池田龍夫のマスコミ時評⑩ 「沖縄密約」情報開示訴訟 吉野文六氏らの証人尋問、12月1日に正式決定
ジャーナリスト 池田龍夫(元毎日新聞記者)
裁判長の裁断により、吉野尋問40分・反対尋問40分、我部尋問40分・反対尋問40分との審理時間も原告・被告側双方によって確認された。
核撤去のためにそんな費用がかかるはずがなく、これはアメリカが自由に使えるものでした。したがって、その7000万㌦の一部を
つまり、日本が渡した3億2000万㌦の一部400万㌦をアメリカが沖縄の市民への補償費に充てればよいのです。したがって、大蔵省が負担をしてよいというなら外務省としては反対する理由はありませんでした。
こうして、日本政府が対内的には3億2000万㌦には補償費は入っていないと説明しつつ、アメリカは、アメリカ議会を秘密会にして開催し、実際には日本が負担することを説明することになりました」。
「財務・経済問題を担当するグループ」が「密約訴訟」の核心部分を担っており、日本側責任者は福田赳夫蔵相だった。
柏木大蔵省財務官とジューリック財務長官特別補佐官が実務的交渉に当たり、1969年12月2日、沖縄返還に関する費用負担(金銭支払い)の了解覚書が交わされたのである。この点につき原告弁護団提出の「準備書面」が参考になるので、その根幹部分を引用しておきたい。
合衆国政府が沖縄において埋め立てた土地及び取得した埋立地で、本件協定の効力発生日前に合衆国政府が保有しているものは、日本国政府に移転する(3項)。
①民政用・共同使用資産の買い取り 1億7500万㌦
戦後60数年疑惑に包まれてきた日米間の〝負の遺産〟解消への一里塚となるに違いなく、それだけに12月1日の「吉野、我部両氏の証人尋問」の結果が極めて注目される。
関連記事
-
-
池田龍夫のマスコミ時評(70)●「野田首相の意表を衝いた{解散宣言}の波紋」●「集団的自衛権行使」容認の動きを警戒」
池田龍夫のマスコミ時評(70) ●野田首相の意表を衝 …
-
-
『リーダーシップの日本近現代史』(195)記事再録/ 大宰相『吉田茂の思い出』を田中角栄が語る』★『吉田茂の再軍備拒否のリーダーシップ -「憲法九条があるかぎり軍隊は持たない」 「メシを食うことにも大変な日本が軍隊を持てるわけがない』
2016/02/1/日本2リーダーパワー史(662)記事再録 < …
-
-
『Z世代のための<日本政治がなぜダメになったのか>の講義』②<日本議会政治の父・尾崎咢堂が政治家を叱るー『売り家と唐模様で書く三代目』②『自民党の裏金問題の無責任・C級コメディーの末期症状!』●『80年前の1942年(昭和17)の尾崎の証言は『現在を予言している』★『『 浮誇驕慢(ふこきようまん、うぬぼれて、傲慢になること)で大国難を招いた昭和前期の三代目』』
2012/02/24  …
-
-
『オンライン/現代版葛飾北斎の富嶽三十六景動画版』★『地球環境異変で鎌倉海から見る富士山の映像も変わってしまったよ』★『 鎌倉サーフィン(2021 /08/08/pm600)-ある夏の夕暮れの鎌倉材木座海岸の潮騒のセレナーデ,黄金色の夕焼けがまばゆいばかりの美しさ』
鎌倉材木座海岸からみる富士山(2021 /08/07/pm500 -江の島上空の …
-
-
日本メルトダウン(903)『 チャイナリスク・お笑い「中国劇場」の一席!』 だから、中国は嫌われる「前近代・共産党独裁 人権低国・習近平皇帝・封建国家」のお粗末!
日本メルトダウン(903) チャイナリスク・お笑い「中国劇場」の …
-
-
ストリーミングビジネス市場はどこまで拡大するか
ストリーミングビジネス市場はどこまで拡大するか 静岡県立大学国際関係学部教授 前 …
-
-
オンライン講座/『終戦70年・日本敗戦史(135)』★『昭和史の大誤算を振り返る』★「国を焦土と化しても」と国際連盟脱退した荒木陸相、森恪、松岡洋右のコンビと、それを一致協力して支持した新聞の敗北』★『日本は諸外国との間で最も重要な橋を自ら焼き捨すてた」とグルー米駐日大使は批判』
2015/08/17&nbs …
-
-
日本リーダーパワー史(941)~「ノーベル賞とジャーナリズム」★『社会を根本的に変えるのは科学技術の進歩とイノベーション』★『最も必要な教育とは科学教育であり、論理的な思考力である』
日本リーダーパワー史(941) ノーベル賞とジャーナリズム 今年のノーベル生理学 …
-
-
オリエント学の泰斗・静岡県立大学国際関係学部・立田洋司名誉教授の最終講義(1/31)を聴いたー『自然と人間文化の接点ーとくにキリスト世界とPasteralについて』
静岡県立大学国際関係学部名誉教授・立田洋司先生の教育生活40周年を …
