『F国際ビジネスマンのワールド・ニュース・ウオッチ(142)』『女性が輝く社会・フランス、日本へのメッセージ』の感想>●「ロシア機墜落事件をエジプト政府の姿勢を糾弾」(ニューヨーク・タイムズ)
『F国際ビジネスマンのワールド・ニュース・ウオッチ(142)』
『女性が輝く社会・フランス、日本へのメッセージ』
http://m.huffpost.com/jp/entry/8504520
<F氏のコメント>
ご承知のように、ハフポストの記事は見逃せない内容が増えています。本件もこれからのインタビューの連載が非常に楽しみです。今回の登場人物に匹敵する女性は、日本には未だいないのではありませんか? ダイバシテイの思想の先頭を走っています。
リベラルの最前線を標榜して、フランスは個人、社会の在り方について実に広くて深い知的冒険を進めていますが、技術開発や経済発展の価値を重視せず?、国力では独に水を開けられています。
自然科学や経済成長の価値を重視する日独と実に対照的です。
小生は、個人的には 「オシャベリやカフェタイムを楽しみ、芸術を愛好し、労働よりバカンスを大事にするフランス人」が大好きですが、これに余り傾斜すると、国力の劣化が加速するのではと心配です。フランス人から、余計な御世話だ、と言われそうですが。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
Resisting Bomb Theory, Egypt Finds Itself Increasingly Alone – The New York Times
http://www.nytimes.com/2015/11/07/world/middleeast/egypt-russian-plane-crash-investigation.html?_r=0
<F氏のコメント>
この記事は、今回のロシア機墜落事件をエジプト政府の目線でまとめ、その姿勢を糾弾しています。
私見ですが、事実の解明を拒み、因果関係を明確にしながら対策を講じて再発を防ぐという先進国の常道を尊重しない姿勢では、今後のエジプト国の再建は覚束無いのではと感じます。やはり修羅場で隠蔽するという致命的な欠陥が現れている様です。貧困国の矛盾がここでも露呈しています。
ロシア機墜落の件、英米を始め西欧は早々に、貨物室に爆薬が仕掛けられ、それが離陸後20数分で爆発した事が原因とし、ロシアも当初の否定から爆弾の可能性を容認し始めました。
ところが肝心のエジプト政府は、相変わらずこの爆弾説を終始否定し、他の要因へと世論を誘導する事に躍起になっているところです。
この記事は、ムバラク時代の航空機事故を例に引きながら、責任を決して取りたがらないエジプト政府の昔ながらの体質が今回も出来し、これを憤っています。
昨今のエジプトの通貨不安も取り上げ、ルクソールに負けない集客力のある世界的保養地シャルムエルシェイクの観光客が激減すると、特にロシア人とイギリス人という大票田が無くなると外貨収入に致命的な影響があり通貨不安を加速すると、そして観光業者の生活にも大打撃となり、これをエジプト政府は憂慮していると。
又空港保安体制の不備でテロ行為が実行されたと認めれば、エジプト政府の責任を起点に、ロシア、ロシア国民、他への巨額の賠償責任が発生して更に政府を窮地に陥れる、これを阻止しなければと考えている、と。
何れにしても、過去の例にならい、今回の事件を当初から政治的問題と捉え、事実を解明しないで有耶無耶にしてエジプトの負担を極小化したいという思惑が見え見えであるという。
墜落原因についての、エジプトと欧米の見解の亀裂は益々エジプトを孤立化させており、エジプトの斯様な姿勢は国家間の信頼を大きく損なうこととなっている、と言う。
> http://www.nytimes.com/2015/11/07/world/middleeast/egypt-russian-plane-crash-investigation.html?hp&action=click&pgtype=Homepage&module=second-column-region®ion=top-news&WT.nav=top-news&_r=0 <http://www.nytimes.com/2015/11/07/world/middleeast/egypt-russian-plane-crash-investigation.html?hp&action=click&pgtype=Homepage&module=second-column-region®ion=top-news&WT.nav=top
関連記事
-
-
高杉晋吾レポート(9)闇に隠された「ふげん配管ひび割れ隠蔽」のショッキングな証言—森田渓吾の原発建設段階で話②
高杉晋吾レポート(9) 闇に隠された「ふげん配管ひび割れ隠蔽」のショッキングな証 …
-
-
『オンライン講座/真珠湾攻撃から80年➅』★『 国難突破法の研究➅』★『真珠湾攻撃から70年―『山本五十六のリーダーシップ』ー★『最もよく知る最後の海軍大将・井上成美が語るその人間像』★『山本五十六追悼』(2010年 新人物文庫)』★『きわめて日本的な人情大将で、勝つための戦略ではなく元帥のためならたとえ火の中、水の中、死んでもいいという特攻、玉砕、戦陣訓の「死のヒロイズム」である』
2011/09/27<日本リーダーパワー史(195)記事再録 以下は前坂俊之監修 …
-
-
知的巨人の百歳学(152)記事再録/日本リーダーパワー史(266)-『松下幸之助(94歳)★『人を育て、人を生かすー病弱だったことが成功の最大の要因』
2012/05/29 /日本リーダーパワー史(266) …
-
-
『オンラン講座・日本最大の英雄・西郷隆盛の終焉の地を訪ねる動画旅』★『西郷精神「敬天愛人」をたずねて「城山終焉の地」「最後の司令本部洞窟」★『「終焉の地」で「晋どん、もうここらでよか」と果てた』★『南洲墓地にお参りする』
2015/09/23「日本史見える化動画」-西郷精神『敬天愛人」を …
-
-
日本リーダーパワー史(906)-「終戦内閣」鈴木貫太郎首相(77)の「和平を胸中に深く秘めた老宰相の腹芸」★『阿南惟幾陸相との阿吽の呼吸』★『総理大臣執務室の机の上には書類は全くなく、ただ一冊『老子』が置かれていた』
日本リーダーパワー史(906) 鈴木貫太郎 https://ja.wikiped …
-
-
『 地球の未来/世界の明日はどうなる』ー『トランプ大統領は認知症なのかどうか』★『レーガン元大統領はアルツハイマー病を告白した』★『認知症ではないが、アルコール中毒の病歴があったブッシュ大統領(第43代)』
CNNは1月15日、「トランプ米大統領は認知症ではないのか」と米、 …
-
-
『リーダーシップの日本近現代史』(177)記事再録/★「国難日本史の歴史復習問題」ー 「日清、日露戦争に勝利」した明治人のインテリジェンス⑦」★『山座円次郎の外交力』●『山座が「伊藤公を叩き殺さにゃいかん」と吠え 伊藤はカンカンに怒った』★『即時開戦論に山本権兵衛海相は「貴様のいう通りだが、戦争には二十億の金が要る、金はどうしてつくるか」と逆襲』
2017/03/31『リーダーシップの日本 …
-
-
「ウクライナ問題」「クリミア問題」は今後どうなるのかー下斗米伸夫・法政大学教授とウクライナのハルチ ェンコ駐日大使が会見動画
「ウクライナ問題」「クリミア問題」は今後どうなるのか 下斗米伸夫・法政大学教授と …
-
-
日本のメルトダウン(535)オバマ大統領来日、「2泊3日」の裏にある外交駆け引き」「中国が13年の貿易額が世界一に423兆円、米国を抜き
日本のメルトダウン(535) 【永田町・霞が関インサイ …
-
-
終戦70年・日本敗戦史(56)A級戦犯指定・徳富蘇峰 『なぜ日本は敗れたのか』⑧大東亜戦争では陸軍、海軍、外交、廟謨(びょうぼ、政府戦略)はそれぞれバラバラ、無統制であった。
終戦70年・日本敗戦史(56) マスコミ人のA級戦犯指定の徳富蘇峰 …