池田龍夫のマスコミ時評(32) 世界各地への騒乱拡大を危惧-米独善主義に反発が強まる
年初チュニジアから始まった独裁政権打倒の騒乱は、エジプト、リビアなどの北アフリカ諸国から中東各国を揺さぶる様相を深めている。ヨーロッパ、アジア、南北アメリカ大陸、オセアニア、南アフリカ地域もそれぞれ〝火だね〟を抱えており、菅直人政権を取り巻く環境も厳しい時代状況。まさに「内憂外患」――与野党の主導権争いに終始している日本政治の劣化が、極めて憂慮される昨今である。
……いま、世界史的に新しい市民形成と斬新な市民社会の潮流が動き始めたのだ。貧困・失業・格差・不公正・腐敗・こころの操作に対するる怒りの真実は、『いのちの安全・融通無碍に支えあう環境・人間らしさ』の要求とウラハラなのだ。それは、現代世界にのたうつ悪あがきの植民地主義・人種主義・軍国主義・オトコ中心主義との闘いでもある」と、板垣雄三・東大名誉教授は分析している(『DAYS JAPAN』3月号)。
…世界に例のない速さで高齢化が進む日本で、社会保障は最重要課題である。その財源を優先しつつ、負担を国民に求め、他のムダや我慢すべき政策は徹底してそぎ落とす。まして財力に見合わぬ軍備に巨費を投じる余裕はない。争いを未然に防ぐ外交に心血を注ぐことが不可欠だ。そうやって国民の今と未来を命がけで守る。今も昔も、責任ある為政者の使命というものだ」との指摘はもっともで、「歴史に学ぶ努力」の必要性を痛感させられた。
メア部長がアメリカン大学で昨年十二月三日、沖縄訪問を控えた学生十四人に特別講義した内容だ。来日した米大学生に取材した共同通信と沖縄県紙が「沖縄への侮蔑発言が多かった」講義内容に驚き、三月七日朝刊に報じて波紋が広がった。トーリ・ミヤギさん(20歳=ハワイ出身の日系4世)が、「録音はしなかったが、メモを確認し合ってまとめたもので、内容は正しい」と、差し出した講義録(A4判4㌻)には、ビックリする文言が記されていた。
④沖縄の主産業は観光だ。農業もあり、ゴーヤー(ニガウリ)も栽培しているが、他県の栽培量の方が多い。沖縄の人は怠惰で栽培できないからだ。⑤沖縄の人は普天間飛行場は世界で最も危険な基地だと言うが、彼らは、それが本当でないと知っている。福岡空港や伊丹空港だって同じように危険だ」(『共同』3・6配信)等々、その侮蔑的言葉にビックリ仰天した。
ルース駐日大使も同日、沖縄県に飛び、仲井真弘多知事に陳謝した。日米関係の悪化を懸念して、米側が早期収拾を図ったと推察するが、06年から09年まで在沖米総領事だったメア氏の「日本蔑視」発言を、形式的陳謝だけで〝水に流す〟わけにはいかない。
重大なことは、知日派と称されるメア氏が発信する沖縄に関するゆがんだ情報が、米政府の普天間交渉の対処方針に悪影響を与えている恐れが大きい点だ」(琉球新報3・8社説)「沖縄が振興策と引き換えに基地負担を甘受する状況でないことを知らないようでは、とても知日派とは言えない。…周辺住民の危険除去という普天間問題の出発点を覆す議論であり、重大だ」(『毎日』3・10社説)との指摘を、米政府は真摯に受け止めるべきである。
関連記事
-
-
『オンライン講義/昭和戦後史の謎』-『東京裁判』で裁かれなかったA級戦犯は釈放後、再び日本の指導者に復活した』★『A級、BC級戦犯の区別は一体、何にもとづいたのか』★『日本の政治、軍部の知識ゼロ、日本語を読めないGHQスタッフ』★『A級戦犯岸信介は首相にカムバックし、右翼は裁かれず、児玉は日本の黒幕フィクサーとして再登場した』
『日本の政治、軍部の知識ゼロ、日本語を読めないGHQスタッフが戦争犯罪を追及した …
-
-
日本リーダーパワー非史(969)「厚労省の不正統計問題」は「不正天国日本」を象徴する事件』★『大本営発表ではウソの勝利を発表し、戦果は米戦艦、巡洋艦では一〇・三倍、空母六・五倍、飛行機約七倍も水増した』★『昭和の軍人官僚が国をつぶしたように、現在の政治家、官僚、国民全体が「国家衰退、経済敗戦」へ転落中であることを自覚していない』
「厚労省などの統計不正問題」 前坂俊之(ジャーナリスト) 一九四一(昭和十六)年 …
-
-
(まとめ)—近代日中関係の創始者・孫文と『支援した熱血の日本人たち』—辛亥革命百年秘話
(まとめ)—近代日中関係の創始者・孫文と 『支援した熱血の日本人たち』—辛亥革命 …
-
-
『オンライン講座/日本ベンチャービジネス巨人伝』★『 鈴木商店を日本一の商社にのし上げた<財界のナポレオン>金子直吉』★『「もし、金子が米国で生まれていたならば、カーネギー、ロックフェラーと並んで偉大な事業家として成功しただろう。金子は科学的な頭脳を持っており、無から有を作る事業家であったから』
2009/02/10 記事再録 日本の〝怪物″実業家・ …
-
-
★「エコプロダクツ2013」(12/12-14)出展の「地球・世界を救う最先端技術を紹介する」③MITSUBISHI、王子グループなど
★「エコプロダクツ2013」(12/12-14)に70 …
-
-
『オンライン日本の戦争講座②/<日本はなぜ無謀な戦争を選んだのか、500年間の世界戦争史の中から考える>②『明治維新の志士たちは20歳代の下級武士』★『英国、ロシアのサンドイッチ侵略で日中韓の運命は<風前の灯!>に、日本は日中間の連携を模索したが、拒否された』★『福沢諭吉の「脱亜論」の真相』★『朝鮮の「反日的姿勢の歴史(過去千年の恨の思想)』★『中華思想、漢民族至上主義のエスノセントリズム』
『世 …
-
-
「75年たっても自衛権憲法を全く変えられない<極東のウクライナ日本>」★「ウクライナ戦争勃発3日後に<敗戦国ドイツ連邦議会>は防衛費を1,5%から2%に増額した」★『よくわかる/日本国憲法制定真相史③』★『わずか1週間でGHQが作った憲法草案 』★『30時間の憲法草案の日米翻訳戦争』★『米英ソの対立が決定的となり、2月4日にはチャーチル英首相が「鉄のカーテン」演説を初めておこなった』★『冷戦勃発で、日本の憲法改正問題はこの代理戦争の色彩を帯びた」
日本リーダーパワー史(357)●『東西冷戦の産物の現行憲法』『わずか1週間でGH …
-
-
<動画ビデオ><ジェトロ、Global Eye>特集 電子書籍の最新事情 (2011年05月21日)10分
ジェトロ、Global Eye 特集 電子書籍の最新事情 (201 …
-
-
「エコプロダクツ2013」(12/12-12/14)「地球・世界を救う最先端技術を紹介」①小水力発電、浮体式海上風力発電など
★「エコプロダクツ2013」(12/12-12/14 …
-
-
『オンライン/日本リーダーパワー史講座』★『日本リーダーパワー史(32)』★『 英雄を理解する方法とは―『犬養毅の西郷隆盛論』・・
日本リーダーパワー史(32) 英雄を理解する方法とは―『犬養毅の西郷隆盛論』・・ …
