新刊『明治お雇い外国人とその弟子たち―日本の近代化を支えた25人のプロフェッショナル』(片野勧著)
2015/01/01
新刊
『明治お雇い外国人とその弟子たち―日本の近代化を支えた25人
のプロフェッショナル』(新人物往来社、定価2,600円)
のプロフェッショナル』(新人物往来社、定価2,600円)
片野勧著
幕末から明治にかけて多数来日したお雇い外国人は、明治日本の建設や日本の近代化に対して、どのように寄与したのか。また、日本人は何を学んだのか――。
新生日本を築くために奮闘した先人たちの足跡を一つひとつ掘り起こし、これから進むべき日本の将来像を追ってみたい。そして、日本は外国人を雇い入れて懸命に近代化を図りながら、「和魂洋才」の心――西洋の才は謙虚に吸収するけれども、和魂は決して見失わない――を持っていたこと、文明国の様式や制度を受容しながらも、強い独立国を希求し続けた明治人の苦悩と気概があったことを忘れてはならない。西欧の先進技術を伝えたお雇い外国人と魂を失わなかった明治人たちの師弟の交流から浮かび上がる「和魂洋才」の系譜を探ったのが、本書である。
明治お雇い外国人とその弟子たち
まえがき
目次
第一章 来日の動機と生活の周辺
1 お雇い外国人の役割
2 来日の動機と経緯
3 生活の周辺と学生観
第二章 近代日本の礎を築いた人々
1 フルベッキ――近代日本建設の父
2 ポンペ―日本近代医学の父
3 ヴェルニー―日本造船所建設の父
4 ヘボン―医療伝道宣教師
5 ワグネル―日本の近代窯業の父
6 デニソン―不平等条約改正に尽力した男
7 エドモンド・モレル―日本の鉄道建設の父
8 ウィリアム・グリフィス―理化学教育の恩人
9 ヒルゲンドルフ―博物学の道を開いた恩人
10 ヘンリー・ダイアー―工業技術教育の父
11 ボアソナード―日本近代法の父
12 キヨッソーネ―日本の印刷文化の発展に貢献
13 ベルツ―日本の近代医学の父
14 クラーク―北海道開拓の指導者
15 フォンタネージ―近代日本洋画の基礎を築いた恩人
16 ラグーザ―西洋彫刻を日本に紹介した男
17 コンドル―日本近代建築の父
18 モース―大森貝塚を発見
19 フェノロサ―日本美術の恩人
20 ミルン―近代日本地震学の父
21 メッケル―帝国陸軍の父
22 モッセ―地方自治制度の父
23 バルトン―わが国衛生工学の父
24 ハーン―古きよき日本を愛しつづけた男
25 ケーベル―西洋古典学と美学美術史の恩人
資料編
1 お雇い外国人の総数、職務・国籍別推移
2 開成学校・東京大学法理文学部の外人教師
3 お雇い外国人の給与
4 墓の中の外国人
5 お雇い外国人の年表
あとがき
片野 勧
1943年、新潟県生まれ。フリージャーナリスト。主な著書に『マスコミ裁判―戦後編』『メディアは日本を救えるか―権力スキャンダルと報道の実態』『捏造報道 言論の犯罪』『戦後マスコミ裁判と名誉棄損』『日本の空襲』(第二巻、編著)。近刊は『明治お雇い外国人とその弟子たち』(新人物往来社)。
関連記事
-
-
日本リーダーパワー史(925)人気記事再録『戦時下の良心のジャーナリスト・桐生悠々の戦い②』★『権力と戦うには組織内ジャーナリストでは不可能とさとり、フリージャーナリストとして個人誌「他山の石」(いまならSNS,ブログ)で戦った』★『言論機関は今、内務省と陸軍省の二重の監督下にある。私たちは『三猿』の世界に棲む。何事も、見まい、聞くまい、しやべるまいむ否、見てはならない。聞いてはならない。しやべってはならない「死の世界」に棲まされている』★『「言論の自由を圧迫し、国民をして何物をもいわしめない。これが非常時なのだ」』★『「畜生道に堕落した地球より去る」と 69 歳で壮絶死』
2010年1月26日 日本リーダーパワー史(34) 日本リーダーパワー史(34 …
-
-
『オンライン講座/独学/独創力/創造力の研究➄』★『世界の発明王」エジソンは小学校で先生から「成績が悪い、劣等生だ」と叱られれ、以後、小学校には行かず、母親から「百科事典」(今でいうならGoogle)を基に教育を受けた。天才、リーダーは学校教育では作れない』★『秀才、優等生よりは、落ちこぼれ、落第生の方が天才になれるのよ』
2018/02/03百歳学入門(94) 記事転載 前坂俊之(ジャー …
-
-
池田龍夫のマスコミ時評(38)ー『沖縄密約文書「廃棄の可能性」不可解な「無いものは無い」判決』
池田龍夫のマスコミ時評(38) 『沖縄密約文書「廃棄の可能性」不可 …
-
-
「エコプロダクツ2013」(12/12-12/14)「地球・世界を救う最先端技術を紹介」①小水力発電、浮体式海上風力発電など
★「エコプロダクツ2013」(12/12-12/14 …
-
-
日本リーダーパワー史(355)<日本の最も長い決定的1週間>『わずか1週間でGHQが作った憲法草案②』
日本リーダーパワー史(355) <日本の …
-
-
ホテルメトロポリタン鎌倉、開業へ急ピッチー2020/4月/24 日グランドオープン。鎌倉駅前に、市内では最大級のシティホテルがオープンする。宿泊施設の少ない鎌倉市内では、貴重な観光ホテルとなりそうだ。
ホテルメトロポリタン鎌倉(2020年4月24日グランドオープン) h …
-
-
池田龍夫のマスコミ時評⑮ 「非核三原則」守り抜く覚悟―「核の傘」偏重の冷戦構造を見直せ
池田龍夫のマスコミ時評⑮「非核三原則」守り抜く覚悟―「核の傘」偏重の冷戦構造を見 …
-
-
『Z世代のための『バガボンド』(放浪者、世捨て人)ー永井荷風の散歩人生と野垂れ死考 ③』★『「人生に三楽あり、一に読書、二に好色、三に飲酒」』★『乞食小屋同然の自宅の裸電球のクモの巣だらけの6畳間の万年床の中で洋服を着たまま81歳で死去した。』
2015/08/02 …
-
-
日本新聞史<満州事変から太平洋戦争までの戦時期の日本の新聞>
1 =戦争と新聞を検証する= 1995年2月15日 前坂 俊之 静岡県立大学国際 …
-
-
知的巨人たちの百歳学(167)記事再録/『日本歴史上の最長寿、118歳(?)永田徳本の長寿の秘訣は・『豪邁不羈(ごうまいふき)の奇行です』
2012/03/04 / 百歳学 …
