世界/日本リーダーパワー史(913)-米朝首脳会談(6/12日)を前に7回目の日米首脳会談(6/7)でトランプ氏は拉致問題提議を確約、安倍首相は北朝鮮と直接交渉する、と明言』★『トランプ氏「朝鮮戦争終結、合意あり得る」北朝鮮と調整』★『「安倍首相大慌て!トランプ心変わりの深刻度―日米首脳会談が「分かれ道」になる可能性」』★『安倍政権は今こそトランプと距離を置く時ではないか』
2018/06/15
トランプ大統領と北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長による初の米朝首脳会談は12日午前9時(日本時間同10時)にシンガポールで開催される。
6月4日のサンダース米大統領報道官の発表では、トランプ政権による北朝鮮に対する「最大限の圧力」路線に関しては「政権の政策は変わっていない」と語り、北朝鮮が非核化しない限り対北朝鮮制裁を解除しないと改めて強調した。 トランプ氏も「金氏と会ってあいさつする程度になる」と述べ、一度の会談では核問題に関する最終合意に至らないとも示唆した。
安倍首相はトランプ氏に米朝会談の内容について、事前の打ち合わせと、拉致問題の提議を念押しするために急きょ、米国に飛び日米首脳会談を開いた。
時事、毎日などによれば,7日午後(日本時間8日未明)、にホワイトハウスで日米首脳会談が開かれ、トランプ氏は米朝会談では「拉致問題を提起する考えを表明、準備はできている」と述べ、また「最大限の圧力という言葉は使う必要がない。北朝鮮に対する制裁は「(現状では)解除するつもりはない」とも明言した。
安倍首相はいつものような「米朝首脳会談が成功して、核、ミサイル、拉致問題が前進するよう緊密に連携したい。拉致問題は北朝鮮と直接向き合い、話し合いたい。あらゆる手段を尽くす」と公式的な発言をくりかした、という。
トランプ氏「朝鮮戦争終結、合意あり得る」北朝鮮と調整
https://www.asahi.com/articles/ASL6823XSL68UHBI002.html
韓国動揺「非核化の経済負担、できる範囲で」 日本の支援は当然視
https://www.sankei.com/world/news/180607/wor1806070030-n1.html
今回の日米会談はこれで計7回目となり、日米首脳がこんな短期間に何度もあった例は日本外交史上初である。昨年1月に誕生した異例の大統領・トランプ氏に世界の首脳に先駆けて駆け付けて『日米蜜月時代を築き上げた』安倍首相の腰の軽さ、地球儀外交、価値観外交はこれまでの日本外交になかったものである。
その努力と熱心な取り組みは評価すべきだが、その結果についてはまだ未定である。今回の米朝会談の結果次第でより、明確になるであろう。
安倍外交の特徴はすでに地球を何周も回るほどの積極的なマラソン首脳会談を、米、ロシア、EU,インド、オーストラリア、トルコ、世界各国首脳と開催してきたことだが、肝腎の隣国関係の中国、韓国、北朝鮮との関係は冷え切ったままで最近は少し雪解けしてきたが、一向に進んでなかった。今回の米朝会談の急進展に驚いて、慌てふためいている。
そんな日本外交・安倍外交は「外交音痴の日本外交」「インテリジェンスなき日本外交」『正直・お人よし外交』、『哲学、理念なき外交、何度でも訪ねて信頼を得れば問題は解決するという安倍外交」、「外交は力とカネによって決まるるという覇権外交ではなく、民主主義的理念と信頼によって決まるという日本外交、安倍外交」とさんざん批判されてきた。
今回の米朝会談の前にまたまた繰り返されるトランプへのお願い外交追随外交のやりすぎと批判的な識者も多い。
「安倍首相大慌て!トランプ心変わりの深刻度―日米首脳会談が「分かれ道」になる可能性」( ダニエル・スナイダー・スタンフォード大学教授)
https://toyokeizai.net/articles/-/224019
は今回の首脳会談は、2人の外交(取引)勝負の結果がでるものとなるだろう」という。
➀「安倍首相がトランプ大統領の対北朝鮮政策を伝授しているというのは全くの幻想にすぎない。トランプ氏統領はこの首脳会談実現と、朝鮮半島の終戦宣言でノーベル賞に獲得に邁進しており、CVIDには全く関心がなかった」
「トランプ大統領にとって、「中国は略奪的だが本当の敵は日本」なのだと、日本で長年の経験を持つ米議会関係者は話す。「トランプ大統領にとって、日本はつねに敵だった」。
「安倍首相は、勝利の瞬間からトランプ大統領を受け入れるリスクを冒してしまったので、方向を変えるにはもう遅すぎるかもしれない。今回の首脳会談は、その投資に対するリターンの最後を飾るものになるかもしれない。」
『安倍政権は今こそトランプと距離を置く時ではないか』
https://www.newsweekjapan.jp/reizei/2018/06/post-1005.php
関連記事
-
-
『鎌倉カヤック釣りバカ楽々日記』回想録『人生とは重荷を負うて、遠き道を行くが如し(徳川家康)』=「半筆半漁」「晴釣雨読」の「鉄オモリ」のカヌーフィッシング暮らし』★『15年後の今、海水温の1,5度上昇で、磯焼けし藻場も海藻もほぼ全滅、魚は移住してしまったよ!』
2011/07/07記事再編集 前坂俊之(ジャーナリ …
-
-
人気記事再録/日本リーダーパワー史⑤ 明治以来、最高のリーダーは誰だ!?西郷従道だよ。
2016/04/05 …
-
-
『オンライン/日本興亡150年史講座』★『「戦略思想不在の歴史」⑭「ペリー米黒船はなぜ日本に開国を求めて来たのか」<以下は尾佐竹猛著『明治維新(上巻)』(白揚社、1942年刊、74-77P)>『開国の恩人は、ペリーではなく金華山沖のクジラである』
2017/12/07 記事再録 <以下は尾佐竹猛著『明 …
-
-
世界が尊敬した日本人◎「メジャーリーグを制した「野球道」の天才 ・イチローは現代の宮本武蔵なり」
世界が尊敬した日本人 ◎「メ …
-
-
百歳終末学入門(175)『2025年問題とは団塊の世代が75歳を超えて後期高齢者となり、国民の3人に1人が65歳以上、5人に1人が75歳以上という、人類史上初の『超・超高齢社会』、つまり2025年は日本終末物語<日本の死>は8年後に迫っている。それなのに『この恐ろしい現実』を 見て見ぬふりの先延ばし』
2017年7月27日の厚労省の発表では二〇一六年の日本人の平均寿命 …
-
-
日本リーダーパワー史(169)名将・川上操六(27)『イギリス情報部の父』ウォルシンガムと比肩する『日本インテリジェンスの父』
日本リーダーパワー史(169) 空前絶後の名将・川上操六(27) <川上は『イ …
-
-
『大谷翔平<3打走投>流の「YAKYUDOU」(野球道)とは何か』★『ベースボールと野球道の違い』★『大谷のルーツは宮本武蔵の二天一流兵法(「五輪書」を書いた霊巌洞の動画あり)』★『「打撃の神様」の巨人・川上哲治の「ボールが止まって見える」(心技体一致)』
激動の2024年を振り返って、私を一番「ハッピーな気持ちと元気にしてくれた」のは …
-
-
『Z世代のための百歳学入門』★『物集高量は(元朝日記者、大学者、106歳)は極貧暮らしで生涯現役、106歳の天寿を果たした極楽人生の秘訣③』★『物集高量の回想録②、大隈重信の思い出話』★『大隈さんはいつも「わが輩は125歳まで生きるんであ~る。人間は、死ぬるまで活動しなければならないんであ~る、と話していたよ』
2021/05/28   …
-
-
世界が尊敬した日本人②ハリウッドでトップに立った国際スター・早川雪洲
1 2004、12,1 世界が尊敬した日本人②ハリウッドでトップに立った国際スタ …
-
-
知的巨人の百歳学(125)- 世界が尊敬した日本人/東西思想の「架け橋」となった鈴木大拙(95)②『禅の本質を追究し、知の世界を飛び回る』
2013年9月22日記事再録/ 世界が尊敬した日本人   …
