち、『神風』によって助かった。 1274年(文 …
-
-
『Z世代のための百歳女性学入門⑥」★『天女・最後の長岡瞽女(ごぜ、105歳)の応援メッセージ』★『百歳名言ーすべては神様、仏様のお導き、すべてを受け入れ許すことで、自分も救われる』
105歳 (小林ハル1900年1月24日~2005年4月25日、105歳) 最後 …
-
-
日本リーダーパワー史(56) 海軍トップリーダー・山本五十六は国難にどう立ち向かったか②ハワイ攻撃を発案
日本リーダーパワー史(56) 海軍トップリーダー・山本五十六は国難にどう 立ち向 …
-
-
『F国際ビジネスマンのワールド・ニュース・ウオッチ(160)』ー『発行部数を「水増し」してきた朝日新聞、激震! 業界「最大のタブー」についに公取のメス』●『米大統領、5月サミット後の広島訪問を検討 』●『李首相も反旗?習主席がおびえるシナリオ「経済政変」 (金子秀敏) 』●『コラム:円高で懸念される外国人訪日客数、3兆円消費に影響も」
『F国際ビジネスマンのワールド・ニュース・ウオッチ(160)』 発 …
-
-
日本リーダーパワー史(788)「国難日本史の復習問題」 「日清、日露戦争に勝利」した明治人のリーダーパワー、リスク管理 、インテリジェンス⑤』★『日本史の決定的瞬間』★『撤退期限を無視して満州からさらに北韓に侵攻した傍若無人のロシアに対し東大7博士が早期開戦論を主張(七博士建白書事件)』★『七博士建議書の全文掲載』●『現在日本を取り巻く地域紛争の激化―北朝鮮・中国の軍事エスカレーションと比較しながら、この提言を読む』
日本リーダーパワー史(788) 「国難日本史の復習問題」 「日清、日露戦争に勝 …
-
-
『Z世代のための日中外交史講座④』★『日中外交を最初に切り開いた副島種臣外務卿(外相)のインテリジェンス④』★『「日露戦争・戦略情報の開祖」福島安正中佐④副島種臣外務卿が李鴻章を籠絡し前代未聞の清国皇帝の使臣謁見の儀を成功させた秘訣とは!』
2015/03/16 日本リーダーパワー史(554)記事 …
-
-
『Z世代のための日中韓三国志の<福沢諭吉の脱亜論>の研究講座②』★『 福沢諭吉はなぜ「日清朝の提携」から「脱亜論」に180度転換したのか②』
2019/08/09日本リーダーパワー史(765)記事再録 今回の …
-
-
『オンライン/ウクライナ戦争講座』★『日本興亡史サイクルは77年間.明治維新(1868)から77年目の太平洋戦争敗戦(1945 )が第一回目の敗戦。それから77年目の今年(2021、2年)が2回目の経済敗戦』★『この国難を突破するためには明治のトップリーダ―たちのインテリジェンスとAIデジタルZ世代のタッグ「チームジャパン結成しかない』
『日露インテリジェンス戦争を制した天才参謀・明石元二郎大佐』(前坂俊之著、新人物 …
-
-
世界/日本リーダーパワー史(891)ー金正恩委員長からの会談を要請に飛びついたトランプ大統領、「蚊帳の外」に置かれた安倍首相、大喜びする文在寅韓国大統領のキツネとタヌキの四つ巴のだまし合い外交が始まる①
世界/日本リーダーパワー史(891)ー 平昌オリンピックは2月25日に閉幕したが …
-
-
★『2018年(明治150年)の明治人の歴史復習問題』-『西郷どん』の『読めるか化』チャンネル ➀<記事再録まとめ>日本歴史上、最大の英雄・西郷隆盛を研究せずして 『日本の近現代史』『最高の日本人』を知ることはできないよ①
2018年(明治150年)の明治人の歴史復習問題― 『西郷どん』の『読めるか化』 …