<日本の秘境をめぐる巣ごもり動画の旅>★『宮崎の自然美の高千穂峡と平家の落人伝説と悲恋物語の舞台・鶴富屋敷をめぐる旅
2014/05/22 <日本の秘境、渓谷美をめぐる旅>動画再録
★『宮崎の高千穂峡(宮崎県五ヶ瀬川)は自然美と神秘の里』
『平家の落人伝説と悲恋物語の舞台―鶴富屋敷(国の重要文化財)
Video Report of Eto Noriyuki
江藤則幸の「ビデオレポート」
5月16日(金)は快晴なので、朝6時30 分に家を立ち、学生時代以来行ったことのない九州山地の山奥にある高千穂、椎葉村、五家荘と回ってみました。 五ヶ瀬川、高千穂渓谷と自然は昔のまま山奥の原生林の中は半世紀前と少しも変わらない自然です。
五ヶ瀬川は宮崎県北西部の五ヶ瀬町の九州山地の標高1684mの向坂山 に源を発し、深い峡谷を形成して蛇行、東流して日向灘に注ぐ川です。これが 主流で流程106Km、この外に祝子川、北川の2支流があります。さらに、この五ヶ瀬川は延岡市内で2叉して大瀬川と五ヶ瀬川に分かれ、下流域でまた交叉し 複雑な水系を形成しています。
この五ヶ瀬川とは、上流から吐ノ瀬<はきのせ>・窓ノ瀬<まどのせ>・あららぎノ瀬・綱ノ瀬<つなのせ>・大瀬<おおせ>と五つの瀬があることから五ヶ瀬川と名づけられました。上流域の宮崎県高千穂町は、日本神話の天孫降臨の舞台として有名です。日本神話の発祥の地として、その他、河童などの数多くの伝説や民話が残されています。
300年の伝統を誇る延岡市流域一帯の鮎梁は秋の風物詩として有名であり、河原の簗場で鮎を焼く香ばしい香りは、環境省の「日本のかおり風景100選」にも選定されている。
鶴富屋敷(宮崎県東臼杵郡椎葉村)は、平家の末裔鶴富姫と源氏の武将那須大八郎との悲恋物語の舞台となっ
た宮崎県椎葉村の住宅。国の重要文化財に指定されている。
鶴富屋敷についてはー
「落人伝説の旅-平家谷秘話」(武田静澄)教養文庫(1969年刊)の312-315Pで次のように紹介している。
椎葉は東臼杵郡の大部分を占め、村内は神武天皇の伝説を生んだ耳川が東流し、山岳が重畳している。面積五三七キロという広い地域にもかかわらず、人口の密度は低く、一キロあたり三十人にしかあたらない。ついさきごろまで、「人跡まれな秘境」といわれていたところである。(1
ここは平家落人の村として、熊本県の五家荘、五木とともに名高い。
1955年(昭和30年)に上椎糞に発電所ができ、日本最大のアーチダムがつくられた。したがって、交通も便利になり、急行バスだと富商から約三時間半で終点上椎葉につく。貴がりくねった渓谷の清澄な山気のなかをゆく。ときに断崖のうえを疾走するが、ゆけどもゆけども渓流の音耳をはなれない。
この地方は、五家荘と同じように平家落人の伝説をもっている。栄華をほこった平家は、壇之浦に敗れてちりぢりに流亡し、その一群は九州の山路深くわけ入って身をかくした。しかし、鎌倉幕府は、あくまでこれの追討をはかり、下野の住人、那須与市宗高に命じたが、宗高は病床に臥していたので、弟の大八郎宗久をかわりに西へさしむけた。
元久二年(1205)のことだった。九州のけわしい脊梁山脈をわけ入った大八郎が、椎葉の山奥で見いだしたのは、頑強な落人ではなくて貧しいながら平和にくらす、山村の民のすがたであった。大八郎は人の世のはかなさを感じ、討伐のこころざしを捨てて、みずから渓谷の一隅に仮り家をかまえて、数年を送ることになった。
それは落人の一族のなかに、鶴富姫という美女を見いだしたからである。やがて、鶴富姫は大八郎の子をみごもったが、大八郎は鎌倉よりの命令で帰国しなければならなくなった。
別れにのぞんで、大八郎は「男なれば本国下野にさしこすべし、女子なればつかわすに及ばず」という認状を書きのこした。その認状は、那須家の系図とともにいまでも鶴富屋敷にのこっている。
その後、姫は女の子を生んだ。これに婿をむかえて那須氏を名のらせた。その一族は、しだいに栄えて那須党という豪族になったといわれている。
鶴富屋敷は、上椎葉の古い石垣のうえに立つ草ぶき屋根の、寝殿づくりの大きな鹿家がそれである。石段をのぼると、傾斜地をきりひらいた狭い土地があって、そこに鶴富姫の子孫といわれる那須氏の家がある。建物は元禄年間(1688~1703)の再建といわれている。
関連記事
-
-
『鎌倉絶景チャンネル』★『鎌倉材木座・由比ガ浜海岸ダイヤモンドビーチの朝の歌でいやされる(2023年1月7日)-太陽光発電・砂浜浴・潮騒(海の鼓動)で体と心のバッテリーが急速充電される。
鎌倉材木座・由比ガ浜海岸ダイヤモンドビーチの朝の歌でいやされる(2023年1月7 …
-
-
『大谷翔平「三刀流(投打走)」のベーブ・ルース挑戦物語④』★『2019/04/01「メジャーを制したイチロー引退、天才とは学習の産物である。大谷もその後を追っかけている』★『イチローは「考える人」であり、「自分の努力をボールを打つ感覚で的確に表現できた詩人、肉体を極限まで鍛え上げて野球場でパフォーマンスした創造者でもある』
大谷選手は英語を話すべきか、米スポーツ界で激論勃発 https:/ …
-
-
『オンライン百歳学入門講座』★『一怒一老、一笑一若、少肉多菜 少塩多酢 少糖多果 少食「多岨(たそ)この字が正確 、少衣多浴 、少車多歩 少煩多眠 少念多笑、少言多行 少欲多施(渋沢秀雄)』★『世界最長寿の122歳を全うしたフランス人女性/カルマンさんの健康長寿法とは』
2010/01/21 百歳学入門(3)記事再録 前坂 俊之 &nb …
-
-
『60,70歳のための<笑う女性百寿者>の健康長寿名言集④』★「女性芸術家たちの長寿・晩晴学―石井桃子、武原はん、宇野千代、住井すゑ』
2021/02/25 『オンライン/百歳学入門講座』 20 …
-
-
『鎌倉通―梅雨のミラクルスポット紹介(6/10)』名月院奥庭「菖蒲園」がお勧め「この世でかくも美しく清楚な花があるだろうか」
『鎌倉通―梅雨のミラクルスポット …
-
-
3月14日現在の『鎌倉花の寺』めぐりー鶴岡八幡宮、宝戒寺、報国寺は歩いて行けるよ、週末には急げ
<いよいよ春はそこま …
-
-
『タイの新型コロナウイルス(COVID-19)の防止策(周辺国も含めて)についての最新レポート(4/18)公表』★『世界各地から危機感が薄いと言われている日本ですが、確かに海外から見ると、その様に見えます』★『マレーシアのLockdown、インドネシアの大規模行動制限が延長されました(4/25』
タイの新型コロナウイルス(COVID-19)の防止策(周辺国も含めて …
-
-
『オンライン/国難突破力講座』★『敗軍の将・勝海舟の国難突破力⑥ 『金も名誉も命もいらぬ。そうでなければ明治維新はできぬ』 <すべての問題解決のカギは歴史にあり、明日どうなるかは昔を知ればわかる>
…
-
-
『Z世代のための明治大発展の国家参謀・杉山茂丸の国難突破力講⑫』★『杉山の「バカとアホウの壁」解説②」★『約三千人の宮女に家の中で駈けっこをさせたいと「阿房宮」(長さ百里)を作ったのが「阿房(あほう)の語源』
明治末期の今の時代には、権力者や富豪の前へ出ても、違った事にも頭を下げ、「ご無理 …