巨人ベンチャー列伝ー石橋正二郎(ブリジストン創業者)の名言/至言/確言百選②●『知と行は同じ。学と労とも同じ。人は何を成すによって偉いのではない。いかに成したかによって価値あるものなのだ』●『新しき考えに対し、実行不能を唱えるのは卑怯者の慣用手段である』
2019/05/30
巨人ベンチャー列伝ー石橋正二郎(ブリジストン)の名言、至言、確言百選ー
『『知と行は同じ。学と労とも同じ。人は何を成すによって偉いのではない。いかに成したかによって価値あるものなのだ』
●『新しき考えに対し、実行不能を唱えるのは卑怯者の慣用手段である』
㉑ 知と行は同じである。学と労とも同じである。人は何を成すによって偉いのではない。いかに成したかによりて価値あるものである。
㉒ おのれを知り、おのれの適する仕事に活きて真剣に集中すれば、太陽熱をレンズに集めれば焼く力となる如く、金石も透す力となり、不可能を可能となし、独創は生まれ、前人未踏の境地を開拓する力となる
㉓ これに反し、気が多すぎて名利に走れば、二兎をおう者一兎を得ず、決して成功せざるものである。一生涯の目的を達成せんとする者は、いかなる困難も、障害も、目前の名利を介せず、忍ぶ、粘る、堅忍持久、終始一貫最後の目的に突進することである。
㉔ 緊張を欠くなかれ。九十パーセントの成功もいまだ半ばにすぎず。大事をなす者は最後まで気をゆるめるな。油断ほ大敵である。
㉕ 事をなすに当りては、まず順逆と本末、目的と方法を考えること、事業をなすのは、世の中のため、会社のため、各個人のためと、秩序と順序とが統一さるれば無限の繁栄と発展とを来し、永久の幸福となる。
㉖ 計画は遠大に、実行は周到敏速にして大胆に細心に行ない、場を見て法を説け。時と所と人により、機略縦横、臨機応変、円転闊達に、緩急と軽重とを深く判断し、処置せよ。理外の理あるも、真理や原則は否定すべきにあらず。
㉗ 人間自然の本能的活動は、欲望充足である。本能から善悪は生ずる故に、本能を理性化せよ。しかし、人間性を無視すれば、労して効なし。元来経済ならぬ道徳は、労多くして効少なく、道徳ならぬ経済は経済にあらず。
㉘ 欲望を正大にして人間自然の活動を盛大ならしめ、大いに能率を上ぐるの道は、ただ各自色々の能力を最大限に発揮せしむるのみである。
㉙ 年をとると、苦いときのように労務にたえないが、そのかわり円熟した判断力をもって勤務ができる。しかし、頭脳が依然進歩的であれば役に立つ。年齢のみによって諭ずるのはまちがっている。若い老年もあれば、老いた青年もある。
㉚ 大酒をつつしみ酒に呑まるるなかれ。年老いては必ず心身に変調を来し、自制力・反省力を失い、事に過ち多く、一生の不幸となる。
㉛何か新しい考えを提案すると、考えはよいが実行できないとこきおろす癖のある人がいる。実行困難とか、不能とかいっていれば、いつまでたっても世の中は進歩しない。新しき考えに対し、実行不能を唱えるのは怯者(注・卑怯者)の慣用手段である。
㉜ 真に勇気ある者が今日の進歩をもたらしてきたのだ。新規な考案を耳にして、まず第1に欠点を指摘し、長所を無視するのは、結局、普通の人には想像力が足りぬからである。
㉝九十九が悪くとも、一つは善かもしれぬ。その一つを見落さぬことが其の進歩の要諦である。また専門の知識乏しくとも、聡明で勇気ある人物ならば、かえって新しい仕事には成功する。
㉞競争は進歩の母である。競争のはげしい事業ほど、進歩改良が行われる。つねに自分は進歩に立ちおくれていないかという反省は、事業家にとって欠くべからざるものである。
(以上は『水明荘夜話』<一九四三年(昭和18年、社内刊行物から転載)
関連記事
-
-
日中韓対立のルーツ『日清戦争』を日本の新聞は どう報道したのかー徳富蘇峰,福沢諭吉、朝比奈知泉らの主張は・② 『直ちに開戦を』ー福沢諭吉の主張〔明治27年7月24日 時事新報〕
日中韓対立のルーツ『日清戦争』を日本の新聞は どう報道したのかー徳富蘇峰,福沢諭 …
-
-
『リーダーシップの日本近現代史(16)記事再録/「英タイムズ」「ニューヨーク・タイムズ」など 外国紙は「日韓併合への道』をどう報道したか③<朝鮮は日本の評判を傷っけるようにプロパガンダ工作し、朝鮮人を日本の暴虐の犠牲者として印象づけている
2015/09/0 …
-
-
日本リーダーパワー史(666)昭和の大宰相・吉田茂(89歳)の晩年悠々、政治・長寿健康法は『マッカーサーと昭和天皇の会談が13回、 吉田は合計75回も面会』●『「長生きの秘けつ」は「そりゃカスミを食うこと、いや人を食うことだな」
日本リーダーパワー史(666) 昭和の大宰相・吉田茂(89歳)の晩 …
-
-
日本リーダーパワー史(54)辛亥革命百年③『日本は覇道から王道をめざせ』と忠告した孫文②
日本リーダーパワー史(54) 辛亥革命百年―『日本は覇道から王道をめざせ』と忠告 …
-
-
日本リーダーパワー史(697)日中韓150年史の真実(3)「アジア開国の父・福沢諭吉」ーなぜ「悪友とは交際を一切謝絶する脱亜論」に転換した理由<井上は朝鮮で最初の新聞「漢城旬報」を発行したが、清国側(中国)が猛反発して、井上の暗殺指令を出し、さらには『漢城旬報』の販売停止を命じたので辞任、帰国した③
日本リーダーパワー史(697) 日中韓150年史の真実(3)「アジア・日本開国 …
-
-
<わが『釣りバカ』が大好きな超人・奇人たち>「開高健が尊敬したコスモポリタン・釣聖の福田蘭童のビッグフィッシュ!」
<わが大好きな超人・奇人たち> 「開高健が尊敬したコスモポリタン・釣聖の福田蘭童 …
-
-
最高に面白い人物史⑨人気記事再録『日本風狂人伝(28)』 大預言者(?)で巨人の大本教の開祖・出口王仁三郎のジョーク
日本風狂人伝(28) 大預言者(?)で巨人の大本教の開祖・出口王仁三郎のジョーク …
-
-
日本メルトダウン脱出法(715)「天津爆発の黒幕? 習主席が江沢民を軟禁か」「 暴君ネロ並み 習政権の苛烈なキリスト教弾圧 古森義久」
日本メルトダウン脱出法(715) 天津爆発の黒幕? 習主席が江沢民を軟禁か …
