前坂俊之オフィシャルウェブサイト

地球の中の日本、世界史の中の日本人を考える

*

『F国際ビジネスマンのワールド・ニュース・ ウオッチ(193)』 ★『改革や革新は 『他所者、馬鹿者、若者』にしか出来ない」という古来からの教え』★『シャープの墜落は日本企業に共通する、「変化に気が付かない、海外市場を知らない」という致命的な弱点を曝露』●『シャープ新社長「信賞必罰の人事を徹底」 社員にお達し』●『独占密着! グーグルの新CEOが描く「AI」で動くデジタル世界』

   

  『F国際ビジネスマンのワールド・ニュース・

ウオッチ(193)』

 

シャープ新社長「信賞必罰の人事を徹底」社員にお達し

http://digital.asahi.com/sp/articles/ASJ8Q32FQJ8QPLFA004.html?_requesturl=sp/articles/ASJ8Q32FQJ8QPLFA004.html&rm=375

<F国際ビジネスマンのコメント>

シャープの台湾ホンハイによる買収劇、日本の老舗電気大手の落城は、改めて次の様な教訓を我々に突き付けています。

先ず、「改革や革新は 『他所者、馬鹿者、若者』にしか出来ない」という古来からの教えです。

ご承知の様にシャープは液晶の先達で一世を風靡しました。ブラウン管全盛時代に早々と、TVを全て液晶にすると豪語しましたが、液晶TVと液晶パネル事業の収穫で最も成功したのは韓国、台湾勢でした。

当時、シャープの歴代幹部はこれで50年、100年は食っていけると豪語していました。トンビに油揚げとなり、噴飯物です。

私は、出入り業者として垣間見、経営者OBが顧問で多数居座り、液晶成功物語の講演活動で自慢話に血道をあげていましたが、一方では老害船頭多くガバナンスはボロボロになっていました。

成功譚で失敗するという典型です。 危機を危機と思いたくない輩が多過ぎるのです。ここでもドストエフスキーのリアリズム「人間には見たいものしか見えない」という箴言を想起します。

幹部の成功事業に後輩が見切りを付けるのは日本企業では至難です。日本的なシガラミを断ち切り、経営改革を実行できる強い指導力を創り上げるには 純粋培養の順送り人事では相当な難題となります。

米国では、しがらみの無い他所者に任せる事に何の抵抗もありません。

次の教訓は、今回のリオのオリンピック、サッカーの惨敗です。手倉森監督の敗戦の弁、「世界を知らない選手と世界を見ていない監督では、オリンピックでは勝てる訳がない」、晴れ舞台に出て初めてこの重大事に気付く様ではお粗末で話になりません。

シャープの最大の弱点は台湾、韓国勢に比べて海外市場に決定的に弱かったことです。

日本で売れていれば技術が優秀だから世界でも容易と誤認し、世界マーケットの開拓に汗を流していない、シャープブランドの知名度は海外ではお粗末そのものでした。

シャープ亀山、堺の超弩級の液晶投資は、海外市場における自社の非力を軽視して、膨大な回収不足、これが命取りになりました。

サムソンの海外マーケティング力の強さは長期にわたる営業マンの血と汗の結晶です。 いずれにしても、シャープの墜落は、日本企業に共通する、「変化に気が付かない、海外市場を知らない」という致命的な弱点を曝露するものです。

http://digital.asahi.com/sp/articles/ASJ8Q32FQJ8QPLFA004.html?_requesturl=sp/articles/ASJ8Q32FQJ8QPLFA004.html&rm=375

 

独占密着! グーグルの新CEOが描く「AI」で動くデジタル世界

グーグルの他に IT大手のAI戦略について、後半に纏めてあります。

http://forbesjapan.com/articles/detail/13266/1/1/1

 - 健康長寿, 現代史研究, IT・マスコミ論, 最先端技術『見える化』動画 ,

Message

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

  関連記事

no image
マスコミ論B(5)

1 マスコミ論B(5)             2003、10,29       …

no image
『リーダーシップの日本近現代史』(196)ー『憲法改正を進める安倍自民党はダレス米国務長官の強硬な再軍備要求を断固拒否した吉田茂のリーダーシップ・外交術を学べ』★『ダレス長官は「敗戦国の貧弱な総理大臣だと思っていたらみごとに吉田にやられた。彼が世界の一等国の一等大使(吉田は駐英大使)だったことを計算に入れなかったのが私の間違いだった』

 2016/02/1/日本2リーダーパワー史(662)記事再録 &lt …

no image
戦うジャーナリスト列伝・菊竹六鼓(淳)『日本ジャーナリズムの光、リベラリストであり、ヒューマニストであった稀有の記者』★『明治末期から一貫した公娼廃止論、試験全廃論など、今から見ても非常に進歩的、先駆的な言論の数々』

  日本ジャーナリズムの光、リベラリストであり、ヒューマニストであった …

no image
『中国紙『申報』が報道した『明治日本』― 日中韓150年対立史のパーセプションギャップの研究』①

   『中国紙『申報』が報道した『明治日本』― 日中韓150 …

日本リーダーパワー史(695)日中韓150年史の真実(1) 「日本開国の父」ー福沢諭吉の 「西欧の侵略阻止のための日中韓提携」 はなぜ頓挫し、「脱亜論」に一転したか ー中華思想、事大主義の原罪を問う」①

日本リーダーパワー史(695) 日中韓150年史の真実(1) 「日本開国の父」ー …

no image
福島清のマスコミ時評(1)『宮澤・レーン・スパイ冤罪事件」の悪夢― 秘密保護法がもたらす弾圧の具体的な警鐘

    福島清のマスコミ時評(1)   …

★『明治裏面史』 -『日清、日露戦争に勝利した明治人のリーダーパワー,リスク管理 ,インテリジェンス㊽★『青木宣純大佐は袁世凱の協力によって、諜報の協同化と『特別任務班』(馬賊遊撃隊)を編成した』★『日露戦争にもし日本が負ければ、大清帝国も滅亡する(袁世凱)』

★『明治裏面史』 – 『日清、日露戦争に勝利した明治人の リーダーパ …

no image
現代史の復習問題/「延々と続く日韓衝突のルーツを訪ねるー英『タイムズ』など外国紙が報道する120年前の『日中韓戦争史』➄ー『日清戦争の結果、朝鮮統治のむつかしさ』★『日本は朝鮮において,英国にとってのアイルランド問題に手を染めたようだ』

  2011年3月10日の記事再録 英紙『タイムズ』が報道する『日・中 …

 『オンライン講座/独学/独創力/創造力の研究➄』★『世界の発明王」エジソンは小学校で先生から「成績が悪い、劣等生だ」と叱られれ、以後、小学校には行かず、母親から「百科事典」(今でいうならGoogle)を基に教育を受けた。天才、リーダーは学校教育では作れない』★『秀才、優等生よりは、落ちこぼれ、落第生の方が天才になれるのよ』 

  2018/02/03百歳学入門(94) 記事転載 前坂俊之(ジャー …

知的巨人たちの百歳学(107)ー『世界天才老人NO1・エジソン(84)<天才長寿脳>の作り方』ー発明発見・健康長寿・研究実験、仕事成功の11ヵ条」(上)『隠居は非健康的である。死ぬまで研究、100歳までは引退しない』

   再録 百歳学入門(93) 「世界天才老人NO …