前坂俊之オフィシャルウェブサイト

地球の中の日本、世界史の中の日本人を考える

*

『F国際ビジネスマンのワールド・ウオッチ㊼』『建築界のノーベル賞・プリッツカー賞は坂茂氏が受賞』尊敬される日本人の登場

   

  

   『F国際ビジネスマンのワールド・ウオッチ㊼』

 

世界の未来を切り開く新しい日本人がまた1人登場―

「権力も金もある社会的な強者の為の建築は作らない、

自然災害、戦災、人災で社会的弱者となった人々に

役立つ設計をする」と宣言。

 

   2014/3/25      BBC  NEWS

   Pritzker Prize won by Japanese architect

     Shigeru Ban”

 “ プリッツカー賞は日本の建築家 坂茂氏が受賞“

http://www.bbc.com/news/entertainment-arts-26731137

 

http://www.bbc.com/news/entertainment-arts-26731137

 

http://www.tedxtokyo.com/talk/ban/


F氏のコメント」

世界的に有名な日本の建築家は、丹下健三
 槙文彦、安藤忠雄、隈健吾、伊東豊雄、位しか知
 りませんでした。
今年のプリツカー賞、建築学会のノーベル賞と言われてい

ますが、坂茂氏が、昨年の伊藤豊雄氏に続き受賞しています。
 プリツカー賞の日本人受賞者は、坂氏で7人目?だ
 そうです。(5人目という説もあります)
 BBCNYTが早速、一面のニュースで取り上げてい
 ます。BBCが、BAN SHIGERU氏の業績、その設計
 哲学、思想を簡潔に纏めています。

 小生の印象は、戦後日本の欧米に追いつけ追い越せ、
 富国強兵の思想から完全に脱却し、デモクラシーと
 古来の日本建築の歴史を理解し、建築の意義を根本
 から問い直した天才的な建築家が登場した、と言う
 印象です。

 本人の発言にもありますが、「権力も金もある社会
 的な強者の為の建築は作らない、自然災害、戦災、
 人災で社会的弱者となった人々に役立つ設計をする」
 と宣言しています。

 この日本人建築家の作品と世界の災害現場における
 泥まみれの作業は、小沢征爾氏と同様、「奉仕の精
 神」に満ち溢れています。世界から尊敬される日本
 人が又一人ヒノキ舞台に登場した思いです。

 高校を出てすぐ、アメリカで建築の勉強を始めてい
 ます。グローバル人材の典型です。

 石、コンクリート、鉄筋を捨てて、木材と紙に回帰し
 ている。日本人の感性を表現するために、紙管など
 基礎材料から見直しています。恐らく最初はずっと、
 変人扱いされていたと思います。デベロッパーやゼネ
 コンの表情が見物です。

 これからの坂茂氏の労作を世界が期待し、そのヒュ
 ーマニズムを応援し続ける筈です。

 被災した宮城県女川町の女川駅舎、坂氏の設計による
 この駅舎の建設が始まった。2015年3月の開業が
 待たれます。

 

  2014/3/25      BBC  NEWS

   Pritzker Prize won by Japanese architect

     Shigeru Ban”

 “ プリッツカー賞は日本の建築家 坂茂氏が受賞“

 

http://www.bbc.com/news/entertainment-arts-26731137

 

この56才の建築家は自然災害の犠牲者や避難民を助けるために、様々な建築物を設計している。

彼の作品はニュージーランドの紙製の寺院等も含まれるが、坂氏は建築の最高賞であるプリツカー賞を獲得する事は大変な名誉であると語った。

人道的な課題に対する彼の責任感は、全ての人々にとって見本となるものである、と審査員は語った。

 

坂は20年を費やして世界を旅して歩き、災害地域、日本、ルワンダ、インド、スリランカ、ハイチ、イタリー、そして現在はフィリピンなどで、コストは低いが品格のある住まいを設計して援助して回っている。

しかしながら、この建築家は、“私は十分な業績を上げて居るわけではない”と付け加えて、“早過ぎると感ずる栄誉には気を付けなければならない”、と言う。

 

“私はこの受賞は、私がやっている事をやり続けろ。私がやっている事を変えるな、しかしもっと育てろ、との激励の意味があるものと受け取っている”、と坂は言う。

 

更に坂は付け加えた、“住まいに関する私の個人的な使命や災害地域における救済業務において、奉仕すべき人々の声に耳を傾け続けなければならない”、と。

 

この建築家は、地元で製造されたボール紙のチューブの様な、リサイクル可能な材料を使い、これを円柱、壁そして梁に使用している、これらの材料は、簡単に組み立てたり、取り外したり出来、また火災に強く、防水性能も高い、と言う。

 

彼の人道的な仕事は、1994年、何百万人もの難民を生み出したルワンダの虐殺に呼応して始まった。彼が中央アフリカの難民に対して紙管製のシェルターを建てる事を提案し、国連が彼をコンサルタントとして起用した。

 

2009年のイタリア、ラクイラ地震が起きた後、彼は仮設の公会堂を建設し、この町の音楽家達が演奏を続けられる様にした。そして2008年の四川省地震で被害にあった子供達の為に、紙製のパイプを使用した仮設の教室を建設した。

 

 

http://www.bbc.com/news/entertainment-arts-26731137

 

 

 - 人物研究 , , , , , , , , , ,

Message

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

  関連記事

『Z世代への昭和史・国難突破力講座⑤』★「日本史最大の国難・太平洋戦争に反対し逮捕された吉田茂首相の<国難逆転突破力>①』★『鈴木貫太郎首相から「マナ板の鯉はビクともしない。負けっぷりを良くせ」と忠告され「戦争で負けて、外交で勝った歴史はある」と外交力を最大に発揮した(上)」

「2021/10/01「オンライン・日本史決定的瞬間講座➅」記事再録再編集 吉田 …

『オンライン爆笑動画/内田百閒のユーモア講座『一億総活躍社会』『超高齢/少子化日本』の国策スローガンを嗤う 「美食は外道なり」「贅沢はステキだ」「国策を嗤いとばし、自己流の美学を貫いた」超俗の作家・内田百閒(81歳)

  2015/11/15  知的巨人たち …

『Z世代のための日韓国交正常化60年(2025)前史の研究講座⑤」★『福沢諭吉の「韓国独立支援」はなぜ誤解、逆恨みされたのか⑦ー「井上角五郎伝」による甲申事変の真相、脱亜論への転換これで起きた』

2015/01/01/福沢の一番弟子「井上角五郎伝」から読み解く⑦ http:/ …

no image
日本リーダーパワー史(227)<日本最強の山本権兵衛―全身これ肝。炯眼人を知りて、克く任じ、豪胆事に当りて、善く善ず』

日本リーダーパワー史(227)       <坂の上の雲の真実― …

『純愛の日本史』<結婚とは死にまでいたる恋愛の完成である>女性学を切り開いた稀有の高群逸枝夫妻の純愛物語』★『強固な男尊女卑社会の封建国・日本』

    2009/04/09 &nbsp …

「Z世代への遺言」「日本を救った奇跡の男ー鈴木貫太郎首相③』★『鈴木首相の「玄黙」「治大国若烹小鮮」「汐待ち」』★『鈴木首相と昭和天皇の「阿吽の呼吸」で、戦争に終止符を打った日本史上最大の決定的な瞬間です』

  昭和天皇の戦争責任について、 さて、天皇の戦争責任について未だに論 …

no image
近現代史の重要復習問題/記事再録/「日清、日露戦争に勝利」した明治人のリーダーパワー、 リスク管理 、インテリジェンス⑦」★『人間、万事金の世の中、金の切れ目が縁の切れ目、これが資本主義のルール』★『米中覇権争いもGAFA、国家、企業、個人の盛衰、格差拡大、階層の二分化もこの原則に従う』

「国難日本史の歴史復習問題」ー 『山座円次郎の外交力』●『山座が「伊藤公を叩き殺 …

no image
 日本リーダーパワー史(786)「国難日本史の復習問題」 「日清、日露戦争に勝利」した明治人のリーダーパワー、リスク管理 、インテリジェンス③』★『日本史の決定的瞬間』★『京都「無隣庵」での伊藤、山県、桂、小村の4巨頭に児玉、杉山の6者秘密会談で『日露戦争も辞せず』と決定した』●『小村外相のロシアの巨熊を生け捕る方法とは・・』

 日本リーダーパワー史(786) 「国難日本史の復習問題」 「日清、日露戦争に勝 …

『日本の運命を分けた<三国干渉>にどう対応したか、戦略的外交(外交の要諦 )の研究』㉑』★『三国干渉』後に川上操六はインテリジェンスをどう組み立てたか『日英同盟締結に向けての情報収集にエース福島安正大佐 をアジア、中近東、アフリカに1年半に及ぶ偵察旅行に派遣した」

2019/09/29 『リーダーシップの日本近現代史』(65)記事再編集 前坂  …

『リーダーシップの日本近現代史』(207)記事転載/ーお笑い日本文学史『文芸春秋編」①ー直木三十五『芸術は短く、貧乏は長し』 と詠んで『直木賞』に名を残す』●『菊池寛・文壇の大御所を生んだのは盗まれたマントだった。

 2016/02/13 /10お笑い日本文学史『文芸春秋編」 …