百歳学入門(29)『女性センテナリアンからの百歳名言』ー宇野千代 『死なないような気がするんですよ』
2015/01/02
『女性センテナリアンからの百歳名言④
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●蔦清小松朝じ(つたきよこまつ あさじ)(明治27年(1894年)―平成8(1996)年8月18日)101歳
平成六年二月八日、あたしは百歳になりました。うれしいことに、いまも週に一度はお座敷がかかります。「朝じを呼んどくれ」のひと言をお客様からいただくのが、あたしにとってなによりの喜び。そのためには、芸に対して.も、身じまいもだらしなくしてはいられません。キリッとした柳橋芸者だからこそ、お客様はお座敷に呼んでくださるのです。芸者にかぎらず、女はキリッとしていないと光りませんし、シャンとしていなくては見場も悪い。顔の造作や着る物がよくても、だらしなくてはどんな仕事もつとまらないし、女もつとまらないものです。心がキリッとしていれば、姿もシャンと引き締まります。女なら、いつもき。きりしゃんで、光っていなきや、つまらないじゃありませんか。』
『女は女はきりきりしゃん―あたしは百歳現役芸者 蔦清小松 朝じ (単行本 -1994/5)
これは出来る限り人に迷惑をかけたくないと心掛けているきぬゑさんが大事にしている四つの〝気〟だ。「ここまできたので、ただ一つの願いは寝付かないこと。この子達(左手足)が頑張ってくれるから」
リハビリは死ぬまで続けると先生とも約束していると言う。その先生が「あんたはもっともっと生かしておく」と言ったそうだ。この言葉こそ、きぬゑさんに出会った誰もが抱く思いに他ならない。
帰り際、「元気でやる気で、ですね?」と言うと、「本気と根気もよ」ときぬゑさんの声が笑顔とともに返ってきた。
百歳名言①忘れるというのは自分を救う最良の方法なんですね。
百歳名言②何歳になってもヨーイドンー私はヨーイドン教の教祖なのよ。
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