前坂俊之オフィシャルウェブサイト

地球の中の日本、世界史の中の日本人を考える

*

知的巨人たちの百歳学(125)『柔道の神様』三船 久蔵(81歳)の習慣ー『体を錆(さびる)させるな』『動くことがどんな人にも必要な健康の基本』

   

 知的巨人たちの百歳学(125)

『柔道の神様』-講道館師範、柔道十段 

三船 久蔵(81歳)

健康10ヵ条」

『柔道の神様』の習慣ー『体を錆(さびる)させるな』

『動くことがどんな人にも必要な健康の基本』

「柔道の神様」-講道館師範、柔道十段 三船 久蔵(81歳) 

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%89%E8%88%B9%E4%B9%85%E8%94%B5

三船 久蔵(みふね きゅうぞう、1883年(明治16)4月ー1965年(昭和40)1月)は柔道家

身長159cm、体重55kg。小柄な体型ながら「空気投げ」などの新技をあみ出し、昭和20年に最高位の十段を授けられ「名人」の称を受ける。「理論の嘉納、実践の三船」といわれ、柔道創始者の嘉納治五郎の理論を実践することに力をいれたことから「柔道の神様」とあがめられた。現在、出身地の岩手県久慈市にに三船十段記念館が建っている。

『体を錆(さびる)させるな』

近ごろは長生きする人が多い。私もいつしかその仲間のー人に加わることになったが、人間生きて呼吸しているだけであったらなんの能もない。

生きているからには、自分でできるかぎりの活動をつづけなければ意味はない。それで行けてこそ生きているネウチがあり、長寿の甲斐もあるというものだ。

しかも、人それぞれの活動をつづけるからには、なんといってもそれだけの体力が必要である。そして、その必要な体力も活動によって生み出されることを忘れてはならない。

いわば人間の体は鉄器のようなものである。使わないではっておくと錆がくる。錆は曲ったり、磨り減ったりよりも、もっといけない。この錆がひどくなると、なかなか落ちないし、どうかすると金属全体を腐らせてしまう。ところが、毎日使って、毎日動かしているとどんな古い器でも錆がこない。人間の体も錆がこないように、毎日少しずつでも動かしていなければならないのだ。

『動くことがどんな人にも必要な健康の基本』

人間、一日に三度はめしを食っとるんだから、どうでも日に三度はウゴかねばならんーというのが私のモットーだ。

私のように柔道がいわば商売のものには、とくにこのウゴクということが必要と思う人があるから知れぬか、そうじゃない。これはどういう商売の人にも必要な健康の基本である。

私は柔道のみちに入って60余年、よわいもそろそろ八十に近い。それが今日でも、日に三度はこのウゴクことを怠らぬように心がけている。

まず、朝起きて軽い体操をやる。それは柔道の基本型で、足払いの型から始まって、一人でゆっくりといろいろの型をやってみる。

スポーツをやる人にいわせるとウォーミング・アップというのだろう。こういう一人でやる型の稽古も、毎日くりかえしていると、実戦のときにきわめて役立つ。さて昼は柔道(教える方)三昧、有段者対手で汗みずくになって別に疲れを知らない。夜はふたたび静かな一人体操。これで健康のリズムは完全に保たれている。

【古記事】 三船久蔵十段インタビュー(1964年)

http://blogs.masoyama.net/?eid=581

失われた柔道?!圧巻!三船十段の秘技「空気投げ」と現役の有段者との乱取り

伝説の柔道家・三船久蔵10段の強さがヤバすぎるwww

 - 健康長寿

Message

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

  関連記事

no image
記事再録/2008年3月15日/『藤田嗣治とパリの女たち』①「最初の結婚は美術教師・鴇田登美子、2度目は「モンパルナスの大姉御」のフェルナンド・バレー、3度目は「ユキ」と名づけた美しく繊細な21歳のリュシー・バドゥ』★『夜は『エ・コールド・パリ』の仲間たちと乱ちきパーティーで「フーフー(お調子者)」といわれたほど奇行乱行をしながら、昼間は、毎日14時間以上もキャンバスと格闘していた

    2008年3月15日 藤田嗣治とパリの女たち     …

『Z世代のための 百歳学入門(216)』<松原泰道老師!百歳>『 生涯150冊、百歳こえてもマスコミ殺到!』★『 その百歳長寿脳の秘密は、佐藤一斎の『言志晩録』に「見える限り、聞こえる限り、学問を排してはならない、とある。私も、いまや、目も見えない、耳も聞こえませんが、読み、書く、話すことは生涯続けたいと思います』

  2018/03/17    …

no image
百歳学入門(43)『大隈重信の健康法』『わが輩は125歳まで生きるんであ~る』「恐れるな、愚痴をいうな、過去を忘れよ、善をなせ』

百歳学入門(43)『大隈重信の健康法』   『早稲田大学創設者・大隈重 …

『Z世代のため百歳学入門』★『世界最長寿のギネス彫刻家は平櫛田中(107歳)です」★『世界最悪の日本超高齢・少子減少社会』から逆転突破する方法』★『いつまでも体も心も元気を維持し、生涯現役・臨終定年を迎える気魄を学ぶ』★『『今やらねばいつできる、わしがやらねばだれがやる』★『50,60洟垂れ小僧、70,80人間盛り、100歳わしもこれからこれから!』

  2024/09/13    …

no image
百歳学入門(62)「財界巨人たちの長寿・晩晴学①」渋沢栄一、岩崎久弥、大倉喜八郎、馬越恭平、松永安左衛門―

百歳学入門(62)   「財界巨人たちの長寿・晩晴学」①  ―渋沢栄一 …

百歳学入門(235)★『住友財閥の中興の祖『幽翁』伊庭貞剛の日本一見事な引き際、晩晴学①』★『人を使うには4つのしばりつけに注意すべきだ★『 リーダーは『熟慮・祈念・放下・断行』せよ』

2019/11/20  /『 リーダーシップの日本 …

『オンライン100歳学講座』★『 全財産をはたいて井戸塀となり日本一の大百科事典『群書索引』『広文庫』を出版した明治の大学者(東大教授)物集高見(80歳) と物集高量(朝日新聞記者、106歳)父子の「学者貧乏・ハチャメチャ・破天荒な奇跡の物語」★『生活保護、極貧生活でも飄々とした超俗的な生き方に多くの人々は百歳老人の理想像を見て、その知恵と勇気に感動した』

  前坂 俊之(ジャーナリスト) 物集高見が出版した大百科事典『群書索 …

『MF・ワールド・カメラ・ウオッチ(11)』「フィレンチェぶらり、ふらり散歩(4/19-4/28)「ウフィッツィ美術館」、「「パラティーナ美術館」を見て回る⑥

   2015/06/10  『MF・ワールド・カ …

鎌倉サーフィンチャンネル』★『材木座ウインドサーフィン(23年4月16日)ブルースカイとキラキラ海で、カラフルに舞い踊る』

鎌倉材木座海岸ウインドサーフィン(23年4月16日)ブルースカイとキラキラ海で、 …

no image
『リーダーシップの日本近現代史』(152)再録/『知的巨人の長寿学』の牧野富太郎(94)に学べ<植物研究と山歩きで、世界的な植物学者になる>★『学歴差別をものともしなかった「日本の植物学の父」』

   2010/10/31   記事再録 …