「英タイムズ」「ニューヨーク・タイムズ」など 外国紙は「日韓併合への道』をどう報道したか⑪「韓国人の行動形式は①日本への敵愾心②自文化への過度の自己満足③中国崇拝」(英タイムズ)
2018/01/12
「英タイムズ」「ニューヨーク・タイムズ」など 外国紙は「日韓併合への道』をどう報道したか⑪
「英タイムズ」
(1907(明治40)年7月29日付>
『日本と朝鮮』
①朝鮮人は,日本に対して伝統的に心からの憎悪をはぐくんできており,両国民を知るヨーロッパ人にとってはいかにばかげて見えようとも,この憎悪にはおそらく軽蔑心が混じっている。
②朝鮮の上流階級の最もがっかりさせられる特徴の1つは,自国の文明に過度の自己満足感を抱いていることだ。彼らが進んで敬意を払う唯一の国は中国だ。
③彼らは,宗教や政治の理念を,つまり宮廷礼式の理念を,中国から輸入してきた。これと対照的に,日本への敵愾心は先祖伝来のものだ。
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先日の木曜日に調印された日本と朝鮮間の協約は,おそらく,ハーグ万国平和会議の予期せぬ産物の1つと言えるだろう。
前皇帝が愚かにもヨーロッパに派遣した密使は,彼自らの譲位と皇帝の大権の制限,そして日本による政府の最高指揮権の肩代わりという結果を招いた。1904年の協約がっくり出した状況が明らかに非実際的なものだったことを考えれば,遅かれ早かれこのような変化が到来するのは必至だ。
しかしいくつかの理由から,日本の政治家は事情が許すならばこの変化を少しでも先送りにしたいと願っていた節もある。
全面的民族主義の国際的な唱道者の一部が朝鮮の問題はなんらかの形で世界の最高法廷に持ち出されてしかるべきという並外れて無分別な示唆を行うことがなければ,ハーグへの代表団派遣もこの変化に拍車をかけるには至らなかったかもしれない。
日本にとってはそのような示唆は目に余ることだった。
前皇帝は統治権を失い,今では実質的に国家の虜囚となった。そして,ほとんど皇帝の称号だけを継いだに過ぎない皇太子が承認した協約により,ソウルにおける日本の支配権は完全かつ永久的なものとなった。
確かに,伊藤侯爵があるアメリカ人記者に対し,協約文書の諸条項は日本が朝鮮の段階的な併合をもくろんでいるとの非難を退けるものであり,彼は併合を不要かつ不得策なものだとして反対したことを確言したと言われる。
だが.今後日本が朝鮮で行使する統治権と併合との間の法解釈上および形式的な差異は確かにあるが,内輪話を事とする外交官たちを別にすれば,それはほとんど取るに足らないほど小さなものに思える。
協約の条項によって日本は,朝鮮人の国家の行政,司法,立法分野での実質的な全権を握ることとなった。すでに以前から外交権は日本の手中にあった。
政治の領域で朝鮮に残されているのは,どうやら,皇帝が詔書に署名する権利だけだ。だが,その権利も,日本の統監の事前承諾がなければ皇帝がその行使に二の足を踏むであろうことは想像にかたくない。
協約では行政,法の制定.重要な国家事業.そして全政府高官P任命に統監の承認を必要とすることが明確に規定されている。政府閣僚はだれ1人として,統監の推薦なしに任命されることはない。
また統監の承認がなければ外国人の登用はできなくなり,それと併せて前協約中の,外国人財務顧問1人の雇用に関する条項は廃止された。
伝えられるところによると林子爵は,本協約が朝鮮における日本の全計画を具体化したものだと述べている。
すでに述べたように,その計画は,今後しばらく日本にたっぷりと仕事を与えそうなものだ。日本にとって,自国の行動に関して諸列強国の側からいささかの異議のほのめかしも受けずにこの重要な一歩を踏み出し得たのは好運だった。外国列強との関係について見る限り.日本は最も好ましい環境の中で自分の仕事に乗り出している。
それは,わが国がェジプトにおいて成し遂げた仕事に似ている面もあるが,以下の点で状況は全く異なっている。
朝鮮こは政府間協定もなく,混合法廷もなく,内政に影響を及ぼすような外国列強との条約もなく,債権保有者もなく,諸外国の重大な政治的,商業的利益も-「門戸開放」の利益を除いては-ないので,統監が手を縛られることも,足元にわなを仕掛けられることもない。
いかなる問題や困難が待ち受けているにせよ,統監は少なくとも,国内的反発と国勢的な陰謀の敵意に満ちた結びつきに煩わされることはない。
その一方で日本は,紛れもなく,エジプトでわが国が深刻な形では直面しなかったような障害,克服すべき未曾有の障害を1つ抱えている。
朝鮮人は,日本に対して伝統的に心からの憎悪をはぐくんできており,両国民を知るヨーロッパ人にとってはいかにばかげて見えようとも,この憎悪にはおそらく軽蔑心が混じっている。
朝鮮の上流階級の最もがっかりさせられる特徴の1つは,自国の文明に過度の自己満足感を抱いていることだ。彼らが進んで敬意を払う唯一の国は中国だ。
彼らは,宗教や政治の理念を,そしておそらくはそのどちらよりも重きを置いているもの,つまり宮廷礼式の理念を,中国から輸入してきた。これと対照的に,日本への敵愾心は先祖伝来のものだ。
この2つの国家の間にはかつて幾度かの戦争があり.近年における日本の西洋的な発展は,明らかに両国の離反を強める結果となってきた。
日本が自らに課した事業に成功するためには,その感情を克服しなくてはならない。
日本の植民国としての真価が今問われている。
日本は朝鮮への対処に格別の「自由裁量権」を享受しているが,まさにその事実のおかげで,事業の成否に対する日本の責任が全世界の人々の目に一層際立っものになるのだ。
日本は結果で評価されるだろうし,そのように評価されるという自覚が日本を発奮させるはずだ。もし日本が堅い決恵と如才なさと忍耐とを賢明に混ぜ合わせ朝鮮の人々の大多数をその統治に黙従する気にさせることができたなら,同国は,わが国がエジプトで達成したのと同じ成果を達成したことになるし,不満を抱く民族を外国の彼らの幸福をめざす外国の統治に折合いをつけさせる技術についての教訓を他の国に与えたことにもなるだろう。
伊藤侯爵が自分自身も自分の同僚たちもゆっくりと着実に進むべきだと明言しているのは,将来への吉兆だ。
朝鮮は最も古色蒼然たる東洋の国家の中でも,不動で非合理的な保守主義の典型的存在だ。性急な改革ほど,この国の理念と感受性に衝撃を与えるものはないだろう。
日本が古来のやり方から逸脱したことにもこ一理あるかもしれないと最終的に認めさせるには,1歩1歩進めていくしかない。
日本の影響下でなされたいくつかの改革がすでに下層階級に気に入られていることを示す証拠がある。
今回の協約で明確に規定されている行政機能と司法機能の分離は,一般的に東洋的な精神にはなじみのない概念だが,それが分別をもって実施されれば.彼らにすばらしい印象を与えるかもしれない。旧宮廷の腐敗と不公平さは醜聞になっていたので,公正な正義を保証するようなどんな措置でも,反日的な偏見の緩和に役立っはずだ。
むろんこれまで日本に対する陰謀の中心となってきた皇室への介入は絶対に必要だが,そこには周到な心配りと分別とが要求される。
皇帝は,その臣民から常に半神的な人間と敬われてきており,皇帝に対し過酷な処遇だと曲解されるような行為はいかなるものであれ,無節操な策士たちによって簡単に悪用され.彼らの感情に火をつける羽目になりかねない。
林子爵は最近ソウルで起きたできごとの経緯から,彼の熟知する隣の帝国のための教訓を引き出したとされる。つまり,中国は手遅れにならないうちに朝鮮の運命を戒めとすべきだと彼は考えているのだ。
中国にはびこっている専制政治は,ソウルにおいてようやく終止符が打たれた専制政治が忠実に模倣していた手本なのだ。伝えられるところによればこの日本の外務大臣は,中国の専制政治を「最悪の支配形態」と呼び,遠からぬうちにそれは,危機的状況に達するだろうと予言した。
そして,中国はこれまでの経緯から学び,「自分の家を整頓して,どこかの強国が中国に代わってそれを行う気になり,ソウルでの事態を繰り返したりしないように」すべきだという。
もちろん,自分の国の外務大臣の長を務める林子爵ほど熟練した政治家が,友好国の内政に関する考えをこのようなあからさまな形で表明することはありそうにない。
それにもかかわらず,これが,彼の本音の考えかもしれない。もっとも公の場で自分の口からこの考えを表明したとすれば,明らかに違った言い回しを用いたはずだ。
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