前坂俊之オフィシャルウェブサイト

地球の中の日本、世界史の中の日本人を考える

*

日中北朝鮮150年戦争史(12) 日清戦争の発端ー陸奥宗光の『蹇々録』で読む。日本最強の陸奥外交力⑤ 近代中国思想界の重鎮・梁啓超は『朝鮮亡国の原因は 李朝宮廷、政治、社会の三点にあり、朝鮮を滅ぼしたのほ朝鮮人自身である」と。「朝鮮の外交顧問・ドーハム・スティーブンス 暗殺事件〈1908年〉」

      2016/07/14

 

日中北朝鮮150年戦争史(12)

 日清戦争の発端ー陸奥宗光の『蹇々録』で読む。

 日本最強の陸奥外交力⑤

 近代中国思想界の重鎮・梁啓超は『朝鮮亡国の原因は

李朝宮廷、政治、社会の三点にあり、、

朝鮮を滅ぼしたのほ朝鮮人自身である」という。

朝鮮の外交顧問・ドーハム・スティーブンス

暗殺事件〈1908年〉

 

明治維新以後、朝鮮、清国との外交にふりまわされて、『征韓論』、西郷隆盛と大久保利通の両雄の悲劇的な闘争に発展し、約30年後に日清戦争でやっと決着がついた。

当時の朝鮮、清国の政治、社会情勢はどのようなものであったのか。

清朝末期の戊戌(ぼじゅつ)維新(一八九八年)の主役で、近代中国政治、文学、思想界の重鎮でもある梁啓超(1873-1929)は、『朝鮮亡国史略』、『朝鮮滅亡の原因』、『日本併合朝鮮記』などを書いている。

梁啓超は『朝鮮亡国の原因について、李朝宮廷、政治、社会の三点にあると説き、朝鮮を滅ぼしたのほ朝鮮人自身で、日本が原因ではないとし、朝鮮は滅ぼされたのではなく、自ら滅びたのだ』と次のように説いた。

「立憲君主制が確立されていない専制国家の運命は、すべて宮廷とつながっている。全国民はことごとく君主一族から毒害をこうむる。宮廷から見ると、君主専制国家、朝鮮の滅亡は、大院君と高宗二人の責任にある。大院君は酷薄(むごく薄情)、残虐、傲慢(えらぶる)にして猶疑心が強い。権謀術数のみ知って大礼を知らない。彼こそ亡国最大の元凶である。

高宗は惰弱にしてふるわず、優柔不断、讒言(讒言ざんげん)(人をおとし入れるため、事実を曲げる)を好み、事理にはくらい。側近は阿訣迎合(あゆげいごうーおべっかを使い、とり入る)の徒が多く、小さな恩恵を施し、小手先の策を好んでそれもまたすぐにばれてしまう。人に頼りすぎて自主が確立されない。虚飾を好み、実を努めない。政治を操る閔妃と高宗はじつに、悪女貢后

と愚君の西晋(せいしん)の恵帝(けいてい)そっくりである。このような君主が国を滅ぼさない例は、歴史上はほとんどなかった」(黄文雄『歪められた朝鮮総督府』(20P)

李朝社会の階級制度―両班が諸悪の根源。

『李朝社会とは、貴族と寒門(貧しい家)の階級が歴然と存在し、両班(ヤンパン、特権階級)は一切の権利を壟断(ろうだんーひとりじめ)する。国中で独立の人格と自由意志を持つ者は貴族のみで、しかしながら、彼らはすべて社会の諸悪の根源である。

彼らは仕官のみを志し、繁文縛礼(はんぶんばくれい、親則、礼法が細々してわずらわしい)。民衆に対しては禽獣畜生(きんじゅうちくしょうーけものや、どうぶつ)のごとく扱い、搾取略奪した財産を国庫に入れるのは三分の一にも満たない。徒党を組み、私腹を肥やして殺し合う。

彼らは政治とは何たるものかを知らず、世界の大勢も知らない事大主義(勢力の強大なほうになびく)で親日・親露・親中ところころ変わる。

帰国した留学生が千人近くいても、ほとんど猟官(官職にありつこうとして運動すること)に忙殺される以外には、社会のことをほとんど顧みない。学校;もつくらず、本一冊も書かない。翻訳一つでさえものにはならないありさまだ」(同上21P)

 梁啓超による朝鮮人の民族性、国民性

『(梁啓超によれば)、朝鮮人は空論を好み、激情にして怒りっぽく、ややもすれば命知らずですぐ立ち上がる。それなのに瞬く間に死んだ蛇のように!くらつっついても動かない姿に変わる。

朝鮮人は将来のことはほとんど考えない。庶民は腹1杯になれば、すぐ木陰で、終日清談に耽り、明日のことはすっかり忘れてしまう。高官も今日の権勢さえあれば、明日は亡国となってもほとんど気にしない』(同上)

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

朝鮮の外交顧問・ドーハム・スティーブンス暗殺事件〈1908年〉

朝鮮の外交顧問であったドーハム・スティーブンスは一九〇八(明治41)年三月、解雇され、帰国してサンフランシスコに着いたとき、記者会見をして次のように述べた。

『朝鮮の王室と府は、腐敗堕落しきっており、頑迷な朋党は、人民の財宝を略奪している。そのうえ、人民はあまりにも愚昧(おろか)である。

これでは国家独立の資格はなく、進んだ文明と経済力を持つ日本に統治させなければ、ロシアの植民地にされるであろう。伊藤統監の施策は、朝鮮人にとって有益で、人びとは反対していない」

このニュースを新聞で知ったサンフランシスコに居住する朝鮮人・張仁煥と田明雲の二人は激怒してオーランド駅でスティーブンスを暗殺したのである。

100年以上前のこの事件を知って、2015年3月におきたリッパート駐韓米大使襲撃事件との類似性に驚いた。「韓国、朝鮮の事実について批判される」と聞く耳を持たず、すぐ反発する国民性は根深いものがある。

 

リッパート駐韓大使襲撃事件

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AA%E3%83%83%E3%83%91%E3%83%BC%E3%83%88%E9%A7%90%E9%9F%93%E5%A4%A7%E4%BD%BF%E8%A5%B2%E6%92%83%E4%BA%8B%E4%BB%B6

 

2015年3月5日、ソウル市内の世宗文化会館で、韓国人、キム・ギジョン(金基宗)がマーク・リッパート駐韓米国大使を襲撃する事件。

当日、キム・ギジョン容疑者は招待状を持たないにもかかわらず、リッパート大使の朝食会に忍び込んだ。その日、韓国側の警備体制が手抜きされていた疑いがある。突然、キム容疑者はリッパート大使に突進し、隠し持っていた25cmの果物ナイフで、大使の右顔面を長さ11cm、深さ3cmにわたり切りつけ、大使は80針を縫う重傷を負った。

キム容疑者は、その場で取り押さえられた。大使は車で病院へ運ばれたが、幸いにも命に別条はなかった。だが、傷がもう少し深ければ、キムの凶刃によって生命を落としていたかもしれないーというもの。

この犯行の背景、韓国側の対応には100年前の民族性が今も根深く残っていることをうかがわせる。

http://net.keizaikai.co.jp/archives/16189

 

—————————————–

 中央日報

<チャイナインサイト>中国にとって隣国は交渉ではなく管理の対象だ(1)

http://japanese.joins.com/article/058/218058.html?servcode=100&sectcode=120

中央日報 latest news

<チャイナインサイト>中国にとって隣国は交渉ではなく管理の対象だ(2)

http://japanese.joins.com/article/059/218059.html

<チャイナインサイト>中国にとって隣国は交渉ではなく管理の対象だ(3)

http://japanese.joins.com/article/060/218060.html?servcode=100&sectcode=120

 

 

                           つづく

 - 健康長寿 , , , , , , ,

Message

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

  関連記事

no image
日本メルトダウン(905)『老害・暴走老人が日本をつぶす』●『舛添以上の石原慎太郎』『二世三世/世襲議員が日本を潰す』★★「古館氏「政治的圧力」演出していた!」

日本メルトダウン(906) ①『老害・暴走老人が日本をつぶす』- 『読売・ナベツ …

『オンライン/長寿学入門『超高齢社会日本』のシンボルー 真珠王・御木本幸吉 (96)、ラーメン王・安藤百福(96)に学ぶ 「食を選んで大食せず、うまいものは二箸(はし)残し、胃腸と一緒に寝る」(御木本幸吉) 『人生に遅すぎることはない。五十歳でも、六十歳でも、新しい出発はある』(安藤百福)

96歳 真珠王・御木本幸吉 (1858年3月10日―1954年9月21日) いわ …

no image
『オンライン講座/日本の食卓に長寿食トマトを広めた「トマトの父」・カゴメの創業者蟹江一太郎(96歳)の 長寿健康・経営10訓』★『徳川家康の遺訓『人の一生は重荷を負うて、遠き道を行くが如し』が経営理念』

2013年4月10日の百歳学入門(70)記事再録  前坂 俊之(ジャー …

『タイの新型コロナウイルス(COVID-19)の防止策(周辺国も含めて)についての最新レポート(4/18)公表』★『世界各地から危機感が薄いと言われている日本ですが、確かに海外から見ると、その様に見えます』★『マレーシアのLockdown、インドネシアの大規模行動制限が延長されました(4/25』

 タイの新型コロナウイルス(COVID-19)の防止策(周辺国も含めて …

『葛飾北斎の「富嶽三十六景」を追跡―富嶽を撮影する湘南絶景ポイントを紹介する』①『逗子なぎさ橋珈琲店テラス、葉山鐙摺(あぶずり)旗立山、逗子海岸から撮影』

    暮れも押し迫り木枯しが舞う今日このごろの12月。湘南 …

◎『 2011/03/05 /東日本大震災1週間前の鎌倉湾のカヤック釣りバカ日記を大公開』★『あれから10年!地球温暖化で海は今や死滅寸前だよ!10年前の鎌倉海がなつかしいよ』★『Early spring in KAMAKURA SEA』と『老人の海』=『逗子マリーナ沖で良型カレイをゲットしたよ!』

 前坂 俊之     (カヌーイスト)   2011年3月5日午前6時 …

「老いぼれ記者魂ー青山学院春木教授事件四十五年目の結末」(早瀬圭一、幻戯書房)ー「人生の哀歓が胸迫る事件記者の傑作ノンフィクション!』

  「老いぼれ記者魂: 青山学院春木教授事件四十五年目の結末」 (早瀬 …

no image
知的巨人の百歳学(105)-「120歳は幻の、実際は105歳だった泉重千代さんの養生訓』★百歳10ヵ条『⓵万事、くよくよしないがいい。 ②腹八分めか、七分がいい。➂酒は適量、ゆっくりと。 ④目がさめたとき、深呼吸。⑤やること決めて、規則正しく。 ⑥自分の足で、散歩に出よう。 ⑦自然が一番、さからわない。 ⑧誰とでも話す、笑いあう。⑨歳は忘れて、考えない。 ⑩健康は、お天とう様のおかげ。』

120歳は幻の、実際は105歳だった泉重千代さんの養生訓  1979年 …

『百歳学入門(206)』-『プロスキーヤ・三浦雄一郎(86歳)と父・三浦敬三(102歳)の世界スーパーマン親子物語➀』★『雄一郎は70歳、75歳でエベレストに登頂成功』●『敬三は77歳でキリマンジャロ登頂、88歳でヨーロッパ屈指のオートルートを完全踏破、99歳でモンブランスキーで滑降の鉄人親子』

『百歳学入門(206)』ー  三浦さん、エベレストに登頂、史上最高齢80歳の夢実 …

『Z世代のための米大統領選連続講座⑮』9月10日、米大統領選の候補者討論会で、ハリス対トランプ氏の初対決』★『「イヌ、ネコ食べる」のトンデモ発言でトランプ氏失格の自業自得!』

『Z世代のための米大統領選連続講座⑮』 前坂俊之(ジャーナリスト) 9月10日、 …