前坂俊之オフィシャルウェブサイト

地球の中の日本、世界史の中の日本人を考える

*

『オンライン米大統領講座/トランプ米大統領の狂乱/断末魔、トランプ支持者が米議事堂に乱入、暴動!』★『1月20日以後はトランプ氏は反逆罪、脱税容疑など10数件の容疑で逮捕か?』★『トランプドタバタC級劇場の終焉』★『バイデン民主主義/修復劇場の幕開け!』

      2021/01/08

 
時代は急テンポで変化する。
後世の人々は「トランプ米大統領の暴走、狂乱」の4年間を「民主主義国・米国の栄光の時代」を終わらせた時代として振り返るだろう。賞味期限の切れたトランプ氏は4年後は全く忘れ去られた存在になるだろう。
バイデン新大統領はトランプが破壊した米国の分断と世界秩序の修復、新型コロナウイルスとの戦いに四苦八苦するだろう。

 

 前坂 俊之(ジャーナリスト)

 

トランプの権力乱用、暴走は最後まで続いたが、12月以降の経過を書くとーーー

  • 「米南部ジョージア州のラッフェンスパーガー州務長官が4日に「トランプ大統領から2日に電話がかかってきて大統領選挙の結果を覆すのに十分な票を「見つけろ」と強要されたと暴露した。」
  • 「注目されたジョージア州の米上院議員選挙は5日行われ、2議席とも民主党新人が共和党現職をやぶり当選した。これで民主党が上下両院の多数党となり、バイデン次期大統領の政権運営に大きく貢献する結果となった」
  • 2020年11月の大統領選で「民主党の大規模な不正を投票があった」と根拠なき主張と訴訟を繰り返して、敗北を認めていないトランプ氏は何週間も前から「1月6日にワシントンで大規模な抗議集会を開こう。ぜひ来てほしい。激しいものになるだろう」と今回の騒動を4予言していた。この結果、米大統領史上初めての米国会議事堂にトランプ支持者が乱入するという前代未聞の暴動が起きた。トランプ氏の扇動によるものだった」
●「バイデン米次期大統領の大統領選当選の正式認定中の連邦議会議事堂内に6日、トランプ大統領の支持者らが乱入し、一時占拠した。トランプ氏はホワイトハウス前の大規模集会で、「敗北を絶対に認めない」と表明し、支持者に議会に向かうよう呼び掛けていた。この結果、議事堂内で当局に撃たれた支持者の女性ら4人が死亡した。」
  • 全米製造業協会(NAM)のティモンズ会長は6日、憲法修正第25条を用いてトランプ大統領の即時免職を検討するよう政権幹部に要請した。NAMは1万4000社の製造業者を代表する主要業界体。ティモンズ会長は、「トランプ大統領は「権力を保持するために暴力をあおった。トランプ氏を擁護している人々は憲法への誓いを破り、無政府状態を支持して民主主義を否定している」と批判した。

●「トランプ政権の閣僚らが6日、合衆国憲法修正25条に基づいて同大統領の即時免職について協議した。同憲法修正25条は、米大統領が「職務上の権限と義務の遂行が不可能」だと判断された場合に、副大統領と閣僚らで構成される大統領顧問団(内閣)に大統領を免職する権限を認めている」

  • 「ペンス副大統領は1月6日の米議事堂乱入事件について合同会議の再開にあたり「アメリカ議会の歴史において暗黒の日になった。ここで起きた暴力を強い言葉で非難する。暴力が勝利することはない。世界の国々は、我々の民主主義の回復力と強靭さを目の当たりにするだろう」と呼びかけた。
  • 「ツイッターは6日、トランプ大統領の支持者らの米議会占拠事件で、トランプ氏の動画などの投稿が同社規定に違反したとして、アカウントを12時間凍結すると発表した。今後も規定に違反した場合、永久に停止すると警告した」
  • 「ジョンソン英首相は「米国は世界中で民主主義の代名詞だ」、欧州理事会のミシェル議長(EU大統領)も、「米連邦議会は民主主義の神殿。ワシントンでの今夜の光景は衝撃だ」、ノルウェーのソルベルグ首相は「米国の民主主義に対する全く受け入れられない攻撃だ。トランプ大統領にはこれを阻止する責務がある。」、オランダのルッテ首相は「親愛なるドナルド・トランプ、今日のうちにバイデン氏を次期大統領と認めよ」と求めた。」(CNN2021.01.07 )

しかし、日本の菅首相からのメッセージはない。

 

●『オンライン/トランプ大統領引き際の悪さの研究』★『NYポスト紙、トランプ氏に「狂乱を終わらせよ」と1面で呼び掛け(12月28日)』★『大阪自由大学講座 ー読書カフェ動画『世界で最も危険な男ー「トランプ家の暗部」を姪が告発』
http://www.maesaka-toshiyuki.com/person/42480.html

 

●『オンライン講座/バイデン氏当選、トランプ大統領往生際の悪さの研究(上)(2020年11月15日までの経過)』★『新型コロナ第3波襲来、バイデン新大統領の勝利確定、トランプ落選決定』★『アメリカ社会の底知れぬ分裂、対立の深淵が浮き彫りになっている』
http://www.maesaka-toshiyuki.com/person/42492.html

 - 人物研究, 戦争報道, 現代史研究

Message

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

  関連記事

no image
速報(75)『日本のメルトダウン』 『世界経済のメルトダウン?(英エコノミスト誌)』『今は戦争状態だと認識すべき/小出裕章』

速報(75)『日本のメルトダウン』 『世界経済のメルトダウン?(英エコノミスト誌 …

no image
<クイズ『坂の上の雲』>日本史上の最高の軍人は一体誰でしょうかー「秋山真之ではない。参謀総長だった川上操六じゃよ、ホント」①

<クイズ『坂の上の雲』>日本史上の最高の軍人は一体誰でしょうかー「秋山真之ではな …

no image
日本メルトダウン脱出法(562)「ロシアと西側:友人を失う方法」(英エコノミスト誌)●『朝日新聞「慰安婦報道」は戦後最大のメディア犯罪

    日本メルトダウン脱出法(562) &nbs …

no image
高杉晋吾レポート⑬「脱原発」「脱ダム」時代の官僚像ー 元国交省エリート、宮本博司がダム反対に変ったのは?(下)

高杉晋吾レポート⑬     ダム推進バリバリの元国交省エリー …

no image
『F国際ビジネスマンのワールド・ニュース・ウオッチ(145)』 エマニュエル•トッドのグローバル・トレンド『近い将来台頭するドイツ帝国とアメリカ合衆国の衝突を極めて危惧する』

  『F国際ビジネスマンのワールド・ニュース・ウオッチ(145)』 エマニュエル …

no image
知的巨人たちの百歳学(110)ー『屋敷も土地も全財産をはたいて明治の大学者/物集高見、高量父子が出版した大百科事典『群書索引』『広文庫』の奇跡の「106歳物語」②『 物集高量に匹敵する言語学者といえば、諸橋轍次(99歳)だが、この大学者も奇行、変人的なエピソードが多いが、それは誤解である』

屋敷も土地も全財産をはたいて明治の大学者/物集高見、高量父子が出版した大百科事典 …

no image
終戦70年・日本敗戦史(135) なぜ国際連盟を脱退し「世界の孤児」と化したのかー「満蒙の特殊権益」を死守するためで、 新聞は一致して脱退を支持した。(2)

終戦70年・日本敗戦史(135) <世田谷市民大学2015> 戦後70年  7月 …

『日本の外交力の弱さの復習問題』★『日清戦争の旗をふった福沢諭吉の日清講和条約(下関条約)から3週間後の『外交の虚実』(『時事新報』明治28年5月8日付』を読む』★『三国干渉(ロシア、ドイツ、フランス)の強盗外交に日本は赤子の手をひねられるように屈し、臥薪嘗胆する』

   2019/01/31  記事再録/ …

no image
日本リーダーパワー史(192)『世界を魅了した日本女性―世界のプリマドンナ三浦環―アメリカ、ヨーロッパが熱狂した「蝶々夫人」』

日本リーダーパワー史(192) <先駆ジャパニーズ②青年は世界浪人を目指せー> …

no image
日本メルトダウン(997)ー「日本にとっての脅威は人口減少と人口の老化。経済や科学技術ではなく、人口問題をもっと論じなければならない。意識の革命が必要だ」(仏・トッド氏)●『ソ連崩壊を予言した学者が語る「トランプが大統領に選ばれた訳」』●『もはや歴史的伝統。韓国政治はなぜリーダーシップ不在なのか』●『トランプ-蔡英文電話会談ショック「戦争はこうして始まる」』●『内モンゴル自治区の民主化団体が東京で連帯組織を結成した理由』

   日本メルトダウン(997)   仏・トッド氏 「介護・ …